去年のお誕生日記念(?)の健康診断で甲状腺機能低下症の疑いがもたれたアトム。
東大の専門医に診察してもらったりしたものの「大丈夫です」と言われ「なんちゃって甲状腺機能低下症」だと安心したのも束の間。
その後もかかりつけ医の疑念は晴れず、今年に入ってからは尻尾の脱毛も加わって、飼い主である私やパパも不安に感じていたんですけれど…。
今年6月末の健康診断でもコレステロール値の高さ、T4やFT4の低さは改善されず、それに加えクレアチニンの数値までが基準値を超え、不安材料が増える形となっていました。
(クレアチニンの数値は腎臓にも関係しているそうですが、甲状腺機能低下症の場合にも数値の上昇が見られるそうです)
そんな疑惑を持ちながらも『疑惑』のままで『確定診断』に至らなかったのは、数値や尻尾の脱毛以外の主だった症状がアトムに見られなかったからです。
甲状腺機能低下症とは
上記の特徴にアトムを当てはめてみると…
元気が無くなる → 結構元気
寒がりになる → そうは思えない
体重が増える → 2年くらい前より3キロ増えているも、それをキープ
被毛の減少・脱毛→ 尻尾の脱毛・腹部の脱毛(腹部はずーっと前から)
皮膚の乾燥 → 尻尾の皮膚がとても乾燥している
皮膚の黒ずみ・肥厚 → 黒ずみはどこにも見られないが、尻尾の皮膚が硬い
顔が悲しそう → 全然!
去年には見られなかった皮膚に関する問題点は腹部の脱毛以外は今年に入ってから、特に最近顕著になっています。でも、食欲は人一倍あるし、お散歩やボールを追う姿は誰からも「アトム君は元気だよぉ」と言ってもらえる程なんです。
又、『甲状腺機能低下症とは』には書かれていませんでしたが、かかりつけ医の見せてくれた専門書には
細菌感染しやすい(繰り返す)とも書かれていました。
実は10日ほど前からアトムの頭部や臀部に湿疹が出来ていて先生には「細菌性の湿疹」と診断され、それに加えて左耳がマラセチアになっていたので抗生物質を与えて皮膚とマラセチアの両方の治療をしていたんです。でもお薬を飲みだしてから1週間たったにもかかわらず、目立った改善が見られなかったので、その旨を伝えたところ専門書の一文を見せてくれたのでした。
更に、追加で検査したT4、FT4、TSHの数値を今日教えて頂きましたが、TSHは基準値が0.08~0.32なのにアトムは1.50もありました。
TSHというのは脳から甲状腺にT4を分泌せよ!と命令を送るために出す信号なのだそうです。アトムの脳はその信号を基準の五倍も送っているのにT4もFT4も基準値をはるかに下回っているんです(両方とも0.3未満)。
この事からも先生は確信を持ったようですし、私達も納得せざるを得ないなぁと感じました。
最近の私はアトムの尻尾の脱毛を心配してくれた
usakoさんがくれた(usakoさん、ありがとう!)マッサージオイル(皮膚を柔らかくすることで発毛を促せる)でマッサージしたり、尻尾を掌に包み込み『絶対に毛が生えてくる!絶対に治る!』と念を送ったりしていました。
時には「アトム、お前無理してるの?」などと尋ねたりもしていました。
アトムは元気じゃなくちゃ!アトムは元気だと思っていたかったんです。
でも、今日から甲状腺機能低下症のお薬を飲み始める事にしました。
幸いアトムの進行はゆっくりなのか、偶然気付いたのが早かったのか、重篤な状態ではありません。お薬さえ飲んでいれば『元気なアトム』でいられます。
そう打ちこみながら何故か涙が止まらない情けない私なのですが…。
アイリッシュは甲状腺の病気にかかり易い犬種だそうです。甲状腺だけではなく、副腎等ホルモン系の病気になり易いのだそうです。
アトムとは異母兄弟(?)の
LUCK君も現在『疑惑』を明らかにするために検査しているとか…。
遺伝なの?と頭の片隅で考えつつも、LUCK君が無罪放免されるといいなぁとアトムと一緒に願っているところです。