卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

M210528 杉野鉄工所 プロダイナミックコッタードクランク

2021年05月27日 07時22分46秒 | Marchel

 M210528 杉野鉄工所 プロダイナミックコッタードクランク

 

 

新車のツーリング車を購入したときのチェーンホイールは、杉野フロンティアエースコッタードクランクで定番の48T×36Tのギヤ板が付いていました。その時ロードに乗っていた知人のチェーンホイールは、プロダイナミックコッタレスクランクでした。コッタレスクランクは高価で、お小遣いをもらっている身にはとても買える代物ではありません。

 

マニアの方の各種カタログ案内の中に「1965年頃の杉野鉄工所カタログ」を見つけ、今回出品のプロダイナミックが掲載されておりました。

説明書きとして、

「プロダイナミック(プロ競輪使用許可)  日本で一番軽いギヤクランクです。クランクは焼入調質した、鍛造超ジュラルミン製。レースにも、サイクリングにも最高の豪華な製品です。シングル・ダブル・トリプルの3種類があり、゛杉野 ゛じまんの最高技術による製品です」

とありました。

 

゛日本で一番長い歴史を誇る自転車の専門誌 ゛は「ニュー サイクリング」誌ですが、Aが好んで見ていたのは「サイクルスポーツ」誌でした。当時は、技術的な興味もあったので、それに関する記事は一部綴じ込み保管してありました。その中に、「目で見るやさしい自転車工学 その③ギヤクランク」で杉野鉄工所を現地取材して、製品説明写真を掲載していました。工場内写真と共に製品写真としてフロンティアエース、純粋なレース用ギヤとしてマイティーコンペなどが紹介され、5ピン式として「プロダイナミックコッタードクランク」がギヤ板と共に大きく取り上げられていました。

 

 

(もしかしたら数十年前の「サイクルスポーツ」の記事)

 

 

(杉野鉄工所写真とプロダイナミックコッタードクランク・ギヤ板)

 

 

大変懐かしい杉野鉄工所のプロダイナミック165mmコッタードクランクになります。PCD 50.4mm  ペダルネジ9/16×20、実測重量335g、中古品になります。当初は5ピンのギヤ板取り付け付近が凝り固まった油汚れまみれでしたが、パーツクリーナー(強力洗浄・速乾性)とメタルポリッシュ(液体)、ラビングコンパウンド(半練り)の適所使用、研磨により、昔の輝きが蘇りました。目立つキズは、左クランク裏に一筋の引っ掻き傷、両クランク棒のペダル取り付け時のえぐれとコッターピンの締め付けワッシャ痕になります。細かい使用キズはご容赦ください。同クランク使用者によると、クランク裏に製造年月や長さの刻印があるようですが、このクランクにはその様な形跡は全くありません。資料によると初期製造品に見られる形という話もあります。アクスル挿入内など汚れを取りきれない箇所や経年劣化による擦れ微少なキズは、ご了解ください。割れ・ヒビもありませんので、実用出来うるものと判断します。プロダイの刻印回り写真の写りが悪いですが、主観としてはそんなに酷いものではありません。メイン写真のものが全てになります。アクスル挿入縁やコッターピン打ち込み部の欠けや変形も見受けられません。

 

 

(5ピン式プロダイ165mmコッタードクランク メイン写真)

 

 

(左クランク棒裏に一筋のキズあり 製造年月 長さ等の刻印無し)

 

 

(割れ・ヒビ 変形 欠け等一切無し)

 

 

(クランク上部の刻印回り)

 

 

(両ペダル取り付け部のえぐれ)