牛頭天王信仰とその周辺

牛頭天王(ごずてんのう)信仰とそれに関係する信仰や情報を紹介するブログです。

長野県の諏訪大社近くの牛頭天王信仰(その1)

2011-05-25 12:00:37 | 日記

 諏訪大社と言っても、4つの神社の総称で、ひとつは上諏訪駅と茅野駅の間にある諏訪大社上社の本宮。もうひとつは本宮が元々あった前宮。そして、下諏訪駅近くの春宮と秋宮。合計4社という訳です。4つを一日でお参りするのは大変ですが、行ってきました。 下社秋宮には境内社として、旧牛頭天王社である八坂神社があります。(他の3宮にはありません。)



 この秋宮には驚くべきことがありました。諏訪大社の御祭神は建御名方神(タケミナカタノカミ)とそのお后である八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)ですが、建御名方神を出雲から追い払ったのは、ヤマト朝廷側の神、建御雷神(タケイカヅチノカミ)であることが『古事記』から分かります。その建御雷神(タケイカヅチノカミ)も境内社として祀っているのです。

 境内社でしょうか、摂社でしょうか、恵比寿社もあります。他の3社と違って、この秋宮は時代の流れに「敏感」でいろいろな信仰を取り入れてきた過去を知ることができます。
 ということで、下諏訪駅付近は諏訪信仰一色ではなかったことが分かってきます。そこで町を丁寧に歩くと、各地区に津島神社があり、江戸時代は牛頭天王信仰の地であったことを知ることもできます。今回は諏訪大社秋宮の近くの青塚古墳の手前にある村社津島神社を紹介します。
小さなお社ですが、今でも地区の氏子たちによって「津島様」のお祭りをしています。


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