世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

大人が眉をひそめる

2009年11月19日 19時09分30秒 | Weblog
今日の保育は2歳の女の子と1歳の男の子。
お姉さん気取りの2歳が1歳の子にしきりに話しかける。
「ちょっとね、ちょっとよ、ちょっとだけ、ちょっと、ちょっとよー。」
なにかというと、1歳が持っているおもちゃ(はしご消防車)がほしいのだ。
だから少ない語彙を使ってなんとかご機嫌をとっている風を装いつつ、じわじわと手をおもちゃにかけていく。
そしてさっととる。
とられた1歳はぽかんとしている。
この急な展開についていけない。
が、さっきまで手に持っていたものが何故かない。
理不尽だ。意味がわからない。
なので泣く。
私は一部始終を見ていたので、2歳を叱り、1歳にはしご消防車を返すように言う。
2歳がしぶしぶはしご消防車を1歳に差し出すと、1歳は一度それを受け取ったが、再び2歳の方へと差し出した。
言葉こそ交わされなかったが、それは「使っていいよ」的な1歳の寛大さであり、
失礼なことをした2歳からは感謝のひとつでも言うべき場面である。
なので、「○○くん、やさしいね、××ちゃん、ありがとうは?」と即す。
そしたら、2歳が1歳の目の前で自分のスカートをからげて見せた。
たとえ本人にその意図はないだろうとも、
たとえそれが1歳と2歳であろうとも、
他人の男の前でお礼と称してスカートをからげる女という図に、良識ある26歳は眉をひそめた。