点検作業について書きます。
点検なんて、昨日まで動いていた設備なので、きれいに掃除しただけでも「点検しました」と言うことはできる。
それをやってるのが同業者さんで、親会社さんから「その設備を任せたい」と言われ続けていたけど断っていた。
それを同僚が請けてしまって、今ではわたしがその客先の担当。
予防的なことを何もやって無かった設備だから、数年前の初回の点検で不具合だらけ。
客先に、いきなり不具合だらけを言うと「今まで何してたんだ!」と言われるだろうから、少しずつ部品交換の提案。
一つ終わったら、また次って感じで。
それがまだ終わっていない。
同業者さんが点検時にやってたのは、チェーンに注油。
確かに、メーカーは定期的に注油しろと言っているけど、すべてのチェーンが対象なのか?
親会社も同じこと言ってるけど、わたしは注油しない人。
(錆が見えたらするけど)
メーカーが言ってるチェーンは、ポンプに使っているような駆動チェーン対象だと思う。
常に動いているから注油は必要 なのは分かる。
それを、間欠または時々のチェーンに適用すると どうなるか?
環境によるけど、オイルが固まって 塗布してもローラーの中に入り込まなくなる。
最近のメーカーオイルは改良されていて、固まる期間は長くなっている気がするけど
そこに、いつも通りのオイル塗布したらどうなる?
塗布したオイルが固まる。
チェーンが切れる原因は二つ有って
先に書いたような駆動チェーンは注油しない摩耗から。
それと、オイルが固まって事によるキンク。
両方経験したけど、摩耗は交換して外したチェーンとリンク数を合わせようと並べると、外したチェーンを押し縮めないとリンク数の確認ができないほど摩耗してる。
キンクは、スプロケットでミリ単位のチェーンの通り道が有ったりしたとき
キンクしてて、その盛り上がりが引っかかって切れる。
今のオイルは改良されてるから分かんないけど
キンク云々で言うと、長くても5年で交換が理想。
注油して摩耗は防げても キンクしちゃ話にならない。
他に聞くと「上で切れた」とも聞くけど、それは別の原因が有ると思う。
荷重かかってたら、多少のキンク有っても引っ張られて山にはならないだろうから。
過去、40-1の駆動チェーンがで切れたのは摩耗でした。
間欠設備で60-2が切れたのは切れたのはキンクで隙間にハマって でした。
極端な話、間欠だと全く注油しないほうがチェーンは長持ちする。
これにも難点が有って、交換時にスプロケットの錆びを取らないと、交換しても残った錆が錆びを呼ぶ。
最初はチェーンのオイルで錆は黒くなって見えなくなるけど
放置してたら一気に錆びる。
そこでオイルの刷毛塗り わたしはしない。
錆びを広げるだけ だから。
そんなとき使うのは、スーパー556。
既存のオイルとの相性は知らん けど、化学反応云々の不具合は 今のところない。
普通の556は乾くので、チェーンとか長期潤滑が必要なところには使わない。
チェーンルブ使ってみたけど、キンクには効果なしだった。
一度固まってしまったチェーンは、悪あがきするより交換したほうが良い。
交換周期5年。