おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

映画、エンディングノートを観に行く

2012-01-17 13:08:40 | 本と映画

寒い日が続いています。

今朝は目覚めると、昨夜からの雨が雪に変わって、庭の植物や車に少しだけ積もっていました。

しばらくして雪は止んで、今はお日様の光が眩しいくらいです。

 

一昨日の日曜日、街の小さな映画館、シネマイーラに、映画を観に出掛けました。

昨年から娘が観て、薦めてくれて、気になって何だか観に行かねばと、決めていた映画です。

 

エンディングノート・・・・・やっぱり観に行ってよかった。

いろんな思いが溢れて、饒舌にしゃべるのではなく、

「とにかく、観てみて。」と、ぽつりと伝えたい映画でした。

 

一緒に観に行った夫と、しばしお茶を飲みながら、いろんな話をしました。

私たち家族を通り過ぎた出来事や、家族の死、嬉しいことも悲しいことも、

この映画を観ながら、旅に出るように思い出しながら、観ていた感じでした。

 

特に私自身の母の死の前後に残る後悔の気持ちを、

何だかやっと整理することができたようです。

泣きながら、笑い、涙も乾かぬうちにまた笑わされてしまう不思議な力を持った映画でした。

主人公砂田知昭さんのユーモアや明るさと、

撮影を冷静に遂行する娘である砂田麻美監督、

二人の力や声にぐっと、連れて行かれるんです。

 

最後に流れるハナレグミさんの主題歌、「天国さん」も、とてもいい。

 

多くを語ってしまいそうになるのを抑えて、このへんで。

感想は、皆さんの人生に委ねられている・・・。

もし、お近くの単館系映画館で、上映していたら、出かけてみてほしいです。

 


今年の手帳

2012-01-09 18:11:00 | 心の風景

今日は久しぶりに穏やかな暖かな日でした。

成人式の晴れ着の若者には、いい日だったのでは?

 

手帳の話です。

皆さんどんな手帳で、新しい年を始めていますか?

私の手帳は、2007~から2012年まで、書棚にあるものを並べてみると、こんな感じです。

ここ数年は、MONTHLYタイプ、一か月がざっくり見渡せるB6サイズのわりと大きめな手帳です。

なるべく明るい気分で、一年間過ごせるように、明るい配色の表紙に決めています。

4色ペンで家族の予定を色別に、記入。

例えば夫は緑、息子は青、自分の予定は黒、忘れてはいけない重要事項は赤というように・・・

でも最近、赤色記入でも忘れることが・・・・・

 

ブログを初めて、個人的な長い日記は、たまにしかつけなくなりましたが、

この手帳に日々の記録が詰まっていますね。

高校生ぐらいから、付け始めた手帳、携帯やスマホを手帳代わりの方もいる世の中になってきましたが、

私にとって、ペンで記入する手帳以上のものは、ありえません。

 

ここ6年分の手帳を並べて、ページをめくると、かなり激動の5年間だったのが、よみがえります。

あっという間ではなく、長かった気がします。

 

2007年、3月に母が亡くなりました。

その年は、息子が大きな悩みで大変な時期と重なっていました。

 

2008年、北海道で父は一人暮らしのため、浜松と行ったり来たり。

その年の暮れ、父の大けが(大腿骨頸部骨折)。

 

2009年、3月、父を浜松市に転居させました。

その年の夏、ヒヨドリの巣作りに感動して、ブログを始めました。

娘が、就活に大苦戦の1年でした。

 

2010年、父の入院と、北海道の家の処分。

 

2011年、息子の就活。

 

こうやって振り返ると、自分のやりたいことは二の次というか後回し・・・

家族のフォローに回った5年間でした。

 

ただ、自分が元気で、家族と助け合って、何とか大変な局面を乗り切れた達成感はあります。

たくさんの感謝や、絆は生まれたのかなと思っています。

誰かのために動けて、助けてあげることができるのは、幸せなことですよね。

泣き虫で、堪え性のない私ですが、少しだけ、諦めずに乗り越える強さ、

くよくよせずに前だけを見る習慣は、鍛えられたかも。

 

今年は父の体調が安定していたら、子供たちの長い子育てから解放されて、

旅に出掛けたり、今までやったことのない新しいことに挑戦してみたいです。

昔から好きで中断していた手仕事も、もくもくとやれたらいいなと思っています。

どんな一年になるか、新しい手帳を眺めながら、わくわくしています。

 

 

 

 

 


新しい年に

2012-01-05 21:17:51 | 心の風景

明けましておめでとうございます。

今年はどんな年でしょうか?

皆様の毎日が、希望に満ちた光に照らされますように。

          

昨年大みそかに、ふるさと興津で見た富士山です。

明日は小寒、芹乃栄(せりすなわちさかう)の頃。

今年は、年末年始と、1月の一番寒い頃がやってきたかのよう・・・北日本や日本海の雪はすごいですね。

          

娘が帰省していたり、お墓参りに出掛けたり、慌ただしい日々が過ぎて、

今日は薪ストーブを焚いて、おでんを煮込みながら、ブログをアップ。

やっと普段の生活が戻ってきて、ほっと一息ついています。

去年は大震災から、いかに日々のさりげない暮らしが尊いかを考えさせられました。

どうか被災されたご家族の皆さんが、一日も早く日常の生活を取り戻せますように。

非力ながら、自分たちにできることを、考えて少しづつやっていきたいです。

         

今年は辰年、龍の年ですね。

昨年、日本を訪れたブータン国王夫妻。

シンプルに美しい、まともな国からやっていらしたお二人の姿に被災地だけでなく、日本国中が癒されましたね。

特に、相馬市の子供たちに語ったお言葉・・・書き留めておきたい言葉でした。

    みなさんは、竜を見たことがありますか?

 

    私は、竜を見たことがあります。

    

    竜は、一人ひとりの心の中にいます。

    私たちは「人格」という名の竜を持っています。

    竜は私たちみんなの心の中にいて、「経験」を食べて成長します。

    だから、私たちは日増しに強くなるのです。

    そして、感情をコントロールして生きていくことが大切です。

    どうか自分の竜を大きく素晴らしく育てていってください。

 

私も、この言葉を胸に刻んで、生きていきたいです。

そして、周りの人に自然にこんな言葉を贈れる人になりたいな。

 

ところで、このブータン国旗、とても美しいデザインで一度見たら忘れない印象的なもの。

白い竜はブータンの守護神、黄色は王家の権威を表す色、赤はラマ教(チベット仏教)の色。

日本の国旗、日の丸と違い、子供たちは描くのに大変そう!?

竜のうろこの一枚一枚・・・

 

                         

             

年賀状用に庭で干支の置物を撮影しましたが、どちらも竜の迫力があまりないですね~

そんなわけで、今年ものんびり、ずっこけ気味に私の生活は進んでいくのでしょうね。

今年も、そんなはっぱの暮らしにお付き合いくだされば、嬉しいです。