ホンダジェット日本初飛行、伊東社長「創業以来の夢実現」
[東京 23日 ロイター] - ホンダ(7267.T)が米国で開発・製造してきた小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本上空を初飛行し、羽田空港に着陸した。創業者の故・本田宗一郎氏が航空機への参入を宣言した1962年から半世紀以上の時を経て、夢が実現した。
同社は1986年より航空機の研究に着手。ホンダジェットは1997年から本格的に開発を開始した。
伊東孝紳社長は「ホンダは創業以来、空の夢を持ち続けてきた」とコメント。夢の実現に向けて長期にわたって開発を続けてきたとし、ホンダは今後も「パーソナルモビリティーの可能性をこれからも広げる」と語った。
ホンダジェットは今月25日から5月4日にかけて仙台、神戸、熊本、岡山、成田の国内5カ所で一般向けに公開する。
最大7人乗りで、通常は胴体に取り付けるエンジンを主翼の上に配置することで、機内を広くした。エンジンは米ゼネラル・エレクトリック(GE.N)と共同開発した「HF120」を搭載。同じクラスの小型機に比べ、燃費性能は約17%高いという。
価格は450万ドル(約5億4000万円)。すでに欧米では富裕層や経営者を中心に100機以上の受注が入っている。当局による型式認定を受けた後、納機を始める予定。