おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

春を待つ  ~秋に蒔いた種は・・・

2011-01-28 20:13:11 | 今日の庭

寒い日が続いています。

歳を取って来ると、だんだん夏の暑さや冬の冷え込みが応えるようになって来るんですね。

ついつい、情けなくも、歳のせいにして寒さにちぢこまっている自分を甘やかしてしまいますが・・・

ヒートテックなどの薄手の肌着の力を借りて、庭に出て、一仕事すると、

たちまち汗ばんで来て、身も心もポカポカしてきます。

最近は、庭をすっぴんでやっていると、新しいお友達、柴犬のはなちゃんが、

何故かご主人と通りがかって、楽しい時間をもらったりもします。

はなちゃんは、柴犬なのに、人懐っこくて犬柄の良いかわいこちゃん(御歳11歳のマダムかも)

今度ご主人に頼んで、写真を写させていただいたら、したいと狙っています。


昨年の秋に、久しぶりに種を蒔いてみました。

最近は安い苗が手軽に手に入るし、庭のイメージが湧きやすいので、つい苗に頼りがちでした。

ただ本当に植物を愛する庭仲間は、マメに種をまいてるんですよね~


色々蒔いてみた種は今こんなふうに伸びています。

これは、レンゲの種が、パン屋さんと映画「みつばちハッチ」のキャンペーンでもらったものを蒔いてみました。

今からレンゲの花が楽しみです。矢車草やhonestyもぐんぐん育っています。

こちらは、庭友達のHさんがおみやげに下さった「My Lovely Sweetheart blend」という思わず照れてしまうような

甘い名前のついたワイルドフラワーミックスの種なので、

いろんな可愛らしい芽が所狭しとぎゅーぎゅーに生えてきました。

もっと間引かなくちゃと思うのですが、もったいなくてなかなか間引けません


昨年の秋は、猛暑のせいで、野菜の値段が高騰したので、こんな野菜のミックスも蒔いてみました。


今でもまだ軒下で水やりを欠かさなければ、新鮮な青々とした菜っ葉や、フレンチベビーリーフが楽しめてですよ。


ヒヤシンスや、ラナンキュラス、そしてナスタチウムの花も春に向かって待機中です





 


大雪の庭・・・その後

2011-01-23 17:08:53 | 今日の庭

 

1月17日、月曜日の朝は、昨日から降り積もった雪で、真っ白な世界でした。

我が家の、東側の車も、すっぽりと雪帽子。

ぐるりと家の回りを歩けば、雪で庭の木々も野菜畑も覆われていました。

我が家の東南にある公園の滑り台を、朝日が照らしています。

デッキの鉢植えやレモンの実も、雪で、まるで違う植物のようです。

温暖な浜松市にこんなに雪が積もったのは10年ぶりくらいのことらしく、

朝から通勤、通学の街や道路は大混乱でした。

路面凍結で、静岡県西部地区の事故は400件近かったらしい。

雪国の雪になれた地方の人たちには、笑われそうですが、スタッドレスタイヤを基本装備していない

浜松のバスやタクシーは、午前中はほぼ動きませんでした。

息子の大学も、車やバイク通学の学生が多い郊外にあるため、休校。

夫も、ふだん車で30分の通勤に、この朝はバイパスの渋滞に巻き込まれ、2時間半、当然仕事開始は、昼ごろから・・・。

けれど、温和な静岡県人は、皆事故がなくて、ほっと一安心という具合。



そんな雪の大騒動ですが、朝からの日差しは、暖かく強く、雪はぐんぐん溶けて行きました。

昼過ぎには、朝の雪は幻?なんだったの???みたいな平和な風景に・・・


そして、真っ青な空が広がって来ました。

昨夜天に送ったYさんがくれた奇跡のような青空が、

私達の暮らしや心を、光で照らしてくれている・・・そんなふうに思えたのは私だけではないはず。


このばらは、マザーズディの枝変わり種、シュネープリンセス、白雪姫?です。

この季節、白い花びらが、黄緑、白、淡いピンクの、ほのかで上品なコントラストを見せます。

彼女の生前の希望で、棺の回りは、白いたくさんの花々で囲まれていて、

ほんとに童話の白雪姫の、一場面のようでした。

王子様のキスで、目を覚ましてくれそうな、美しいお顔でした。


私の手元にある彼女からの最後の年賀状、クリスマス頃体調のいい時に、

頑張って書いてくれたそうです。

「ブログ見つけ、お気に入りに組み込んで、時々のぞいています。

庭のかわいい花のバックに、浜松の青い空を見ると涙がでました。」と、書いてくれました。

お出かけやショッピング、旅行の大好きな彼女が、最後の1~2年は、細菌の感染予防のため、

外出もままならなくなり、ほんとに辛かったと思います。

好奇心旺盛で、きれいなものが好きな彼女の、少しは慰めや楽しみになっていたようで、嬉しかったです。


彼女を花や植物にたとえると・・・

可憐なクローバーの葉っぱのようだったり、凛としてかぐわしく気高いローズマリーの花のよう。



そして、ペネロペ、私の庭の中でもひときわ高貴な雰囲気のバラです。

年をとっても、可愛らしくて華のある可憐なばらが、ぴったりのような気がします。

彼女が見ていてくれた、庭のブログを、

続けて行くことで、いつまでも彼女と繋がっていけるといいなと思っています。












 


突然のお別れ

2011-01-19 17:49:19 | 心の風景



どんなにつらいことがあっても、日はまた昇り、朝が必ずやってくる・・・


その知らせが届いたのは、15日の朝でした。

絵本サークルの長年の仲間、Yさんの突然の死を知らせるものでした。

16日、13:57発のこだまで、神戸の芦屋で行われるお通夜に、仲間とともに向かいました。

日本中が大雪で大荒れの日でしたので、新幹線は名古屋~新大阪の間は、大雪で徐行運転、

なんとか一時間遅れで、着きました。


彼女は、関西出身の方で、ご主人の転勤で、浜松で長く暮らしていた時、絵本のサークルを一緒に楽しんだ友人です。

お母様の介護もあり、終の棲家を神戸に構えて数年経ちますが、4年ほど前より、肺の難病を抱え、療養中でした。

小柄で、華奢で、とてもおしゃれなきれいな人でした。

ユーモアや機知に富んだ、可愛らしい先輩でした。

昨年定年退職なさったご主人が、早めに退職なさって、一人娘さんと、懸命に介護なさっていましたが、

50歳半ばを過ぎたばかりの若さで、あまりにも早く天に召されてしまいました。

ご主人や娘さんは、懸命の介護の中で、覚悟を深めて来られたので、気丈にふるまってらしたのが、

より辛く、時折見せる涙や、残された80歳過ぎのお母様の姿に涙が止まりませんでした。

彼女の美しいお顔や、ご主人の愛情にあふれたご挨拶を、心に刻みました。

式の後、お坊さんが、「あまりにも早く逝かれたことは残念ですが、死・・・そこは誰もが行く場所、

彼女は、大切な家族や友人に、自分の身を持って、それを伝え、示してくださった。」と言うことを、おっしゃっていました。

最後に、中島みゆきの曲、「糸」が、流れていました。

私もとても好きな曲ですが、また特別な曲になりました。


帰りは、新大阪20:33発のこだまに乗りましたが、雪はさらに降り続き、

浜松駅に着いたのは、11時過ぎ、

しかも駅前のタクシーが雪で出払っていて、30分待ってやっと乗っても、路面凍結で徐行運転・・・。

4人で乗り合わせたため、いちばん駅から遠い我が家にたどり着いたのは、

夜中の1時半過ぎでした。

玄関周りの花鉢は、すっぽり雪に覆われていました。

タクシーの運転手さんも怯えるこんな雪は、10年に一度あるかないかです。

母の葬儀の時も、北海道で雪が降っていたのを思い出します。

「涙雪だな・・・。」父が、ぽつりとつぶやいていました。

彼女のもとへ向かう、大雪の中の仲間との時間、一生忘れない旅となるでしょう。

 


冬の風景

2011-01-12 00:34:12 | 今日の庭

毎日寒いですね。

今朝は暖かな私の庭でも、初めて霜が降りて、

シュウカイドウ(和風のベゴニア)と、プランター植えの菜っ葉が、霜焼けしてしまいました。

 

 

カラカラと風になっているのは、

山芋の実(種)です。桜の木に絡まって、鳴っています。

自然の造形が、楽しいユニークな形で、リースにしたり、大好きです。




ツルウメモドキも、黄色から、赤にはぜだしました。

 

 

雪柳の紅葉は、黄色、だいだい、そして赤へと変化して、いつも見惚れてしまいます。

その足元では・・・

 

スイセンがひっそりと静かに咲きだす。

 

 

お正月みたいなマンリョウもまん丸い赤がにぎやかです。

さもない風景ですが、私の一月は、こんなふうな風景から始まります。

寒い朝も、こんな場面に出会うと、キーンと冷え切った冬の一日も悪くないかな・・・

今日も一日やっていくぞ、みたいな元気が湧いてきます。



年の初め

2011-01-07 01:57:30 | 今日の庭

あけましておめでとうございます。

今年もゆっくりとブログを続けて行けますように。

そして、散歩の途中で、ふらりと気軽に立ち寄ってくださったら嬉しいです。



白い梅の花が、ちょうどお正月から、咲き始めました。

いい香りに初春の空気を吸い込みます。

この白梅は、昨年お正月の寄せ植えに作ったもの。

あまり手入れもしませんでしたが、昨年の猛暑に負けず、松と笹が、生き残って、一応松竹梅は、保てました。

 

ヒメシャラの銀色の新芽が、ピカピカ光っています。

カマキリの卵も、夏を待っています。

たくさんの命が眠っています。