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花夢
うたうつぶやく
070:章(花夢)
2006年05月30日
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題詠2006
しゃぼんだま飛んだ
ほわ
ほわ
ほわ
ほわり
でも文章にならずに消えた
069:カフェ(花夢)
2006年05月29日
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題詠2006
珈琲がおいしいという半地下のカフェにはわだかまりが居座る
068:報(花夢)
2006年05月29日
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題詠2006
「今日の空、綺麗だね」って報告があり血のような色の夕暮れ
067:事務(花夢)
2006年05月22日
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題詠2006
僕たちの夏は終わろうとしている事務的にそして刹那的に
066:ふたり(花夢)
2006年05月16日
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題詠2006
なふたりんのにおいをはなつ箪笥にはおもいだせないものがいっぱい
065:鳴(花夢)
2006年05月14日
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題詠2006
悲鳴にも似た音で2両編成の電車がとまり君を連れ出す
064:百合(花夢)
2006年05月13日
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題詠2006
満員の電車のなかがくるしくて花束からは百合がこぼれる
063:オペラ(花夢)
2006年05月12日
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題詠2006
真実がうまく縁取れない五月オペラグラスで月を見上げる
062:竹(花夢)
2006年05月11日
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題詠2006
裏山の竹藪のことよく知らないけれどさわさわざわざわとなく
061:注射 (花夢)
2006年05月10日
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題詠2006
忘れても良いと言われた病院の注射の針のような空気で
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