McCoyも放出

　Philadelphia Ducksなんて言われ出すのも当然な動きがまた入りました。Cary Williamsの解雇、Trent Cole解雇の噂に続いてLeSean McCoyをBUFにトレードしてLB Kiko Alonsoを獲得する事になりそうです。
　トレードは新年度にならないと行えませんから、あと一週間先に発表となるわけですが、こういう段階まで来てしまうとフィジカルチェックなどの不都合が無ければこのままトレード成立となるでしょう。

　McCoyに関して、キャップが苦しいチームに付き物の今年のベースサラリーをサインボーナス扱いにする契約延長をしてくれと頼む交渉をしていない、なんか変だぞ？と言う話は出ていました。オールプロ2回でOLが壊れまくった2014年もリーグ4位のランを記録したRBなので12ミリオンも当然と考えているのだろうと思っていたらトレードで放出。RBのデプスを考えてもトレードは想像していませんでした。
　Chip Kellyの好みがスクリメージの後ろでダンスするタイプじゃないのは明らかです。ゾーンブロックをワンカットで走り抜けるランナーが欲しい、アウトサイドをスピードでぶち抜くかインサイドを判断と腰の強さで抜くRBを併用するのがChipの本質だと考えます。そう言う点でChris Polkのようなランナーが好きなのでしょう。Polkがエースになるかは別にして。


　Kiko Alonsoですが、Oregon大出身で2013年の2巡指名でBUFに入団。ルーキーイヤーに素晴らしい活躍を見せましたが2014年はプレシーズンゲームでACLをやってIR入り、記録なしに終わっています。
2013年の成績は16試合先発　159タックル　87ソロ72アシスト　2サック　4INT 4 PD

　Oregon時代の2010年もACLをやっていて、両膝を一回ずつ手術している事になります。ACL自体は8月のものなのでシーズンに間に合うと診断されてのトレードでしょう（そうじゃなかったら困る）

　スカウティングコンバインでは手首の怪我で計測はせず、プロデイで6-3 3/8で238ポンド、40ヤード4.74、ショートシャトル4.18、スリーコーン6.96、垂直飛び30インチ、幅跳び9フィート9インチ、ベンチプレスは手首の影響か行っていません。

　ILBとしてMychal Kendricksとコンビを組む事になるでしょう（SLBに回してConnor BarwinをWLBにする可能性がゼロではないですが、このトレードが正式にまとまっているならば、DeMeco Ryansの解雇するしないの動きが有るはずです）

　2度目のアキレス腱断絶のDeMecoと2度目のACL断絶のKiko、どっちもどっちな気もしますけれど、若さと年俸とOregon産と言う事ですかねえ。
　オールプロ2回のMcCoyとDeMecoを放出して、若さのKikoと15ミリオンくらいでしょうかキャップ枠を手に入れる。そのキャップ枠でRBを取れば良いじゃないか。こう言うトレードです、簡単に言えば。
　ただ、ファン心理としてTrent ColeにTodd Herremansの生え抜き最古参コンビ、チームの顔DeSean Jackson,LeSean McCoy,Jeremy Maclinと放出する。Chipに賭けるならこれくらい受け入れるしかないのかもしれませんが、EaglesではなくDucksを応援するような気持ちになります。そのうち慣れるのかもしれませんけれどね・・・


　さて、RBの代役を探さなければなりません。Darren SprolesとChris Polkは素晴らしい2番手3番手ですがエースRBではありません。Polkをメインで使う可能性はゼロで無いとしても、怪我の多い選手+使い続けてどうなるかが不明ですしスターターが務まるRBの補充は必須です。
　McCoyのようなエースっていうRBは少ないですけれど、Sproles,Polkとトリオを組むRBはたくさん居る感じですからFAで取るも良し、ドラフトもRB豊作の噂ですから2-4巡で取るかもしれません。


　ここ数日の動き方がNFLではなく、契約年数が少ない方が喜ばれ、やっと不良債権が出て言ってくれた。と言う感じのNBA式キャップ管理に見えて嫌です。フル契約のビックスリーにミドル枠をはめ込んでみたいなパズルは選手の多いNFLでは無理だと思うのですけれどねえ・・・