堅実な教師をすこし狂わせて泡立つ午後の進路相談
![]() | 短歌の作り方、教えてください俵 万智 一青 窈 角川学芸出版 2010-05-22by G-Tools |
もともと短歌の指南本として気になったわけではなく、
一青窈さんの歌詞が好きだったので手に取ってみました。
一青窈さんの歌詞にはとても独特な言い回しが使われていたり、
ポエトリーリーディング的な楽曲があったりして、
その奇抜な言葉の観念と感性、そして世界観に刮目していました。
そんな彼女が短歌を作るとなるとどうなるのかな、と。
俵万智さんという組み合わせもどうなるのかな。と気になるところでした。
しかし、さすが一青窈・・・!!!
珊瑚触れしっぺ返しに真水と酢で洗い流す右手が寿司屋
一青窈
とか言う、ものすごい感性にまみれた作を持ってくるという・・・・。
いやー、面白かったです。
俵さんは懇切丁寧に、短歌的なものに導く。
ということを教えている印象を受けましたが、
例えば・・・・
吟行会で短歌のことを
「仕事だからいちいち無理をして、毛糸玉になっているのを、わざとするする引っ張り出してほら紐だよ、こうやれば紐だよ、って今言ってるだけで、やっぱ毛糸玉は毛糸玉だからそれがゴロゴロしていると、ああまた毛糸玉がこんなしかもこんなにこんがらがってるよ、もっと上手くまけよみたいな」
と言っている穂村弘さんだったら、
彼女の感性にどういうふうに対応するかなぁ。というのも、
個人的にはとても興味が湧きました。