旧友

今週、通勤中の朝。ヨックルに会った。
ヨックルって言って分かりませんよね。
ヨックルとは中学時代のハンドボール部の親友だ。
『よしひこ』→『よっくん』→『ヨックル』と言うのだ。

過去がよみがえるね。

中学時代いつも一緒に行動していた。
ハンドボール部ではいつもコンビを組んで練習。
シュートもランニングも常に争って切磋琢磨した。
だいたい8対2の割合で彼の勝ちだった。
そんなこんなで、彼が不動のエースとなり俺はエースへのアシスト役であったね。

2人で学校代表の駅伝の選手に選ばれた事もある。
彼は実力的に選ばれて当然の走力があった。
俺は選ばれるかどうか、いやギリギリ選ばれない位の選手。
ただ勝負根性だけで選ばれた節がある（笑）
部活でも駅伝練習でもライバル視していつも一緒に走ったね。

練習が終わると近所の沼地にブラックバスを釣りに行った。
夕方にも行ったけど朝4時に起きて練習前にも釣りに行った。
練習も遊びも全力投球だったね。

そんなライバルも悪役キャラなら話が面白いのだけど、非常に良いやつで男前だった。
男前で更に学力も高く、腕相撲も勝てなかったし、女子にもモテた。
何にも勝てる事が無かったね。
そういったイロイロな事を鼻にかけるわけでも無く、純粋に楽しく付き合えた。
素晴らしい男だった困った程に良いヤツだ。

高校時代になると彼はハンドボールの名門校でキャプテンにになった。
全国大会で活躍してハンドボール業界では有名人。
本屋でハンドボール雑誌の表紙にヨックルが載っていて驚いた事もあった。

彼との思い出話を語るとチョット長くなるね。
そんな彼も今では二児の父親らしい。

『チョット連絡先交換して今度飲もうぜ！』と言い携帯の赤外線でピ！とやろうとした。
しかし二人とも受信送信のやり方が分からない。
オジサン達、そういうハイテク機能を使用しないっす。
しょーがないので携帯の番号だけ交換。今度ノミに行って昔話をしたいね。
話が長くなりそうだ。