浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】窪田順生『「愛国」という名の亡国論』(さくら舎)

2018-04-25 09:53:36 | その他
 書評を見て注文したのだが、これは一度読むだけでよい、すぐに手放すべき本であると判断した。

 前半の部分は、こうなっている。

序章 心地よくて危険な「日本礼賛番組」
第1章 「日本礼賛番組」の自画自賛が日本を狂わせる
第2章 牽強付会な「愛国報道」が日本をダメにする
第3章 いまでもオリンピックが「国威発揚」の国・日本
第4章 「愛国」ブームをつくったマスコミの総力戦

 ここまでは、なるほどと思って読み進めた。

 しかしその後の

第5章 「愛国」と「反日」は表裏一体
第6章 戦前から「愛国報道」が抱える闇

 はまったくダメ。牽強付会。ところどころ読み飛ばしてしまった。分析が甘く、『朝日新聞』のことを論じるためには、たとえば『毎日新聞』と比較したりしないと、そうは言えないだろう、と言う箇所が多い。また推測する箇所も多いのだが、その推測も、そんなことを言えるのか、と思わざるを得ない。

 総じて軽い本である。前半についても、なるほどと思ったところは多いが、緻密な分析がないので資料としての価値はない。

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