花夢

うたうつぶやく

「だれでも詩人になれる本」やなせたかし

2009年02月24日 | 感想
477400426Xあなたも詩人 だれでも詩人になれる本
やなせ たかし
かまくら春秋社 2009-02


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アンパンマンの作者、やなせたかしの詩論。

1977年「詩とメルヘンの世界 もしも良い詩がかきたいなら」(講談社)を再編、改訂したものだそうです。

「この奇妙な本は読むことによって、ひとつの詩的精神を波立たせようとこころみている」
というとおり、詩の書き方のハウツー本というより、
いい詩とはどのようなものか。ということに触れています。
多くの抒情詩が収録されているのも良いです。

そのスタンスや内容にとても共感し、読み応えはありましたが、
やなせたかしの志す詩の世界が、
不安定で「エリート否定の世界」であるのなら、
抒情詩は、いったいだれがどこへ導くのか。
という問題が含まれているように思います。

それを、プロ、アマ関係ない世界で、
老若男女すべての人にゆだねてゆこうと、
喚起させる試みがこの本の意図なのでしょうけれど。

その性質を基調としたがゆえに、
社会の波のなかで簡単に切り捨てられ、
先導者や、確固として守ろうとする者が不在となってしまったのではないのだろうか。とも。

そして、その抒情というカテゴリーを復活させようというのが、
やなせたかしの「詩とメルヘン」の試みのようにも思えるのです。
(その「詩とメルヘン」も休刊になってしまいましたが)

B001ODPD2C詩とファンタジー 2009年 03月号 [雑誌]
かまくら春秋社 2009-01-19


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「詩とファンタジー」
やなせたかし編集責任。
90歳になられたそうです。


完走しました。

2009年02月23日 | 題詠2008
2008年
ほうほうのていで完走しました。

境界線のないぼんやりとしたなまぬるい感情を
もてあましていた気がします。

集中できない子供のようでした。


2009年は参加しないつもりでしたが、
3日前に揺さぶられるような出来事がありました。
さぁ、どうしようかな。というところです。