屋根に届く六等星の弱い光 僕に手紙を出す人がいる スズキロク 屋根に生える草のしたたかさが好きだ 花が咲いたら言うことなしだ 遠藤しなもん 流星がころんことりとたちどまるわたしの屋根のかたむきぐあい おとくにすぎな うばわれた屋根裏部屋でふたつめの月の手放し方をたずねる 神川紫之 熱いトタン屋根にわたしはぢつとゐたできればずつと戻らぬつもり 多田零 どれも好きなものばかりです。 遠藤しなもんさんはストレートな明るさがいいですね。 夜の光景を描いたスズキロクさん、おとくにすぎなさん、神川紫之さん。 ちょっとだけファンタジックなところが好きです。 多田零さん、いつも通り過ぎては引き返してしまうので、追加。 屋根裏部屋や、屋根の上を詠んだ作品が多かったですね。 猫が出てくる歌もたくさんありました。 |