花夢

うたうつぶやく

2008年題詠 046~050

2012年11月02日 | 題詠2008感想


今此処をもしもの時に復元する初期設定の地点に決める
046:設(お気楽堂)

どつそりと床に置かれたひまはりがくどい程輝いてゐたのだ
047:ひまわり(酒井景二郎)

みつみつと種子ふとらせるひまわりに見下ろされ(ごめんとてもくるしい)
047:ひまわり(村上きわみ)

戸のそばに置かれたお礼の品はまだ生きているので窓から放す
049:礼(水野加奈)

どこまでも降水確率ゼロの空、きれいごとだけの一日だつた
050:確率(萱野芙蓉)

とおい街の降水確率 あのひとの明日が七割も濡れている
050:確率(村上きわみ)



短歌にもダウンザラインってのがあるんじゃないかと。
ギリギリのところです。