哲学の道を歩いて
大文字山の麓に佇む 霊鑑寺(れいかんじ)へ
歴代皇女が寺に入られた 臨済宗の尼寺
古木の紅梅が満開だった
後水尾天皇が愛されたという
樹齢400年の日光椿(じっこうつばき)が有名だそうだが
残念ながら 花はまだ咲いていなかった
苔の上に一輪落椿
30種類を越す 名椿が植えられているとか・・・
薄紅をさしたような 雪月花
霊鑑寺は “椿の寺” としても名高い
書院は
狩野派の作と伝えられている「四季花鳥図」の襖絵で彩られていた
上段の間には
10歳の子どもと等身大で 三つ折れして
着せ替えのできるお雛様が飾られていた
このほか 御所人形やカルタなどが伝わり
尼宮の 雅な暮らしぶりがしのばれた
幼子を 尼寺に送る 親の気持ちを察すると
定めとはいえ 辛いものがあっただろうな