花夢

うたうつぶやく

031~040:夜のてっぺん

2009年04月14日 | 題詠2009
「夜のてっぺん」


序盤からハイテンションのその恋は弾ける星のように笑える

あまりよくしらないひととロンドンの霧より深いところへ沈む

すみれ色の闇夜を縫って逢いにゆく嬉しさだけで生かされている

おんなとは広い宇宙のことでつねに膨張しつづけているらしい

三日月が夜のてっぺんを切り裂いて言いたいことがあふれてしまう


あのひとが教えてくれた星座

                    ・
   ここ→     .  ・  ・
      ・       : . 

って書いておかなきゃ忘れてしまう


とりとめもない猜疑心 こころには藤紫の星雲を抱く

しあわせになりゆくためのかなしみをたたえるように星の冠

意図的に嫌いになろうとしてみたら涙みたいに星が流れた

月あかりで世界のほつれを見つけてもしらんぷりして帰りましょう