レントゲンは心を写そうとする作品が多かった。
(そして、私もそうだった)
気になる作品がいろいろあってふらふらと悩んだのですが、
最終的には視覚的に訴えかけてくる作品を。
<振り返り>
このレントゲンの歌は、水須ゆき子さんから感想を頂きました。
このとき、水須さんが
「歌って手作りじゃないですか。
作者のぬくもりがどこかに必ず残っていると思うのね。
それを全て感じ取るのはしょせん無理だとしても、
欠片くらいは感じたいし感じられる自分でありたい。」
とおっしゃっていたのがとても心に残っています。
そう思いながら歌と接している水須さんの読みは、とても歌に寄り添ってくるのです。
自分の感想はどうも独りよがりになりがちで要注意。
(そして、私もそうだった)
気になる作品がいろいろあってふらふらと悩んだのですが、
最終的には視覚的に訴えかけてくる作品を。
吐きだせず身体(からだ)に残る言の葉はレントゲンにて緑に光る 佐田やよい 「緑に光る」という部分が、とても印象に残りました。 緑色という色は、基本的に人間の体にはない色なんですよね。 なので、レントゲンに写った緑色は、すこし違和感がします。 しかし、そこで吐き出せず残っているものは、「言の葉」なのですね。 だから緑色をしているのでしょう。 それにしても、骨を写すレントゲンのなかにうつる、この言の葉。 緑に光っていては、見逃すことも出来ない。 吐き出すこともできなかったのに、身体の中では相当強い存在感です。 レントゲンで心を写せるとか、写せないとか想像する作品は多かったのですが、ここまではっきりと、自分の心の中をしっかりと見せてくる作品は滅多になかった気がします。 |
レントゲン写真みたいに骨組みを透かせて重ねて出来ている街 癒々 これは、そのまま想像してとても面白く、美しく、うすら寒いように思いました。 レントゲン写真と街を重ねて見、「骨組みを透かせて重ねて」と歌う。 恐らく、この街は、夜の都会のような気がします。 確かに、都会を白黒写真で取ったら、レントゲン写真に見えそう。 美しくて、静か。 この街は骨でできているみたいで、すこしぞくっとする。 |
<振り返り>
このレントゲンの歌は、水須ゆき子さんから感想を頂きました。
このとき、水須さんが
「歌って手作りじゃないですか。
作者のぬくもりがどこかに必ず残っていると思うのね。
それを全て感じ取るのはしょせん無理だとしても、
欠片くらいは感じたいし感じられる自分でありたい。」
とおっしゃっていたのがとても心に残っています。
そう思いながら歌と接している水須さんの読みは、とても歌に寄り添ってくるのです。
自分の感想はどうも独りよがりになりがちで要注意。