浜菊会のブログ

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Florida州の大統領選挙攻防戦~トランプ逆転のシナリオw

2020-10-27 18:08:44 | 政治
とりあえず、オレの独自見解をまとめてみた。フロリダはトランプ陣営にとって必勝を期すべき州なのはご存じの通り。それが果たして可能かどうか、検討してみた。


1)基礎的情報

まず、総有権者数など(在マイアミ日本総領事館のデータ)と、直近選挙の2018年11月フロリダ州上院選の数字を拾ってみた。

>https://www.miami.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/seiji_keizai.html


有権者数 1373万人   (2018年フロリダ州上院選時の投票者数)

        A       B    (B/A %)
民主党員(D) 512万人    270 万人(52.7)
共和党員(R) 483万人    303  同(62.7)
無党派(N)  363万人    245.7 同(67.7)
小計     1358万人    818.7万人

(Aは諸派を含まないので一致せず、Bも概算値の為、総投票数と約2千人ずれてる)

特に2018年選挙はギリギリの僅差(10033票差)で数え直しや訴訟になり、非常に揉めたのも参考になる。

>https://en.wikipedia.org/wiki/2018_United_States_Senate_election_in_Florida


上記の「B/A」(以下、動員率と呼ぶ)というのは党員数をどれくらい動員(投票させること)ができたかを知る上で参考になる。共和党員は数的劣勢だが、動員率が高い傾向。また無党派層が意外と投票率が高い、ということである。通常、大統領選挙の方が投票率は高まるだろう(前回16年選挙時はフロリダ州でヒラリー+トランプの合計票は約910万票)。


2)最新のフロリダ州の公表データ

>https://electproject.github.io/Early-Vote-2020G/FL.html

(単位 万人)
  事前投票済 郵便投票(M) 郵便申請済(RQ) 残(RQ-M)  
D   255    178.8     267.8      89
R   220    117.9     186.7      69
N   119    79.1      135.9      57


当初、民主党員Dの郵便票が多かったが、共和党Rが直接投票を増やし(トランプ大統領の事前投票もそれと軌を一にしている)て猛追し差が縮まっている。
(数日前はD236万―R182万=54万票の開きがあった)


残(RQ-M)は、期限までに郵送できれば投票されるであろう、予定の数という意味合いだ。


3)TrumpとBidenの基本票数を推計してみる

現状で、民主党員と共和党員が離反する(相手側に投票する行動)のを次のように仮定。

バイデン 4%、トランプ 10%

これは民主党員の投票者の4%がトランプに入れ、共和党員だと10%がバイデンに入れるという行動をとってしまった、と見る意味である。郵便投票等の事前票では離反がまあまあ出るものと考えている。


すると現時点で
D 255万票×4%=10.2万票
R 220万票×10%=22万票

が相手陣営に移動するので、

バイデン 255+(22-10.2)=266.8万票
トランプ 220+(10.2-22)=208.2万票


無党派層の票割だが、60%バイデン、40%トランプとして119万票をそれぞれ配分すると、

バイデン119×0.6=71.4万票
トランプ119×0.4=47.6万票

ここまでを足すと

バイデン 266.8+71.4=338.2万票
トランプ 208.2+47.6=255.8万票

これをそれぞれの基本票と呼び、バイデンをB基本票、トランプをT基本票とする。


4)今後増える郵便投票をどう見るか

まず郵便投票の予定になってる残り票があったでしょう?
残(RQ-M)と呼んでた票のこと。ここで離反が同票しか出ないとして(郵便票の忠誠度の傾向が初期は強く出るかも?と)、Dの残89万票ががバイデンに、同様にRの残69万票がトランプに入るだろう。

無党派の票割はここからは五分と見て、57万票の半分28.5万票がそれぞれ入る。

残る郵便票は

バイデン 117.5万票 (+B基本票338.2万=455.7万票)  ・・・※
トランプ  97.5万票 (+T基本票255.8万=353.3万票)  ・・・※※

となる。


5)選挙当日までの推計は?

当時の民主党員の投票はほぼ誤差程度ではないかと予想。何故なら、バイデンがそう呼びかけてきたからだ。何らかの理由で投票に行く人がいるかもしれないが、1万人以下ではないかな?

すると、圧倒的大多数が共和党員と無党派層となるが、その人数がどの程度と見るのか?

参考になるのが18年上院選で、総得票に占める割合が
D 37%、R 33%、N 30% 
だった。

現時点で約600万票中無党派層は約2割と驚くほど少ない。郵便投票の残を含めると
項目(ア)

D 344万(255+残89) ;42.5%
R 289万(220+残69) ;35.7%
N 176万(119+残57) ;21.8%    

と大幅に無党派投票率が低いことが分かる。知事選でも30%(246万票)程度あったので、当日の伸びシロが最も残っているのが、この無党派だろうと見ている。

一方、民主党員512万人に対する344万人の動員率は既に約67%に達しており、今後にこれが増えるというのはかなり厳しいのでは。

事前投票済みになるのは、郵便投票申込みが済んでる人の票が返ってくるのが殆どではないか、という意味だ。

動員率が最も高くなると予想するのが、何故か無党派層ということになる(知事選67.7%より高いと思うので)。続いて、フロリダ州で議席多数を占める共和党、最後が民主党と予想。


総投票数949.5万票(投票率69.6%)、それに占める割合と、党派別の動員率を書くと

項目(イ)

D 344万(36.2%) ;動員率 67.2%
R 338万(35.6%) ; 同  70.0%
N 267.5万(28.2%); 同  73.7%


現時点の投票済みの票数(ア)との差は、民主党Dはゼロ、共和党Rが49万票、無党派Nが91.5万票となる。
無党派層でもバイデンに入れる人はいるだろうが、当日まで残ってる人はかなり少ないだろう。バイデン民主党の言う通り、郵便にしろという指示を守ろうとするからだ。

そこで91.5万票の票割を9割トランプ、1割バイデンと見積もると、当日に獲得する票数は

バイデン 91.5万×0.1≒9.1万票
トランプ 91.5万×0.9+共和党49万票≒131.3万票


これまでをまとめると、

バイデンが当日約10万票を獲得として、前記※455.7万票と合計すると465.7万票。

トランプは、当日131.3万と前記※※353.3万票の合計484.6万票となる。


前回選挙より約40万票増加、投票率も上昇(約69.6%)ということになるが、どうなるか。
当日投票ウェイトは14.8%、事前投票割合が脅威の約85%ってことになるね。
(現在投票済601万票と残り郵便票215万の合計が816万票にもなるので、既に前回選挙の約90%である)


民主党の動員余力がまだ大きければ当日投票数を稼げるかも、だが、厳しいと見る。それにバイデン陣営のB基本票の想定は、断然バイデンに有利な設定にしてある(離反率の差)。

結局

バイデン465万票(前回トランプ得票より多い)
トランプ484万票


がオレの予想です。

選挙当日の無党派層の大波乱がなければ、トランプが勝利するはず。
(最終的に無党派層からトランプ149.3万(約55.8%)、バイデン118.2万という予想)



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