わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

それでもやっぱり?

2011年09月07日 | 日々雑感
震災から半年を迎えようとしています。
少し別の視点からこの半年をふりかえってみます。

出版の脱稿を終え、一区切りついてふと考えてみれば、実に多くの期間から問い合わせや依頼がありました。

いやまだ相次いでいます。現在進行形ですね。

多くは地元ローカルのテレビ局や新聞社です。全国大手からも問い合わせはありました。

 これは被災したこどもを1年間の長期山村留学(暮らしの学校「だいだらぼっち」)に受け入れたり、フクシマのこども47人を山賊キャンプに招待していることもあるので、ごく自然の流れでしょう。

 最近多いのは原稿の執筆依頼と講演依頼です。

 この2ヶ月に限ってみても・・・

 「2011こども白書」(草土文化社)では、被災児童受け入れの代表的ケースとして、4000字程度。

 公益社団法人日本環境教育フォーラムの機関紙でも、自然学校の社会的役割について、2000字程度。

 少し前に話題になった事業仕分けを提唱する「構想日本」からは、今の日本の課題について自由に書いてほしいとお願いされました。メールニュースで配信されたようです。

 これも、「構想日本」の加藤代表が、春に環境系の専門誌(地球環境パートナーシップオフィスの機関誌:『つな環』)に私が投稿(これも依頼された)した原稿を見て、ぜひにとお願いされた、ということのようです(なんだかあいまいですみません)。

 この他にも、前期で授業を受け持った立教大学の機関誌に投稿をお願いされたり。

 とにかくたくさんの原稿依頼が舞い込んでいます。

 今、この記事を書いているときも、ある原稿の校正をしているところです(苦笑)

 講演依頼も増えてきました。

 10月には沖縄県名護市と島根県海士町(隠岐島)で、11月には愛知県岡崎市と長野県松本市。

 おそらく他にもお願いされるのだろうと想います。さすがに身体がもたないと判断したところは、若いスタッフに任せました。



 注目されているのは、けっして私たちNPOグリーンウッドの取り組みではありません。

 私たちが取り組みんでいる震災支援のなかに、「そうだよね」「やっぱりね」とみなが共感できる大事なものが潜んでいるのだと確信しています。

 それが、泰阜村の風土が生み出す「お互い様」や「支えあい」の文化なのでしょうね。

 それこそが今、時代が求めているものです。

 このことを敏感に感じた人たちが、私たちにアクセスしてきているだけなのです。

 これらの原稿や講演で私たちが伝えることは、いずれも震災支援を通しての「支えあい」の社会再生についてです。

 これまでの効率優先の社会づくりに訣別し、手間はかかってもいいから支え合いの社会づくりに踏み出さなくては、と。


 原稿執筆や講演は、正直とてもたいへんです。

 今も秋に出版される本の原稿(これは11万字)に四苦八苦です。

 このブログも、ここまで毎日更新するとは想っていませんでしたが、それでもなんとかほぼ毎日書きに書いています。

 大事なことは、アウトプットすることです。

 自分たちが考えていること、自分たちの歴史や実践、それらをまとめて言葉にし、それを世の中にオープンにして評価を得る。

 忙しい中でもそれはやるべきでしょう。

 私たちが貫いてきた震災支援の方針と活動が、自分たちの自己満足だけだったのかどうか、世の中の人々の共感を得たのかどうか、世の中の人々に多くの成果を与えたのかどうか、それは時代が判断します。

 でも、やっぱり想っていることは、言葉にしないと始まらないのです。

 これからも書き続けますので、どうか応援を。


代表 辻だいち

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