浜菊会のブログ

半泣き老狼団。一道民が生き抜く為の記録。

橋下維新の仮面の下

2012-08-27 17:58:47 | 政治
次第に橋下市長の野望が見えてきたか。

>http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120827/mca1208270723006-n1.htm



記事を読むと、どうやら橋下さんも松井府知事も、渡辺代表に”肘鉄”という感じだったようだ。


これは、まあ、簡単に言うと「キャラがカブる」ということであろう。元から「みんなの党」と維新の会は似たような性質を持ち、ブレーンも共通しているわけだから。嗜好は似ている、ということである。

橋下一派としては支持層がカブりやすいのが嫌だったとしても不思議ではない。


何よりも、渡辺代表の存在が「邪魔」と感じている、橋下とその後ろにくっついている連中には、できることなら「乗っ取り」か、「橋下維新」を存続政党とする組織にしてしまいたい、ということなのではないか。亀井静香を放逐した国民新党、みたいなものだ。


それから、橋下維新は「高く買ってくれる相手」と組みたい、という計算が一番大きい。
それ故、既成政党はダメみたいなことを言いつつも、現在政権与党の民主党や次では多数派を占めることが想定される自民党といった連中しか眼中にはないはずだ。


これは、ベンチャー企業みたいなのと似ているかもしれない。勢いのある新興勢力の小規模企業があって、まだ会社規模は小さいが海のものとも山のものともつかないけれども、大きい企業の後ろ盾を得て大きくなりたい、といったようなものだ。


提携なり買収相手が、例えばソニーやパナソニックといった大手企業と「○○電気工業」みたいな殆ど名前を聞いたこともないメジャーではない非上場企業とだったら、どっちがいいか、といったようなものだ。
(みんなの党が非上場の弱小企業だと言いたいわけではありませんが、ものの喩えということで)


橋下維新は、何の実績も出していないが勢いだけはある企業で、この企業を最も高く買ってくれる相手であって、新会社では社長級のポストを自分に用意してくれるような相手でなければならない、ということだ。恐らく橋下は、そういう計算をしている。


だから、維新に実体はない。実績もない。
あるのは、「期待値」だけ。株で言えば、「値上がり期待」だ。新規上場で「凄く上がるんじゃないか」みたいな、得体の知れない期待だけがマスコミなどによって「膨らまされている」だけかもしれない。そういう慎重さが必要だろう。

facebookだって、期待ばかり膨らませておいて、蓋を開けてみれば急落ということになったわけで。しかも「売り逃げ」している大口株主がいたくらいだから。


橋下にとっての国会議員というのは、完全なるイエスマンだけいればいい、ということになる。
簡単に言えば、「俺の考えに反対のヤツは来なくていい」、だ。
そうすると、「俺が言ったことが正しい、それに賛成票を投じるマシーンがいればいい」ということになるのは当然だ。
賛成票だけ入れればいい、となれば、それは物事がスイスイと決まってゆくであろう。議員の数も少なくていい。だって、賛成マシーンだから。いてもいなくても、大差ないから。


多分、橋下市長の描く政権与党とは、そういうような姿であろうな、と思われるのである。


みんなの党が邪魔になり、渡辺代表のような存在が疎んじられるのは、当然とも言えるだろう。