和弥のノンアルコールライフ

酒の無い日常をここで語りましょう。

那智の滝

2015年07月07日 10時01分57秒 | 日記
画像は那智の滝。日本一の大きい落差があることで有名だ。

実はこの滝、熊野那智大社の御神体でもある。古来よりの「熊野詣で」が盛んだった頃から流れているのであろう。
この滝つぼ辺りにには広場があって、観光客が絶えない。真夏でも涼しい滝つぼは樹齢数百年もの杉や檜に覆われてうっそうとしているが、苔の生えた石段や樹木から漂う香りが森林浴とでも言うのか、気分を爽快にしてくれる。

那智大社の隣には、西国三十三ヶ所巡りの一番札所である「青岸渡寺」がある。ここも知る人には有名なお寺だ。
どうして神社とお寺が隣り合わせなのかは知らないが、神仏合体の熊野信仰の霊場なのである。

幼い頃から、この場所へはよく訪れた。おいらは記憶にあるものでは、受験の合格祈願や、結婚した時に家内安全の祈願をした。
この近隣の人々も、漁師さんなら大漁祈願へ、農業に従事される方は豊作祈願へ、色々と祈願に訪れてはお祈りをして帰られる。たぶん観光客の方々も、人それぞれの苦悩や希望を祈願されておられるのであろう。

この様な地域でおいらは生まれ育ったのだが、信仰というものに特別なことを行っているのではない。もちろん信仰活動などした事もなけりゃ、困った時の神様、仏様~くらいにしか捉えていない。ただ、信仰心というものが、生まれ育った中から自然と違和感のないものになってしまっているのかも知れない。

人には「心の拠り所」が必要だと思う。それが家族であったり、仕事であったり、宗教や何かの活動であったりするものなのだろうと思う。
若い頃はそんなことを考えたことも無かったが、今、この歳になって考える。

帰省したら、久しぶりに那智の滝を訪れてみるかな?そして日頃の健康や家族の安全を祈願して。
巫女さんがお神酒を差し出されても断ろう・・・そんなこと有る訳ないか。。。