完走報告（花夢）

完走いたしました。
ありがとうございました。

題詠は２年目になりますが、
昨年とはまったく違う思いで走ることが出来ました。
昨年からお付き合いくださり、見守ってくださっている方、
そして、拙作品を読んでくださったすべての方へ、
ありがとうございました。

最初に「完走を目標にせず、走りたい」と言いました。
期間内の完走は無理だと思っていました。
けれど、こうして期間内になんとか完走できたこと、
やっぱり嬉しく思います。

題詠２００６年の感想を綴っていましたが、
これは誰かのためというより、なによりも自分の指針になりました。
作品をお借りした皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
こちらのほうもきちんと最後まで読みたいなと思っています。
よろしくおねがいします。
（更新は２００７年２月２８日に追加していきます。）

100：終（花夢）

あのひとの心地良い静けさは世界の終わりにも似てる気がする

099：茶（花夢）

秋が来てあまく熟した思い出を熱い紅茶のなかに溶かす

098：ベッド（花夢）

愛情は乾いた砂のようで絶え間なくベッドからこぼれ落ちる

097：話（花夢）

温かいものが欲しくてガスコンロに途切れ途切れの会話を焼べる

096：模様（花夢）

疲れてるときだけ触れるふたりのうえにまだら模様の月あかり

095：裏（花夢）

また、心細さに慣れて裏庭のレモングラスは静かに香る

※改稿しました。

094：社会（花夢）

あのひとの秩序ある社会のなかに群青色の滲みを落とす

093：祝（花夢）

虐げてきたものたちの祝福を浴びてわたしは空をみあげる

092：ホテル（花夢）

なにも産まないのに確かめるしぐさ朝のホテルのひかりのなかで