わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

タドタドシクテ、テマヒマカケテ ~山村留学の説明会をこどもたちが企画運営~

2016年01月25日 | こどものソコヂカラ
「薪作業!」

子どもたちが企画運営する「だいだらぼっち」の説明会は毎年一月、東京と名古屋で開催される。

参加者に「一年間で楽しいことは」と質問されて「薪作業!」と答えた子どもが、「一年間でつらいことは」という質問に次のように答えた。

「薪作業!」

子どもたちの正直さには微笑むばかりだ。

しかし、少なくとも彼らは、薪割りや里山から薪を運び出す過酷な作業を「楽(らく)」なことと思っていないことがわかる。

にもかかわらず「楽(たの)しい」という。

「めんどうくさいことが楽しいんだ」

当時、中学校三年のサキチがつぶやいた。

そもそも、自然体験や生活体験とは「不便なもの」だ。

言葉をかえれば「思い通りにならない」ということになる。

自然も人間関係も暮らしも、決して自分の思い通りにはならない。

そこに向き合うことは、このうえなく不便だ。

しかし、その「不便さ」こそが学びの土台になっている。

ところが最近の山村留学は・・・(続く)




拙著「奇跡のむらの物語 ~1000人の子どもが限界集落を救う!」(農文協)の一節である。続きはぜひ手元で読んでいただきたい。



この時期、こどもが東京と名古屋に出張する。

そう、暮らしの学校「だいだらぼっち」の説明会が行われるのだ。

企画も運営もすべてこどもが手掛ける。

年に一度の珍道中である。

何が起こるかわからない。

だからおもしろいのだ。



来年度のこどもたちの募集。

それはつまりは、こどもたちにとっては仲間さがしである。

私のような大人がPRするこのではなく、こどもたちがその声で語りかけるからこそ意味がある。

きっとこれまでも、こどもたちが30年の間こうやってこどもたちに語り掛けてきたのだ。

だから、今がある。

こどもたちの、たどたどしい説明。

テマヒマかけてるなあと想わせる映像や実物の数々。

きっとそれは伝わっている。









今回、私はこの説明会に同席できなかった。

でも、きっとこどもたちは、愉快で痛快な説明をしていることだろう。

それを遠くにいて信じている。

どんな反応があったのか。

泰阜村に帰ったら、こどもたちに聞くことにしよう。

いつもの薪ストーブの周りで。


代表 辻だいち


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