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WHO発表 携帯電話の電磁波に発がんリスク?

2011年06月02日 | 暮らし全般
私たちの身の回りには電磁波があふれています。そして、これが私たちの健康に大きな影響を与えている可能性が高くなりました。

このことについては、4年以上も前にこのブログで指摘しましたが、5月31日(2011年)、世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示し、消費者に対し影響を最小限にとどめるための措置を講じるよう促しました。

関連記事:携帯の電磁波に発がんリスクの疑い=WHO専門組織

記事によると、14カ国の科学者31人から成るIARCのチームは携帯電話の使用について、5段階で示される発がんリスクのカテゴリーで、上から3段階目となる「発がん性が疑われる(possibly carcinogenic)」に位置づけました。このカテゴリーには他に鉛、クロロホルム、コーヒーなどが含まれます。


電磁波とは、電気が流れるときに発生する電界と磁界が相互に絡み合って空間を伝搬する波のことをいいます。電磁波は、周波数の低いほうから、電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線などに分類されます。

このうち電波は、周波数帯によって、低周波・中周波・高周波に分けられ、高周波のうち特に周波数の高いものをマイクロ波とよんでいます。(ここでは、具体的な周波数の数値的分類は、本論がぼやけてしまうために省略します。)

低周波の電磁波が発生するものには、高圧送電線のほかにヘアドライヤー、掃除機などの家電製品があります。また、中周波を発生するものには電磁調理器(IHクッキングヒーター)、マイクロ波を発生するものには携帯電話などがあります。

これらの電磁波が健康に与える影響については、疫学研究ではガンとの弱い関連性が示唆されていました。疫学とは、『疾病・事故・健康状態について、地域・職域などの多数集団を対象とし、その原因や発生条件を統計的に明らかにする学問』(広辞苑第五版)です。

疫学研究により欧米においては、電磁波を浴びている子どもに白血病やリンパ腫、脳腫瘍などの発症リスクが高まるという研究結果が複数出されています。日本では、1999年から2001年にかけて、国立環境研究所が国立がんセンターなどと共同して大がかりな研究を行い、『日常的に0.4μT(マイクロテスラ)以上の電磁波を浴びていると小児白血病の発症リスクは2.63倍、急性リンパ性白血病だけ見ると4.73倍』(日経エコロジー2006.10)との結果を発表しています。

一方、さまざまな動物実験では電磁波の影響を示唆する結果に再現性がないとして、疫学調査で示されたようなリスクはないのではないかという意見が大勢でした。総務省では、これまで、「電波防護指針」で策定された基準値は、世界保健機構(WHO)や国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が策定している基準値と同等のものであり、これを満たしていれば人間の健康への安全性が確保されるとしてきました。

しかしながら、中周波やマイクロ波などの健康に与える影響についての研究の蓄積は不十分なのが現状であり、基準値そのものが甘い数値になっているという意見もあります。このため、私たちは科学的根拠の如何にかかわらず、予防原則の考えに基づいて、危険の可能性のあるものについては、回避する努力をすることが必要です。
ここで、携帯電話を使用する際に参考となる具体的な予防措置を下記に示します。

【携帯電話使用時の予防措置】
・まずは、当然のことながら使用時間を極力減らすことでしょう。
 固定電話があればそちらを優先して使う努力をしましょう。
・耳にくっつけずに、できるだけ離して使用する。
 電磁波のエネルギーは距離の二乗に反比例して減衰します。
・発信時及び着信時にはできるだけ体から離す。
 携帯電話がつながった瞬間の電磁波がもっとも強くなるために、電話がつながってから耳元に近づけるほうがリスクは小さくなります。着信の場合も同様にかかってきた瞬間の電磁波が一番強いので、極力体から離しておくことが大切です。
・イヤホンマイクを使用して、携帯電話をできるだけ頭部から離す。
・SAR(比吸収率)値の小さい携帯電話を選ぶ。

 SARとは、電磁波エネルギーが人体にどれだけ吸収されるかを率で表わしたものです。
 携帯電話各社のSAR値を整理してあるのが、下記のホームページです。
 http://ktai-denjiha.boo.jp/sar/sar_ichiran.html

上記ホームページのトップページ ケータイ電磁波レポートからアクセスすると、携帯電話の電磁波問題について詳しく知ることができますので、大変おすすめです。

携帯電話の他に、特に注意したほうがよいものとして電磁調理器(IHクッキングヒーター)、電気毛布、電気カーペット、ヘアドライヤー、電気掃除機などがあげられますが、これらについては「超低周波電磁波の危険性と対策」をご覧ください。


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