おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

梅仕事

2010-06-22 16:09:49 | おいしいもの食べた
6月14日、月曜日の朝、宅配便が届きました。
中には、新鮮な青梅がいっぱい、そして手紙が・・・。



幼馴染の友人、うさぎさんからでした。
彼女とは、小学校時代よく遊びました。
お父さんの仕事の都合で、お隣の県に引っ越してしまってからは、文通友だち。
最近は、お互い忙しく、年賀状での近況報告ばかりでした。
このブログを始めてからは、前より頻繁に話が出来るようになって、嬉しく思ってました。

最近、父のことで、思い悩んでおりましたので、
突然の手紙も、贈り物もほんとにうれしくて、思わず涙、涙でした。
うさぎさんも、新しい職場のことで、たいへんなのに、
自分の庭の梅を摘んで、私に送ってくれた気持ちがとてもありがたく、うれしかった。
うさぎさん、ほんとにありがとう


さてさて、初夏の梅仕事、去年は、父の移動で余裕がなく、断念。
おととしは、お隣のKさんの庭の小梅をいただいたので、お酢で漬けたり、シロップ漬けにしてみました。
今年は、ちょっとあまり時間がなかったのですが、箱いっぱいの青梅は、5キロ以上あったので、
本屋さんで、いろいろレシピを検討。
6月号のNHK「きょうの料理」テキストに載っていた、割り梅の砂糖漬けに決めました。
青梅1キロに対して、グラニュー糖700gのみの材料。
作り方も簡単だし、1カ月して、砂糖漬けを材料に、梅とキウイのジャムや、梅ゼリーが紹介されていたので、
簡単に一時仕込みをして、後でゆっくりジャムを作れるのも魅力的です

作り方は、       
洗って、なり口のヘタを、竹ぐしで取り、たっぷりの水に1~2時間置き、アクを抜きます。
その後、水気を拭いた青梅を、布を巻いた金づちで、トンと叩いてひびを入れます。
この金づちトントンの作業が、思いのほか楽しくてお薦め

       
あとは、青梅にグラニュー糖を入れ、よく混ぜて、埋まる状態で、ラップなどでふたをして、
1~2日おきます。(常温)
青梅の水分が出てくるので、砂糖を溶かすように途中何度か混ぜ、
青梅が浮くくらいにシロップが出てきたら、青梅を取りだし、保存容器に入れます。
シロップは、ステンレスかホウロウの鍋に移し、中火で煮立て、
アクを取り、混ぜてグラニュー糖を溶かす。
粗熱を取ってから、青梅の入った保存容器に加えます。
時々かき混ぜながら、冷蔵庫で保存。
1か月くらいからなじんでおいしくなり、冷蔵庫で3カ月保存可能。
私は、1か月したら、半分はジャムにするつもり


今こんな感じ。


               
               残りは、定番の梅酒に!
               左は、ホワイトリカーで、普通に。
               右は、梅を冷凍してる間に奄美の黒糖焼酎を見つけて漬けました。
               冷凍してから漬けると、やはり早く漬かるみたいです。

いろいろあって、心の余裕を失っていましたが、
こんなふうに梅のヘタを取ったり、金づちでたたいたり、丁寧な仕事をすると、
無心になれて、いいですね。
一見めんどくさそうなことの中に、日々の暮らしを取り戻す知恵が、隠れているんですね。
そして、後は、美味しいお楽しみをゆっくり待つ幸せも。







バイカウツギとサラサウツギ

2010-06-17 17:57:22 | 今日の庭
6月4日に、父の腰や足の痛みを緩和しようと試みた仙骨ブロック注射でしたが、
それから2週間、思いがけない流れになってしまいました。
今年88歳になる父には、薬も麻酔も強過ぎて、治療後麻痺がなかなか取れず、
一日の生活で出来ないことだらけになって、父自身は強いショックを受け、落ち込んでしまったのです。
一時は、おむつや車椅子に頼りだし、あっという間に衰えてしまうのかと、危機に!!
何とか施設のケアマネさんやヘルパーさんと相談し、元の自分の足での歩行に戻すべくがんばりました。
火曜日にやっと延期していた耳鼻科の外来に出掛けることが出来、ほっとしています。

すっかり、気力も体力も衰えて来て、何より本人が自信ややる気を失いつつあるのが、辛いところです。
私自身も更年期に突入してフラフラしつつ、VS父の老いによるフラフラ・・・
ま~自分がやれる範囲で、気負わず無理せず少しずつです。

コメント返しもする余裕がなくごめんなさい。
やっとブログに戻ってきました

5月中旬から下旬にかけて、私の大好きな白い花の木をご紹介。
今年は、特に木が大きくなり、白い花がたくさん咲きました。

バイカウツギは、4月に紹介したウノハナの仲間。
空木と書いて、ウツギ、枝の中心が空洞になっている事からの命名。
とても丈夫で、剪定も、ばしばし切っても失敗のない丈夫なお薦めの木です。
       
我が家のバイカウツギは、ベルエトワールという品種で、上品な甘い香り。
花の中心が、ほのかに赤紫がかっているのも、気にいっています。



       
今年は、バイカウツギの隣に植えてあるブラッシュ・ノアゼットという淡い藤色のバラとのハーモニーが、
ことさら見事でした。
競っているような、申し合わせたような花盛りが、両方とも花もちが良く長く楽しませてくれました。



       
最近は、コーラル・クラスターという淡い珊瑚ピンクのミニバラと一緒に咲いています。
コーラル・クラスターは、よく見ると花弁の一枚一枚が、ハート型をしていて可愛い



もう一つの白い花の木もウツギの仲間。
サラサウツギ、別名はレンゲウツギです。       
花弁の外側が、ピンクがかっているのが、とても可愛くて、
昔お祭りの夜店で売っていた、水中花を、思い出します。


       
咲き進むと、真っ白になり小さな花の集まりなのに、とても壮観です。
今年は3メートル近い背丈に伸びて、空に白い花がとても映えています。


               
               家の東側の道路にアーチを描くみたく、のびのび咲きました。


こちらは、一昨年挿し木した小さな苗を、家の前の緑地帯に植えたもの。
このぐらい小ぶりなのも、風情があります。
なんだか花の咲き方も、ひっそりしていて清楚な感じ。
5月は、毎年この2種類のウツギが楽しみです。
特にサラサウツギは、植物好きの方に好評で、何度となく挿し木用に差し上げました。
工事の交通整理のおじさんや、散歩の奥さんの庭でも、さらさら白い花が咲いているでしょうか?

ジューンベリーは、鳥と半分こ

2010-06-06 01:38:41 | 今日の庭
先週の週末、庭仕事の合間に、夫が、鳥と競うようにジューンベリーの実を収穫。
               
               青い空に、ぽっかり白い雲、ジューンベリーの赤い実は、ほんとに絵になります。

      
左は、スズメ、右はヒヨドりです。
               
               しかも、気が強く、縄張り意識の強いヒヨドンは、下の方の枝でひっそりと、実をついばむスズメを脅しまくって、ギェ~ギョギャ~
               餌が少ない季節でもないけど、あまくておいしいジューンベリーは鳥達で瞬く間になくなっていきます。


       
収穫した実は、種が大きいけどそのままジャムにしました。
ざるいっぱいで、2瓶出来ました。

               
               朝食のヨーグルトに入れると色がとてもきれいです。
               今年も、鳥と半分こ、木の上の方は3メートル近くなって、鳥に任せました


ヒヨドリといえば、去年の9月にヒヨドリのひな3羽が巣立ったモミジの木は、その後運悪くテッポウムシが入って枯れてしまい、春に芽吹かず
一応強剪定して、ツルハナナスのツルをからませてみました。
鳥の形の多肉植物の額をかけたら、何だかヒヨドリ旅立ちの碑??みたくなってしまいました。
鎌倉のオオイチョウみたいに、ひこばえが生えてこないかな~。

               
               昨日は、父が、整形外科で、仙骨ブロックという治療をやったんですが、
               これが、思いのほか父の87歳の体には、きつ過ぎたみたいでした。
               すっかりまいって、麻酔のマヒが残り、車いすとおむつを一時的とはいえ選択してショックです。
               私自身、すっかりめげてしまい、一日付き合った後、夕方家に戻ると、花を摘んで活けてみた。父のお見舞いと自分を元気づけるため。

5月上旬、いろいろな顔のバラ、次々と咲きます。

2010-06-05 21:32:10 | 今日の庭
6月に入りましたが、さわやかな風のふく晴天が続いています。
日々、いろんなことに追われていますが、庭に出て深呼吸して、水撒きをする。
そして、草木花のにおいを嗅ぎながら、鳥の声に耳を澄ます・・そうすると、かなり平常心を取り戻せます。
五感を研ぎ澄まして、今日も動物の一人?として、生きて行こう・・なんて変な健康法??ですかね~。

今日もバラの写真の続きです。
       
以前予告で、ご紹介したバリエガタ・ディ・ボローニャです。
派手な絞りの花に見えて、すんなり庭に溶け込むイタリア生まれの名花です。
香りも花つきも良く、今年は特にこの可愛らしいまん丸お団子みたいな蕾が4月末から、たくさんつきました。

       
5月8日頃には、ほぼ満開に。
左の写真は、この花の足元に初めて植えてみたオリエンタルポピー(宿根ポピー、オニゲシ)。
こちらも少しオレンジがかった絞りのピンクで、このバラとなかなか合ってるみたいです。
もう一種類、濃い赤の物も植えたのですが、いまだ葉っぱのみ、う~ん、何が分かれ目なんだろう。
今後の、梅雨、夏の猛暑で、消えないことを願います。

       
ペネロープ(ペネロペ)は、白地にあんず色のぼかしが入る優美なバラ。
今年は、春の頑張った大賞をあげたいくらい、ずっとアーチの上で咲いてくれています。
右の写真は、ペネロペの回りの景色。右手は、オオデマリ。
ワスレナグサ、ルピナス、チェリーセージ(2種)、フレンチラベンダー(うさぎっぽいやつ)、ビオラ等など、今年は、いろいろ咲きそろいました。

               
               東側のアーチを西側から眺めた図。
               白の斑入りのハクロニシキの葉っぱが、とても好きです。
               この場所から空やアーチを見上げるのが、お気に入り。
               そんなに広くない庭なんですが、東の緑地帯を、借景にして、広々とした写真に写してしまいます。

       
左は、ブラッシュノアゼット。わずかに藤色を含んだごく淡いピンクが美しい。
春は、たくさんの蕾で、一斉に開くと花束みたい。秋は、ポツリポツリと咲いて、私はその方が好き。
右の純白のバラは、アルバ・セミプレナ。百年戦争の白軍の花。
アルバ種独特の灰緑色の葉っぱは、周りがギザギザで、いい形してます。
秋のローズヒップは、大きな細長い実で、去年ご紹介したもの。 


       
左は、コンテ・ドゥ・シャンパーニュ、最初は、こんなアプリコット、薄い黄色、オフホワイトと、咲き進むにつれて変化します。満開の時期は、三色が入り混じって華やかです。
右は、スノー・グース、小型ランブラーのようなツル性のポンポン咲きのバラ。3年目にして大分伸びてきました。
ほとんど棘のないしなやかな細い枝、今年は、クレマチスの白万重とうまくコラボしてます。


       
ドクター・ヒューイです。
我が家では珍しく黒赤色の中輪種のバラ。
パステル系や、白いバラが、ほとんどなんですが、何を思ったのか、その年、強い色にあこがれて、
右の写真の左手に配置させて、カッパーオレンジのバラ、パットオースチンや、黄色のグラハムトーマスと、濃い配色のアーチを西側にだけ作ってみました。右端の木は、アカバナトキワマンサク。
この赤いバラは、アメリカではバラの台木にする強健種なのですが、意外に病気が出やすいのと、咲き進むとかなり派手な濃いピンクみたくなり、今年は思い切って、強剪定して、コンパクトなボリュームに縮小するつもり。


               
               グリーンローズです。ワイルドローズと呼ばれる原種。
               明治中ごろに中国から渡来した緑色の四季咲きのブッショローズ。
               とがった緑の花弁に赤褐色が差して、茶花の趣があります。
               秋冬は、紅葉します。



       
左はオレンジ・マザーズディ、赤いレッド・マザーズディの色変わり。
小さなミニバラの苗をいただいたのですが、今は大きな鉢で80センチくらいの背丈に育ちました。
可愛らしいカップ咲きの花が、一年中たくさん咲きます。
右も、マザーズディの白い枝変わり、シュネー・プリンセスです。
枝変わりで、様々な色が出て、育種家の方の努力でこうして私の手元にやってきたんですね~。
本家の赤いマザーズディもやってくるかしらん?


       
ミニバラのテディ・ベア。くまのぬいぐるみ?の名前を持つだけあって、
バラの世界では、この花は、濃い茶色と表現されるらしい。
もう10年以上鉢で持っていますが、黒点病が出やすく意外にデリケートで、
あまり大きな株にはならないのは何故?
右は、ウイリアム・モリス、偉大なるイギリスの美術工芸家にちなんだ名だけあって、サーモンピンクにもアプリコット色にも見える整ったロゼット咲き。ティー系のフルーティな強い香りがある美しい品種。

               
               おしまいは、虫のアートで。
               毎年お見かけする見事な技。
               バラハキリバチの成虫が、丸く丸く切り取ります。
               切り取った葉は、花粉と蜜とで練り上げ、団子状にして幼虫の餌に。調べてみてまた、感動です              
               


今年のバラは、ラ・レーヌ・ヴィクトリアから始まった      2010.4.29~5月上旬

2010-06-01 22:16:23 | 今日の庭
週末に、撮り貯めていたバラの写真を前に腕組みして、固まってしまいました
一体どのようにアップしていけばいいんじゃ~い?!
今年は、冬から春先への季節の変化が、行きつ戻りつ、すぐ冬に逆戻りしてしまい、
暖かな静岡でも、膨らみ始めたバラの蕾たちが、スタンバイしつつ、溜めて、溜めて・・・
そして、一気に咲きだしてしまったんです。
まるで、北国の春の花の咲き方みたいに、北海道の初夏の花にも似て・・・
土佐行きで、バタバタしつつ、父の容体や病院行きなど忙しさの中、
バラは咲く咲く、心はそぞろ、写真だけは、パシャパシャ貯まっていきました。
少しずつ、日を追ってご紹介。


ラ・レーヌ・ヴィクトリアです。
我が家の玄関の軒下が、すっかり指定席になりました。
ラヴェンダー色を帯びたローズ色の深いカップ咲きで、
とても香りのよいブルボン系(フランスの植民地だったインド洋のブルボン島で発見された)の品種。
細い枝が、2メートルくらい伸びるため、真ん丸の花が、ふわりと空中で咲いている感じ。
この軒先いっぱいまで、今年は伸ばしてみたら、たくさん花がつきました。
今は、すべて一番花が終わり、花殻を摘んだら、今年は、小さな二番花の蕾がたくさん。
元気に咲くようにお礼肥をあげてみました。

       
玄関の指定席で咲く姿。
5月の連休の旅から帰ると、もう満開のピークは過ぎて、花色が、褪せてきました。

               

そうそう、今年は、花が咲きだした頃、こんな珍客が~
       
虫が苦手な方は、ぎょぎょぎょですよね。
このでっかいいもむしは、時々我が家の庭に出現しては、すごい勢いで、色んな物をたいらげます
以前は、夏にまだ小さかったオリーブの葉っぱを、半分近く食い散らかしました。
割りばしでつまむと、威嚇してくる気の強さ
私も負けじと闘います。
いや~しかしバラまで食べるんですね。きれいな花が、8輪くらい、わしわしと食べられてしまいました。
少しは、ピンクに色を染めるかと思いきや、薄緑色で、すましています。
4月の末に、こんな幼虫がいるなんて、びっくりでした。
卵で冬越し?成虫が、冬越し?
この屈強ないもむしは、スズメガの仲間です。
調べたら、さなぎで冬越しとありました。