女優をメインにした映画感想のはず

女優力とは、その映画での女優さんの魅力です、女優自体の評価ではなく、また客観性は1ミリありません。音楽やサッカーもあり?

スキャナー・ダークリー:ウィノナ・ライダー

2008-02-19 20:20:29 | 映画
女優力 73%!    (あまりウィノナに見えないが、、、)

短めの黒髪に大きな瞳、小柄で可愛さと美しさが
ミックスされたウィノナ・ライダー。
の、イメージだったんだけどね。
この映画では、実写をなぞってアニメにしてるんで
もう一つウィノナに見えなかった。
まぁでも、イメージ的にも役には合ってたかな?
彼女にしては大人っぽい感じも良かった。
初めて見たのは、確かシザーハンズのはず。
でも、あのロングのブロンドはあまり好きじゃなかった覚えが、、、
そういや、あの映画ジョニー・デップも顔さっぱり分からなかったっけ。
その後、見たのはエイリアン4とかで、やっぱりいまひとつ。
これぞウィノナというのは17歳のカルテだったかな?
まぁ、あれはアンジェリーナが凄過ぎてちょっと損してたかも。

さて、この映画。
映画館に見に行きたかったんのに、あまりに上映館が少なくて、
いつやってるかも良く分からず。
当時住んでたとこでは上映もされず、
ついにスケジュールも合わず行けなかった作品だ。
やっと見れた作品は、原作のどことなく寂れて悲しい雰囲気が
味わえてなかなか気に入ってしまった。
ドラッグ捜査のために、ジャンキーになりすまして潜入捜査している
主人公がジャンキーの世界でも、捜査官側の世界でも味わう疎外感は
とても切実なものがある。
最後には、自分自身からも疎外されて、ぼろぼろになりながら
それでも利用される主人公に感じる悲しみはとてつもなく深い。
学校でも会社でも、それどころか家庭でも、自分自身にも
スクランブルスーツを着ている悲しみを自覚させられる作品だ。
20年以上前に原作を読んだ時はぴんとこなかったが、
最近3度くらい読んで、この映画を見て、とても凄い作品と思った。
サンリオと創元と読んだが、また早川のも読んでみたいものだ。
そして、この映画も何度か見る事になると思う。