わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

もうひとつの1月7日

2012年01月07日 | 日々雑感
1月7日。

七草粥を食べる日ですが、若い世代は今は食べるのでしょうか。

成人を迎えた若者より少し年上の人が知っている1月7日は、23年前のこの日でしょう。

昭和の歴史が終わりました。私は当時大学受験真っ最中。

最後の共通1次試験(翌年からセンター試験)が目前に迫っていました。


それから8年後の1997年のこの日。

福井県三国町の日本海で重油タンカーナホトカ号がひっくりかえり、大量の重油が日本海を汚染しました。

ここで活躍したのが全国から集まった青年ボランティア。

全国から集まった善意が地域住民の不屈の想いと重なり、日本海はよみがえったのです。

福井は私の故郷で、三国の海岸はこども時代によく遊びに行った海です。

油だらけの真っ黒な海を見て絶句した私(当時26歳!)もまた重油を掬いに行ったボランティアの1人。

もちろん、暮らしの学校「だいだらぼっち」の子どもたちも。詳しくはこちら


昨年の1月7日は、テレビから懐かしい唄が流れてきた日でした。

「♪白い~マットの~ジャ~ングルに~、今日も嵐が~吹き荒れる~♪」。

沖縄の児童養護施設にランドセルが届けられたというニュースです。

年末から次々と報道されるタイガーマスクの善意の贈り物。このせちがらい世の中にあって、なんともほっとする話題です。


善意。

なんともくすぐったく聞こえる言葉です。

でも小さな小さなその善意を侮ることなかれ。

小さな善意といえどもそれが集まれば、日本海がよみがえり、閉塞状況の日本を打破する雰囲気を創る原動力にもなるのです。

そして東日本大震災。

全国から集まる「助け合い・支え合い」の想いは、せちがらい世の中においてはある意味安堵感を覚える尊いものでもありました。

そして、それに呼応するかのごとく、もともとその地域が持っていたお互い様ともいうべき「ご近所の底力」が沸々とわきあがって困難を乗り越えていく姿も力強くそして安堵感を覚えるものでありました。


阪神大震災から始まり、多くの災害や社会事象を経て、昨年に改めて皆が実感した「小さな善意が集まる大きなうねり」。

今年も、「世のため人のため」に、ほんの少しといえども発揮される善意を促していきたいものです。

それを教育の立場、しかも「支え合い・お互い様」の文化が今なお息づく小さなへき地山村における小さな教育実践の立場から促すのが私たちの役目です。

今年も「社会に求められる人づくり」に邁進します。

今日1月7日に改めて強く想います。


代表 辻だいち


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