おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

春は黄色の花から?

2012-03-28 20:39:33 | 今日の庭

今日は暖かな日で、気温も予報では17度くらいと聞いていましたが、

昼過ぎに急にあたりが暗くなって、突風に小雨が降り、冷え込んできました。

今年の春は、ゆっくりです。

それでも、今朝、我が家の東側の桜並木のソメイヨシノが開花しているのを見つけましたよ。

  

車に乗って、出掛けると、真っ白なコブシの花が満開。

早咲きの桜も咲いています。

 

先週は、お隣のKさんから、大好きなミツマタの枝をたくさんいただきました。

  

部屋に活けると、途端に部屋が春の空気に包まれました。

この蜂の巣みたいな蕾の一つ一つが、可憐な黄色い花なんです。

もうすぐ薪ストーブとも、しばらくお別れ。

春から秋にかけては、薪ストーブは、洒落た黒い雰囲気のある飾り台として、花を活けたりしています。

 

この時期は、黄色の花が目立っている我が家の庭です。

  

玄関わきの黄色い水仙、今が盛り。

今年は随分遅かった。

 

    

ビオラ、菜の花(アスパラ菜の菜の花)、レモンイエローの優しい色のマーガレット。

 

そして、大好きなヒュウガミズキの淡い黄色。

他の洋花たちとはまた違う、透き通ったような和の彩りです。

ガクの薄紅色とあいまって、ほんとに春の光の中で輝いています。

  

今年は剪定を控えたら、大きく広がって咲いています。

一輪一輪がこんな形です。

ひゃ~、毎年見ているのに、なんて可愛いんだろ~。うっとり

 

バイモユリ(フリチラリア)も、下から光を透かして覗き込むと、淡いクリーム色~黄緑色かな?

この花も、夏以降は姿を隠して、春に急に姿を現す不思議な花です。

しかも、予測してないとこに、増えたりします。

動けるのかな?なんて密かに疑っています。

 

写真の奥の方には、白とピンクのクリスマスローズが2種類見えます。

急な春に、がんがんわさわさ咲いているといった風情です。

今年の春は、北国の春みたいに、いろんな植物が、一気に芽吹いて、我先にと蕾を付けているみたいです。

待ちに待った春だけど、なんとも気忙しい感じ。

いつものゆっくりした順番は、守られていません。

それもまた、をかし。 

 

  

 

 


がれきの話

2012-03-28 19:35:55 | 心の風景

震災から一年たちました。

三月十一日、いつのまにか暗号や記号のように、「3.11」みたいに扱われることに、慣れてしまっている私たち。

新聞に大きく見開きで載ったこの写真の前に、ただただ佇んでしまう・・・

「がれきを何とかしなければ」、この言葉も一人歩きして、あまりに有名になったスローガンになっているけれど、

いまだに遅々としてなかなか進まない大きな課題ですね。

今朝の新聞の静岡欄に、私の暮らす浜松市でも、被災地のがれきが、5月下旬から試験焼却されることが載っていました。

静岡県では、いち早く島田市が試験焼却で放射線量が低いことを立証し、受け入れを表明していますが、

地元住民は喧喧諤々、大きな議論になりました。

子育て中のお母さんや、農家の方々、観光業界の方は、特に今後について、心配な気持ちが大きいです。

討論番組などでは、被災地からがれきを移動させず、宮城、福島、山形三県に、集中処理施設を作る案も紹介されていますが、

国の方針として、各県で分担して処理と方針が決まった今、説明会などにも足を運び、自分たちの問題として、取り組みたいです。

がれきと一言で言っても、ただのゴミではありません。

写真でもわかるように、被災地で暮らしていた人の、毎日の記憶の残る家やオフィスの建物のかけら、

家具や思い出の品、たくさんの価値があったものを飲み込んで、含んでいる存在です。

大切に引き受けて、処分させていただく・・・という気持ちも大切かと思います。

 

 

震災後一年を経て、新聞やテレビで、たくさんの特集が組まれました。

今だから、振り返って出せるもの、未来のために検証すること、目の当たりにして、またいろいろと考え込んでしまいました。

止まったままの時と、過ぎていく日々が、被災の地には混在している。

何度かブログに書き込もうとして、なかなか出来なかった私です。

いくつかの印象的な言葉を、留めておきます。

 

1. ~その「絆」の文字も過剰な使用に摩耗気味だ。井上ひさしさんが健在なら「つるつる言葉」と呼ぶかもしれない。

便利に使われ過ぎて意味も実体もすり減ってしまう言葉を、そう称していた~天声人語より

 

2. 2009年の郵便不正事件で、虚偽公文書作成容疑等で逮捕、起訴されるも翌年無罪になった村木厚子さんは、

被災者の方の姿を、~逮捕された私自身が、「被害者」とか「かわいそうな人」という枠にはめられて

つらかった時期の記憶と重なります。その立場に固定されてしまって、心が動けなくなると言ったらいいでしょうか。

人間は災いに打ちひしがれながらも、そこから動こうとする力を持っています。

その強さ、しなやかさを周囲が抑え込んではいけないのだと強く思います。~と述べ、

天台宗大阿闍梨・酒井雄哉さんの『一日一生』という本の中の

「一日ずつの積み重ねでしょう」、「身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す」という言葉を引用されて、

今ここにいる自分が今日一日で出来ることをやって、その結果は結果で受け止めようと考えたらラクになりましたと話されていました。

 

3. 先日読んだ『困っているひと』の著者、大野更紗さんは、出身地福島への思いを講演で述べています。

~sympathy(同情)やempathy(共感)が尽きた時に残るcompassionに注目する。

passionは受難や情熱、comは共にするということだ。~

 

引用の仕方がとりとめありませんが、書き留めたかった言葉、いろいろでした。

私の感想なんかは置いといて、

やはり大きな災いに見舞われて、この状況がいつかは終わるのだろうか、自分は頑張れるのだろうか、

とまったく先が見えないような不安に取りつかれながらも、何とかやってきた人の言葉には、心打たれます。

 

あきらめかけていたものが、立ち上がる瞬間。

この桜の木は、昨年の春にアップしたのと同じ早咲きの桜ですが・・・

昨年の台風被害で、左半分が根元からボキリと折れて、冬の間枯れてしまったと思っていました。

なんと、最近倒れたまま美しく咲いているのに遭遇。

植物のたくましさに、心が震えて、励まされました。

 

もうひとつは、

最近庭で見つけた2株の新しい芽です。

昨年の猛暑や台風で、すっかり枯れ果てたと思ってあきらめていたシャクヤクです。

何か別の物を植えようかと、地面を掘り返そうと思っていたやさき、突如土の中から現われ出でました!!

私の心を読んだのでしょうか?

我々も、植物と同じように、動き出したい春です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カフェ巡りと、おひなさま

2012-03-05 21:49:04 | お出かけ

今日は、啓蟄。

昨夜から、かなりの雨が降って、庭仕事はお休みです。

寒い冬と、体調不良のやる気のなさで、さぼりにサボった庭仕事を、雨の合間に急ピッチでやっています。

芽吹いた草花の間の土に確かに小さな虫たちが動き出しています。

 

先週は、一年に一回の人間ドックに出掛けてきました。

病院の周辺が、浜松ではおしゃれなl郊外店の広がる地区なので、人間ドックが午前中で終了したら、

前から行きたかった、カフェや雑貨屋さんを巡ってみようと計画。

朝食抜きで、まずは腹ごしらえに「ザッカ&カフェ アン ノン(anne nonne)」へ。

    

そこで、たまたま沖縄紅型ひな展をやっていて、こんなに可愛い紅型染めのおひなさまに遭遇しました。

気持ちに余裕がなくて、おひなさまのことも、ゆっくり考えなかったな~。

なかなか素敵な作風なので、カフェの方の許可を得て、写真を撮らせてもらいました。

小さなギャラリースペースに工夫されて展示されてました。

      

沖縄らしい小物の紅型を布に染めて、吊るし雛やテディベアなども展示されていました。

ゴーヤやムーチー、芭蕉のモチーフが色鮮やかで、とても可愛らしくて、感激しました。

      

 

ここで、お腹がグーグー鳴ったので、お楽しみのランチ。

ロコモコセットを、食べて、

クリームブリュレの。デザートセットまでいただきました。

いつもの、昼食に比べたら、がっつりで、お腹がポンポンになりました。

幸せなポンポン状態ですね。

 

この店は、手芸部みたいなワークショップも不定期開催と聞いていたので、店主の方に聞いてみました。

編み物小物づくり、フエルト手芸、消しゴムハンコなどいまどき風なワークショップがあるらしい。

以前は、本と材料さえあれば、自分で見よう見まねでいろいろ作った私ですが、

最近はやる気のスイッチが自分一人では入りにくく・・・

材料や本が貯まるばかり・・・

来月、紅型で、布を染めるワークショップに申し込んでみようかと思っています。

少しだけ、雑貨も購入。

左下の丸い7個のボタンは、紅型で染めた布のくるみボタンです。

鮮やかな色もいいですが、モノクロもいいですね。

 

二軒目は、「タイム コレクション(Time Collection)」、

カーテンを中心としたファブリックや、ランプシェード等のインテリア小物の店。

ここは、以前店が移転する前に、布目当てで来た店。

麻や綿麻混の布を購入。

一番下にあるのは、おまけにもらったサンプル用のミニカーテンです。

台所の小さなドア窓にぴったりサイズでした。ラッキー

いつも、季節ごとに小さな目隠し布を吊るしているのですが、さっそく家に帰って替えてみました。

 

この布は、お気に入りで巻きすぎたカフェエプロンを、同じ型紙で作り直す予定です。

    

う~ん、だんだんやる気が出てきたぞ

   しかも、このようなセンスの良い店に出掛けると、類は友を呼ぶ的に、

他の行きたかった店などの案内はがきや、しおりをゲットできます。

最近の案内はがきは、ほんとにセンスが良いものぞろいで、写真の勉強になります。

 

最後はいつも寄る雑貨店、「CONCIERGE   FAMILLE」へ。

クロスステッチのスタンプと、インクパッド、白いお皿を2枚購入。

〆は本屋さん。

久しぶりのゆったりとした好きなもの屋さん巡り、新鮮に楽しくて、良い気分転換になりました。

それにしても、「モノづくりに関わるものばっかりだな~。」

やっぱり元気の元は、こういう中に潜んでいるんだなと実感してしまいました。