イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

3勝3敗

2013-10-14 15:17:00 | イーグルス
 @TB戦は31-20で勝利し、3勝3敗の5割に戻しました。Michael Vickが居なくてもNick Folesが普通に通用する事を確認できたのは収穫です。ディフェンスはリーグ最下位に近いTB相手にいい勝負でしたし、数字をあまり信用してはいけないでしょう。

 最初のドライブでFolesにQBドローからのランTDをデザインしてVickからFolesに変わった事で走れないと言うデメリットを消し去るように印象付けました。
 結局、ランはこのTDとスクランブル未遂のもう一回だけ、それでも一発目のランでTDを取った事はTB側へのプレッシャーになったはずです。

 後半Riley Cooperがビックプレイを連続させました、が、対面のルーキーJohnasan Banksが甘かっただけでCooperが特別良い訳ではないです。それでもルーキー相手に貫禄を見せた事を喜びましょう。
 逆側のDeSean Jacksonも対面のCBにフォローのS2人をぶっちぎってのTDなど今年多用している縦でCB抜いてからSの間を横切る2段加速のルートがこの試合でも成功しています。
 FolesはVickに無い頭脳面の回転の良さが表面に出ました。欠点だったディープへのコントロールが格段の改善を見せています。投球フォームが定まらないようにも見えましたが、ボールは行っているので問題ないのでしょう。

 LeSean McCoyもゾーンリードの恩恵を受け続けると同時に、シンプルなOLの後ろを付いていくランなど基本的なプレイでもヤードが出るようになってきました。良い傾向です。
 

 やはりディフェンスが問題です。NYG戦良かった5-3よりは5-2っぽくセットしての対戦でしたが、1対1で劣るVincent Jacksonには9レシーブ114ヤード2TDと打つ手なし。ルーキーFAのTE Tim Wrightにも7レシーブ81ヤードと暴れさせています。
 プロボウル級WRと対戦するエースCB不在、TE対策にSを回すと極度に密度が落ちるゾーンカバー、タレント不足をカバー出来ないままになっています。
 DL+OLBの5人をフロントにセットし、OLB片方カバーに下げてILBかSをブリッツさせるような事をしているのですけれど、そのブリッツもドロー系ランやスクリーンを警戒しているのでしょう、QBに襲い掛かると言うよりもギャップをしっかり埋める事、押し込んでQBにある程度の時間までに投げさせるのを目標にしているようです。3-4でOLBのサックが増えないのは良い事ではないです。
 ここは、OLBのパスラッシュに決定力が有る>QBに時間を与えない>ブリッツしてカバーが薄くなってもカバー出来るの良い方向への連鎖と、OLBがQBを仕留められない>カバーを薄くするとパスを通される>消極的ブリッツの悪循環。どちらにもならないような変化を抑える方向で動いているように見えます。
 リーグ最下位のパスディフェンスの現状維持に意味が有るのかどうか・・・は考えたくないです。


 何はともかく勝ちました、次は地区首位で並ぶDAL戦です、ここで勝てれば地区優勝に近づきます。

ニッケルディフェンスはダメなまま

2013-10-11 18:59:00 | イーグルス
 NYG戦のコーチフィルムを見て、Trent ColeとConner Barwinをスクリメージまで上がる5-2システムでNate Allenも上がってくる、5-3に近いシステムへの変更が今期5試合でやっと今後へ繋がる形なのかな?と言う期待を感じました。
 しかし、4-2-5ニッケルになると、グダグダになってしまいます。NYGがWR3枚目まで強力なのも理由の一つですけれど、ニッケル時のカバー修正がまだまだ出来ていないのは明白です。

 5-3にしてスクリメージの壁を厚くした、しかし、Coleに往年の切れは無くクロスさせたりする遅いパスラッシュを多用している点は今後の課題です。ブラインドサイド一番外にはQBに襲い掛かる能力が求められますし、今のままでは厳しいです。
 SSのAllenを上げる事でブリッツの回数を増やし、ランディフェンスでも人数で負けない形が増えています。同時に、パスプレイではWR-CBで内に入られてもアンダーニースにSSが待っている事で致命的な薄さを見せずに済んでいます。パス取られてますが、一発を貰うことは減りました。
 
 ニッケルになると、OLB2枚がDEの位置に入りアングルが付かない事からなのか、さらにパスラッシュで苦戦しています。5-3ではDL5枚+ブリッツが入るのに、ニッケルだとほぼノーブリッツ確定。カバーを厚くするには仕方が無いのですけれど、パスラッシュ不足に拍車が掛かります。
 そして、Brandon Boykinが入るのですが、パスカバー力がアップしている印象はありません。Barwinが見ているTEをMychel KendricksとDeMeco Ryansが見れていないのも原因ですし、SS,FSから積極性が失われ保守的なプレイになってしまうのも問題です。
 

 オフェンスではMichael Vickのハム負傷後にNick Folesが後半入りました。
 プレシーズン同様に無難にオフェンスをコントロールしていますし、Vickよりリードオプション適性は低くても極端にオフェンスが出なくならない事が証明されました。 
 しかし、Folesの足と肩の無さは問題ですね。LeSean McCoyがマークされて走れなくなった時にリズムを取るプレイが無くなります。Folesらしいショートでの繋ぎをChip Kellyが受け入れる柔軟さを持てるのか、今後Folesを使う際に見て行きたいと思います。
 Lane Johnsonを育てるのも今シーズンの目標なので仕方ないのですが、Allen BarbreがRGに入り、Todd HerremansがRTの時が安定してました。怪我が治ってもDennis Kellyが使われないのも仕方が無いと思えるプレイをBarbreはしています。

 まだまだ課題は多いです、パスラッシュとニッケルディフェンスはタレントから判断すると今年は修正が難しいでしょうね。オフェンスで勝ちを拾うことが出来るのか、来年以降ディフェンスの整備を待つシーズンに変わりはありません。

(頭悪いのは)FletcherなのかDavisなのか

2013-10-10 00:12:00 | イーグルス
 DEN戦は置いておいて、@NYG戦は途中一度逆転はされましたけれど36-21で勝利、2勝3敗となりました。試合中4週目終わった段階で史上3位の弱い地区と言う情報がでましたし、今年はレベルの低い地区優勝を狙う地区になるようです。

 オフェンスは波があってもそこそこは点を取ってくれる、問題はディフェンスに有り。Eaglesの2013年は多分この課題と向き合うことになるのでしょうけれど、ほんの少しだけ改善が見えました。
 その前に、長期放置の一因になったニッケルディフェンスの理論的崩壊について、元の文章の20分の1位にまとめて書きなおします(KC戦時点での評価です)



 本来チームのベストCBはCaryであり、相手のエースポジションと対峙するBradley FletcherはNo2 CBになります。。
 しかし、CaryはBAL時代もRCBで相手のエースを封じるよりは、ランストップを含めた総合力のSheldon BrownタイプのCB。それをRCBで使うのは悪い判断ではないのですが、Billy Davisの致命的な采配ミスは開幕戦でのCary大活躍を過大評価した事でしょう。

 FletcherとCaryのNo1No2を逆にする事、これで相手のNo2WRをCaryに1対1で任せ、相手のエースWRはNo2のFletcherとNate Allenのダブルチームでカバーする。No1No2共に1対1で負けてSS,FS両方その後始末に追われるよりは、片方はしっかり勝つ、これでCB2枚とSSでWR2人を押さえ込めれば今のDBタレントを見れば上出来。と言う判断なのでしょう。

 ニッケルなので4-2-5システムになります。DL4人はQBを追いかけるとして、残るLB2人DeMeco RyansとMychel KendricksにPatrick Chung、ニッケルのBrandon Boykinの4人の役割も考えます。
 の前に(笑)TBカバー2がなぜ革新的だったかと言うと、ショートゾーンに5人、ディープに2人を基本にした事(その後MLBがディープまで下がる変形スリーディープの事をTBカバー2を差すようになったのは面白いことです)(通常スリーディープはCB2人+FSか片方のCBが下がるCB+S2人のDB3人編成だったのを動けるLBにディープを守らせた事も革新的でした)
 そのショート5人体制を美味しく流用しようとして失敗したのがKC戦だと考えています。つまり、DL4人の後ろの2列目に右からCary,Boykin,Ryans,Kendricks,Fletcherと並べるショート5人にAllenとChungのディープ2人。でセットして(ここからが致命的な勘違い)Caryは相手の2番手をシャットアウトする仮定(マンツーマンで潰す・消す)なので右端はCaryに任せ、本来5人で守るショートゾーンを4人で守ることにしたのです。
 CB3人とILB2人で20%ずつカバーするのを、CB2人とILB2人で25%ではなく20%のカバーのまま、マンカバーのCaryにはショートもディープも右端20%任せたのです・・・そして、前記したようにFletcherは相手エースをAllenとダブルチーム、その結果、Sのソーン分けはAllenが左3割、Chungが7割(右端2割はCaryが担当と思えば3:5:2)をカバーするのが基本です。
 Caryのホールディング連発、これはぺたぺた触る癖以上に、右端は自分しか居ない、抜かれたら一発TDなら反則しても止めなければならない。この子はアクロバティックなINTを決める反面、バックアップを付ける必要が有る選手だったようです、ここをDavis判断ミスしました。開幕戦活躍しすぎたのでしょう。

 そして、残る左から真ん中の80%、一人25%ショートゾーンを守るのは厳しく、20%なら楽勝。これがTBカバー2の5人ショートゾーンの考え方ですし、Caryがショートもディープも右側20%消してくれる仮定ならば、残るCB+ILB4人で一人20%の濃密ゾーンカバーが完成する予定でした。が、Caryはマンマークでディープまで走っていってしまう訳です。ニッケルディフェンスと言う事は、ディフェンスから見て右側にWR2枚居る訳で、スロットの対面BoykinはCaryがディープに引っ張られた後にディレイで入るスロットの相手もしなければなりません。結局、ショート4人は25%の担当となりました。ここで2番目の判断ミスが生まれます。
 Boykinはスロットをマンマークしないで予定よりもやや右側のゾーンを守ります。当然隣に居るILBも予定より右にシフト、その隣のILBも右へ・・・なのに左端のFletcherは本来の20%を守り続けます。当然ILBとの間に隙間出来ますね。
 本当に本当に本当になぜかは分からないのですけれど、試合開始直後Boykinが右の隙間を生めるようシフトしてから試合終わるまで永遠にこのFletcherのちょい右の隙間は埋まりませんでした。
 たとえばTEやRBがブロックに残っていて、プレイが崩れた後ディレイでFletcherの守備範囲にスイングしてくる可能性があるならば、左端を守るFletcherが持ち場を離れずに左端を守るのは分かります。
 が、RBがもうQBの横に居ない時でも、プレイ開始と共に対面のWRを見て、そのWRをSSのAllenに渡した後になんで7ヤード左端で突っ立っているのか?(Alex Smithのスクランブルを警戒したのかもしれません。Fletcherが外を守り続けたからスクランブルはインサイドだけ、これを見てパス通されても良しとしたのか?)
 何度も何度も右側のスロットに位置したWRがアンダーニースを横切ってILBとFletcherのゾーンの切れ目に入ってくるのに最後まで対処出来なかった。Caryが孤立無援の戦いでプレッシャーから反則を繰り返していた。この2点を放置したまま試合を終わらせた事。この2点を試合中調整できなかったのはDavisの能力不足なのか、現状のDBでは修正する状態ではないと見たのか、どちらにせよニッケルディフェンスは最初から最後まで一貫してCaryマンカバーで残りのLB+DB6人が4ショート2ディープのゾーンで全く同じゾーン割りのカバーでした。
 
 ここまででも7割ほどカットしてます(笑)以下、愚痴と対策を書き続けていたのですけれど・・・

 NYG戦で改善された5-3システムについてはまた今度書きますかね