おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

私の作った絵本

2013-09-10 00:51:52 | 心の風景

6年ぶりの絵本展の課題は、一人一冊のオリジナル絵本作り。

暑い夏・・・絵本づくりと格闘した夏でした。

 

亡き母との思い出を絵本にしようと、テーマはここ何年か温めていました。

さてさて実際の作業は、絵と文を簡単なダミー本にするのですが、

いざ本番の紙に絵を描く作業に入ると・・・・「絵ってどうやって描くんだっけ?」の連続でした。

そういえば、前回までの絵本展は、布絵本や切り絵やはり絵のコラージュ絵本、

押し花絵本などが主で、きちんと絵を描くのはすごく久しぶりでした。

 

プロでないアマチュアだけど、家族が周りにいると無理・・・一人になって、こうぐっと自分を追い込んで、絞り出す作業・・・

苦しい、出来ない、投げ出したい、逃げ出したい・・・・などとぼやいてないで、

ただ仕上げるために描くという作業に集中するまでに、半月ぐらいかかってしまいました。

絵本展の搬入前日にやっと仕上がりました

 

表と  裏表紙。

happaとなっているところだけ本名を伏せさせていただきました。

私の手製本は、表紙には和手ぬぐいを使います。

平織りの木綿地が、製本しやすく、気に入っています。

今は四季折々の、たくさんの柄や絵の物がありおもしろく仕上がります。

これは、夏の庭という名前の縦に長い絵柄を、横に切って使いました。

 

中身は、筆ペンと透明水彩やアクリル絵の具、水彩色鉛筆など使っています。

すべてのページではありませんが、こんな感じの絵本です。

  

      

 

このページは中盤描きなれてきて、植物や果樹を描くのが、とても楽しかった見開きページ。

母と歩いた小さな町での記憶をたどってみました。

私の高校生まで暮らした興津という小さな町は、山、川、海のどれにも恵まれた豊かな町でした。

最後のページ。母の歴代の愛犬や仲良しの動物たちと。

                         そしてあとがき

 

ほんとうに悪戦苦闘しつつ、「この絵本仕上がるのかな~???」の連続でした。

こんなに必死で何かを生み出そうとしたのも久しぶりの体験で、疲れが半端なかったですが、

心地よい達成感で、いい夏でした。

他のメンバーも、若いころに比べて大変そうでしたが、その人らしさにあふれた一冊を作り上げてきたのが、さすがでした。

飛び出す絵本や、布絵本など多彩でした。

やっぱりハードルは高めの方が、人は成長するんですね。

 

母との最期の何年かは、正直良い思い出ばかりではなかったのですが、

幸せだった子供時代の思い出を整理してみると、母と楽しい出来事いっぱいあったじゃんという想いがあふれて、

なかなか幸せな時間を母と共有していたんだから、まあまあじゃないか~みたいに自分を許せる気にもなってくるのでした。

そして、絵を描くこと、とりわけ絵の具を混ぜて、思い通りに色を塗ることの楽しさや喜びを思い出しました。


6年ぶりの絵本展

2013-09-09 22:42:57 | 本と映画

この何日かの間に、少しずつ暑さが弱まって、朝夕は過ごしやすくなってきました。

秋の植物や、庭のバラも、そんな気配を感じとって、動き出しています。

 

ブログをお休みしていた夏に、私の所属するサークルの6年ぶりの絵本展がありました。

 こちらは会場入り口のご案内です。

前回の絵本展があった2007年の3月10日に母が亡くなり、

息子の高校編入のドタバタの中、3月23日から6日間絵本展をやっていた記憶がうっすらしかありません。

怒涛の2007年3月でした。

 

結成23年目の手作り絵本サークルの絵本展は、今回で11回目です。

主な展示は、2000年に自費出版した浜松の昔話版画絵本3冊を、読み聞かせ用に大型絵本(縦80センチ×横120センチ)に

製本したもののお披露目と原画展。

そして、前回展以降に若くして亡くなった二人のメンバーを偲んで、二人の作品も並べました。

もう一つは、メンバー10人のオリジナル絵本や、手作り絵本講座の受講生の作品のコーナーです。

 

今回の絵本展の会場は、地ビールレストラン、マイン・シュロスでした。

  昼間はこんな感じの街中の交通の便の良いギャラリーをお借りしました。

中庭に面したウィンドーには、前作の3冊の切り絵絵本の原画と大型絵本。

同じ白黒なので、今回の版画絵本と見分けがつきにくいですが・・・。

浜松の昔話シリーズは6冊あります。

大型絵本は、この6冊を加えて、11冊になりました。

子供たちへの読み聞かせや、読み聞かせ集団や老人施設への貸し出しなどで、地域の皆さんに親しんで使ってもらっています。

大型絵本は、絵を拡大した後、トレースして、皆でわいわい共同作業でポスターカラーで塗って仕上げています。

これが、なかなか楽しいストレス解消にもなる作業です。

大きな和紙に、一心に絵の具を塗るのはいいもんです。

 

大型絵本『おこんじょろうぎつね』と、登場人物の人形たち。

    会場の展示の様子。

近くのデイケアセンターの車いすのお年寄りや、メンバーの知人、故人を偲んできてくださった方などたくさんご来場いただきました。

若くして亡くなった二人のメンバーの追悼コーナーです。

こちらも亡くなったKさん作のエプロンシアター『ねずみのすもう』と、『てぶくろ』です。

 

私は事前のチラシの係でしたが、会期中は会場のお花担当で、こんなふうに庭の花を活けてみました。

猛暑の夏でしたが、絵本展直前にバラが咲きだしたりして、意外にも庭の花の状態の良いものを摘んでみたら、好評でした

 

ただ、会場はエアコンが効いているのは、展示時間だけなので、夜は熱帯夜でうだるよう。

なので会期の中間点で、枯れたものだけ差し替えようとしましたが・・・

アレンジのオアシスって、一回茎を挿すと、抜いた後うまく活けれないんですよね~。

 

そこで、

お花屋さんごっこ??が楽しくなりすぎて、もう一回あたらしく活けたものと差し替えました。

    

アジサイの咲き終わったドライ化したものや、バラの実、今年はカラーリーフも種類を植えたのが役に立ちました。

いかがでしょうか?