anata@wasurerarenai.com宛のメールが戻ってきます 061:@(西原まこと) コポコポと@のかたちして水は暗渠のみずとなりゆく 061:@(冬鳥) 悲しみはたとへば浅蜊が砂を吐くやうにほつほつ語られてゐき 062:浅(野州) 切り捨てた別のわたしがあの春の浅みで泣いてゐるかもしれず 062:浅(萱野芙蓉) それでいてここを浅瀬と思わせるあなたの所作にときおりは倦む 062:浅(村上きわみ) 白い人がたたずむといふ階段でいつも片方脱げるスリッパ 063:スリッパ(萱野芙蓉) 眩しくてつぶっていると寝てしまうほど金魚鉢からっぽだった 065:眩(我妻俊樹) 静かでほの暗い作品たちが集まった。 好き。 |