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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

夏の思い出

2011年10月01日 | 小山卓治
小山卓治 eyes vol.28 秋号が発行されました。

小山卓治/eyes vol.28 ダイジェスト

夏の数々の素晴らしかった思い出が

また甦ってきます。

いろんなところにタンポポの種を飛ばして

そこから芽が出て

花を咲かせている

そんな最近の小山卓治です。










9/23米子 & 9/24境港2days + 鳥取砂丘

2011年09月26日 | 小山卓治
初めての鳥取への旅は
小山卓治のライヴ+鳥取砂丘という
欲張りなスケジュールでした。

砂丘のいわゆる絵葉書にあるような
「風紋」は
雨上がりのため砂が湿っていて
あまり見ることができませんでしたが
ゆっくり1日歩き回り
美しい風と砂のハーモニーを楽しみました。













ライヴは“Only One Night”はあまりにもったいない
素晴らしいバンドライヴでした。
MIKIO ROCKSのメンバーは・・・
リーダーのミキオシェイカー(ベース)、コヤマタクシ(ギター)、美香(サックス)、メグ(キーボード)、大久保(ドラムス)、サトシ(コーラス)。

バンドの演奏も素晴らしかったけれど美香さんのサックスに聞き惚れました。
この日のために練習に練習を重ねてきた彼らに大きな拍手!でした。
どうやら来年6月30日東京での公演が決定!?のようです。

残念ながらネット中継は実現しませんでしたが
アスピリンで白衣を着た美香さんに小山卓治がすがるシーンで
背面からやはり白衣で現れたスマイリー。
びっくり仰天で小山卓治は言葉が詰まり
それに圧倒されたスマイリーも台詞に詰まったという
大盛り上がりのステージでした。
その後、楽屋にいるはずのないベチコの後ろ姿に
再び小山卓治はびっくり仰天だったとか。

とにかく、遠征してよかった
満足&楽しめた素晴らしいライヴでした。

セットリストは・・・

(w/MIKIO ROCKS)
1.傷だらけの天使
2.Time
3.欲望
4.裏窓
5.Soulmate

(卓治ソロ)
6.祈り
7.オリオンのティアラ

(卓治ピアノ&美香サックス)
8.Shadow Land

(w/MIKIO ROCKS)
9.君が本当に欲しいもの
10.カーニバル
11.HEAT OF THE NIGHT
12.Escape
13.朝まで待てない
14.Aspirin(スマイリー・サプライズ出演)

(w/MIKIO ROCKS)
E1.Passing Bell

(w/MIKIO ROCKS and 磯部舞子・サプライズ出演)
E2.種の歌


そして翌日は水木しげる1色の境港へ。



9/24 境港夢みなとタワーでの
アコースティックライヴイベントでした。

音響のトラブルもありましたがサプライズゲストも交えて
ネット中継もあり、楽しいイベントでした。

セットリストは・・・

(小山卓治ソロ)
1.夕陽に泣きたい
2.いつか河を越えて
3.こわれた自転車

(w/美香サックス)
4.Once
5.Lucky Guy
6.Shadow Land(小山卓治ピアノ)

(w/磯部舞子)
7.クリスタルレインドロップ
8.はるかな故郷(小山卓治ピアノ)

(w/磯部舞子、スマイリー)
9.夢の島
10.最終電車

E1(w/ベチコ、スマイリー美香他昨日のバンドメンバー全9人​で)
君が本当に欲しいもの
E2(小山卓治ソロ)
もうすぐ

初めての米子でしたが
素晴らしい3日間でした。

米子2daysについてはこちらも見てみてください。

渡辺末美さんの日記

ドラムスの大久保さんのブログ

サックスの美香さんのブログ


渡辺末美さん
本当に素晴らしい企画を
ありがとうございました。


夏のページ

2011年09月19日 | 小山卓治
9月18日のバースディライヴで
小山卓治がカバーした〈夏のページ〉
しばらく聴いていなかった。

小山卓治が歌うこの曲は
おおたか清流のそれとはまた違って聴こえる。

1年1年、歳をとって
ろうそくの数が増えていくたびに
失うものも
ひとつ
ふたつと
増えていくのも仕方のないことだけど
やりきれないことでもあって

ぽっかりと空いた心の隙間を埋めてくれるのは
消えることなくそこにある
大切な人の温かい微笑みであり
遠い夏の日の記憶。

白いページに
伝えることのなかった想い
書かれることのなかったことばも
全部ひっくるめて
いいよ、いいよ
わかっているよと
優しく微笑んでくれる
そんな気がする。


おおたか静流 - 夏のページ


   
   夏のページ

   詞、曲: おおたか清流

   揺れるひまわり
   昇るかげろう
   あなたがいたあの夏の日
   遠いせみしぐれ
   時が止まる
   伝えきれないことば
   なんど書いただろう
   心は今もあなたの中へ
   白いページを見つめ
   心は今も二人の旅へ
   夢のかおりにただ包まれて
   ただ包まれて

   海のきらめき
   砂のつぶやき
   あなたと来た波のほとり
   たわむれる鳥に
   愛を見てた
   思い切り抱きしめよう
   胸の熱い想い
   風に吹かれて
   あなたはどこへ
   夏のページを抜けて
   風に吹かれて
   明日はどこへ
   微笑みだけがまだ温かい
   まだ温かい
   
   思い出にならないで
   ずっと燃えてるから
   風に吹かれて
   あなたはどこへ
   夏のページを抜けて
   風に吹かれて
   明日はどこへ
   微笑みだけがまだ温かい
   まだ温かい


アイルランドの風に吹かれて  -3- Where Have All The Flowers Gone       

2011年09月08日 | 小山卓治






アイルランドを車で旅をしながら

よく聴いた[A WOMAN'S HEART]のアルバム。

アイリッシュの女性シンガーが歌う曲ばかりを集めたもので

なかなかよかった。

なかでも特に

〈Where Have All the Flowers Gone〉は

美しい花々が咲き乱れる

アイルランドの岬や広場や小路を眺めていると

切なくなるものがあった。


When will they ever learn?
when will they ever learn?


ほんとうにいつになったら

わかるのだろうねとつくづく思う。

55年以上歌い継がれてきたけれど

世界は相変わらずで

なんだか悲しくなる。


Dolores Keane - Where Have All The Flowers Gone - w. Tommy Sands



WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE

words and music by Pete Seeger

performed by Tommy Sands w. Dolores Keane/ Vedran Smailović(cello)


Where have all the flowers gone?
Long time passing
Where have all the flowers gone?
Long time ago
Where have all the flowers gone?
Girls have picked them every one
When will they ever learn?
When will they ever learn?

Where have all the young girls gone?
Long time passing
Where have all the young girls gone?
Long time ago
Where have all the young girls gone?
Taken husbands every one
When will they ever learn?
When will they ever learn?

Where have all the young men gone?
Long time passing
Where have all the young men gone?
Long time ago
Where have all the young men gone?
Gone for soldiers every one
When will they ever learn?
When will they ever learn?

Where have all the soldiers gone?
Long time passing
Where have all the soldiers gone?
Long time ago
Where have all the soldiers gone?
Gone to graveyards every one
When will they ever learn?
When will they ever learn?

Where have all the graveyards gone?
Long time passing
Where have all the graveyards gone?
Long time ago
Where have all the graveyards gone?
Covered with flowers every one
When will we ever learn?
When will we ever learn?


アイルランドの風に吹かれて -2-

2011年08月23日 | 小山卓治
アイルランドの風に吹かれて

タンポポの種は空を飛ぶ。



兵士の墓の上に



港に続く坂道に



海辺の広場に



砦の片隅に



教会に向かう小径に



小さな家の塀に。


8月のアイルランドの風は

どこまでも心地よく

どこまでも遠く

丘を越え

谷を越え

岬を越えて

遠くの国まで種を連れて行くような

そんな風だった。







アイルランドの風に吹かれて -1-

2011年08月18日 | 小山卓治


ダブリンの街を歩いていると
至る所にストリートミュージシャンがいて
さまざまな楽器を演奏したり
弾き語りを聴かせてくれる。



夜のパブではギネスを飲みながら
アイリッシュの音楽を楽しむ。
ちょうどTemple Barで演奏していた
LADLANEが素晴らしかった。



ダブリンならではの楽しみと思うと
つい欲張って酔った勢いで
3軒も梯子してしまった。

ダブリンの街の風が心地よく頬を撫でる。
美しい街並と鮮やかな緑と花々。





夏とは思えない朝夕の冷え込みに
ぶるっと震えながら
ずいぶん遠くまで来たもんだと実感する。







舞い降りる

2011年08月08日 | 小山卓治



小山卓治の入間Amigo!ライブ。

日中はいい天気だったのに

ストリートライヴも盛り上がって

さて、もうそろそろ開場!というあたりから

空が暗くなり

雨が降り出した。

そして雷がとどろき

スタジオは真っ暗。

すぐに復旧したけれど

まさに嵐の中での開演となった。


会場の高い天井に音が吸い込まれていく

そして天窓からそれがきらきらと舞い落ちてくる

そんな錯覚さえ覚えた昨年のライヴだったこともあってか

本人が言うように“空から舞い降りる”情景の多い選曲だった。


だから外は嵐でも

スタジオの中は

光が・・・

雪が一片・・・

天使が・・・


舞い降りてくる

そんな時間に包まれた。


久しぶりの

〈靖国通り、月曜の午後〉は

今、あるがままの自分でいられることに感謝し

さまざまな過去の出来事や哀しみや後悔も

すべては光に包まれて空高く昇っていくような

そんな気持ちにさせられた。


そして

〈ひまわり〉

ポスターの中で咲くひまわり

スタジオの中で咲くひまわり

歌を聴くひとりひとりの心に咲くひまわり

どのひまわりもかけがえなく

精一杯太陽に向かおうと

上を向き

背をまっすぐに

花びらをいっぱいに開いている。

そんなひまわりが愛おしいと思う。


会場で飾ったうちわにひとつひとつ心を込めて

言葉を書いてくれた友人のkyokoさんの心にも

〈ひまわり〉がすっぽり入り込んだ

そんな夜だった。




セットリスト

1. ジオラマ
2. 太陽に手が届きそうだ
3. 光が降る
4. ひまわり
5. バタフライ(カバー)
6. 靖国通り、月曜の午後
7. 最初の奇跡(piano)
8. Show Time(piano)
9. ILLUSION (w/ Mercy)
10. 天使の歌う朝 (w/ Mercy)
11. Midnight Primadonna (w/ Mercy)
12. 種の歌 (w/ Mercy)
13. 路傍のロック (w/ Mercy)
14. 君が本当に欲しいもの (w/ Mercy)

E1. 祭りの季節 (w/ Mercy)
E2. PARADISE ALLEY (w/ Mercy)
E3. 夢の国へ (ソロ)
E4. いつか河を越えて (ソロ)続きを読む

そして、

小山卓治の素敵な笑顔と

すばらしい空間と

舞い降りてくる曲の数々を

友人たちと共有できたことが嬉しいと

心から感じた夜だった。




小山卓治 入間Amigo!ライヴ 8/7

2011年08月03日 | 小山卓治



昨年の入間Amigo!ライヴ
本当に音がよく
素晴らしかったけれど

今年もまたやってくる!!
今度はMercyも引き連れて。

ポスター、ちょっと映画風に作ってみた。
背景の写真はアメリカはアリゾナの田舎。
一昨年夏、偶然通りかかって見つけた風景。
ひまわりと小屋、遠くの山々、厚い雲が
なんともドラマチックで
〈ひまわり〉を思い起こさせる。



  New Days "010" (生声・アコースティックライヴ)
  8月07日 (日) 埼玉 入間市文化創造アトリエ AMIGO!
  開場 17:00 / 開演 17:30
  サポートミュージシャン : Mercy(ex Aloma Black's / Fruits Explosion)
  〈チケット〉ONEメンバー : ¥3,000 / 一般 : ¥3,500 ※前売りのみ / 整理番号なし
  ※当日券の販売は行いません / 会場内・飲食不可
  ※AMIGO2・スタジオ棟での公演となります
  お問い合わせ:りぼんインフォメーション 03-3406-5541
  会場詳細:埼玉県入間市仏子766-1


DINER

2011年07月12日 | 小山卓治

聴くたびに
映画「パーフェクト・ワールド」の
DINERのシーンを思い出す。

パーフェクトワールドを夢見る男と
そんなものは
とうの昔にないと知っている女。

だけど女は
「男ってバカよね」と言いながら
「でも男はそこがいいのよね」とも思う。

そんな女がいるから
男はいつまでも旅ができるんだろう。


7/9,7/10と2夜連続のライヴで
普段はあまり聴けない曲が
たくさん聴けたけれど
〈DINER〉は
その中でも最高によかった。


   DINER

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   男はその店の扉を開けた時に
   砂漠をみっつ越えたようにうす汚れていたのさ
   女はカウンターの奥で頬杖をついてた
   起きたばかりの目をこすり ほつれた髪を直してる
   男は靴の泥を落としスツールに座りこんだ
   くしゃくしゃの煙草を取りだしながらオーダーをつぶやいた

   “苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼いてくれ”

   男の視線を腰の辺りに感じながら
   女はエプロンをほどいて男を盗み見る
   “この道をまっすぐ飛ばせば、次の街に着くのかい?”
   “そうよ、ただまっすぐにまっすぐに行きさえすればね”
   “連れて行ってやってもいいぜ”
   “流れ者に用はないわ”
   “ここに一生いたっておまえにできることといったら
   苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼くぐらいさ”

   男は舌を鳴らしながら乱暴に店を出ていった
   皿を流しに放りこみ 遠ざかる車の音を聞く
   男が灰皿に残した煙草がくすぶってる
   それから男のセクシーな低い声を真似てみる。

   “苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼いてくれ”









カーニバル

2011年07月03日 | 小山卓治
慌ただしい日々と
暑い夜が
ぐるぐると繰り返され
やらなきゃいけないことが
片付かないまま増えている
今日この頃。

土曜の夜はビール片手に
ひとりパソコンに向かい

小山卓治のカーニバルに
乾杯!


   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯


ここという場所で
ため息つきながらも
やっていくしかない。

ではなくて

ここという場所があるから
ため息もつける。
眠れぬ夜のあとも
朝はそっと背中を押してくれる。


   カーニバル

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   朝が来て憂鬱な気持ちで目を覚ました
   昨日の夜のかけらがベッドにうずくまってる
   交わした約束はもう忘れ去られて
   夢見ることも忘れた街が動きだした

   俺達の夜の砦は壊されて
   裸のままで朝日に照らされた
   俺はふらつく足で立ち上がり
   生まれたばかりの街を歩きだした

   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯

   俺達がつかんだ真夜中の真実は
   始発電車に巻きこまれ輝きを失った
   作り笑いをこわばらせ1日が始まり
   誰もが無責任な顔でエキストラを演じてる

   通りに立ちつくし俺達は
   ため息混じりにただ夜を待ってる
   今夜こそこの手に真実と
   報われる夢をつかむんだ

   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯




約束の橋

2011年06月22日 | 日記
人生の中で
それがその後の一生を決めるような
大きな決断をすることがあるけれど
そこには長い長い苦悩の道のりを経て行き着くもの。

だから
君がそうしたのなら
新たな旅立ちを祝福し
心から応援したいと思う。

たとえ
そのことを考えて
眠れぬ夜が続いても
ため息がこぼれても
枕を濡らしても
そんなそぶりは見せずに

ただただ
君の未来のために祈りたいと
佐野元春の30周年ツアーのファイナルで
<約束の橋>を聴いて
そう決めた。



   約束の橋

   words & music 佐野元春
 
   君は行く 奪われた暗闇の中に とまどいながら
   君は行く ひび割れたまぼろしの中で いらだちながら
   いつか孔雀のように 風に翼を広げて
   西の果てから 東の果てまで 休みもなく 車を走らせてゆく

   君は踊る 閉じたバラのつぼみの前で 背伸びしながら
   君は踊る くるおしくミツバチの群を すり抜けながら
   いつか燕のように 風に翼を広げて
   街の果てから 森の果てまで 振り向きもせず 車を走らせてゆく

   今までの君はまちがいじゃない
   君のためなら 七色の橋を作り 河を渡ろう

   君は唄う あわただしげな街の中を かたむきながら
   君は唄う 焦げた胸のありのままに ためらいながら
   虹の橋のたもとで 河の流れを見つめて
   月の岸辺から 燃える砂漠まで 終わりのない夜を くぐり抜けてゆく

   今までの君はまちがいじゃない 君のためなら橋を架けよう
   これからの君はまちがいじゃない 君のためなら河を渡ろう








6/5 福井・武生 Rag Time Classics

2011年06月06日 | 小山卓治
一夜明けて
加賀温泉の巨大観音が
特急しらさぎの車窓から
どんどん遠くなって
列車は武生に向かう。

武生はもともとは武生市だったのが
合併して越前市となっている。
慣れ親しんだ自分の市が
名称が変わってしまうのは
どんなものだろうか。

武生の街中にある蔵の辻では
ちょうど「壱の市」が開催されていて
それは賑やかだった。
「伊勢大神楽」という舞と曲芸を
小さな子どもからお年寄りまでが
熱心に見入っていて
ああ、こういうのっていいなと思った。

Rag Time Classicsは
なんだか昭和の匂いのする
素敵なダイニング&カフェ。





午後通りがかった時は
ちょうどリハが行われていたが
テラスの窓全開だったため
武生の静かな通りに
小山卓治の声が
美しく響いていた。

開場時間になると
静かな通りに入場待ちのお客さんが並び
大きなグランドピアノや
小山卓治の
新しいギターが目に入る。



お客さんは30人ぐらいはいただろうか。
今日はどんな歌を聴かせてくれるかなと
心待ちに待っている。

黒の胸元にフリルのシャツで
颯爽と登場した小山卓治の
選曲は・・・

「よかった!」の一言に尽きる。

1.手首
2.オリオンのティアラ
3.こわれた自転車
4.ひまわり
5.Rock'n Roll's Over(ピアノ)
6.Gallery
7.天使の歌う朝
8.天国のドアノブ
9.ジャングルジム(ピアノ)
10.負けないで
11.Aspirin
12.カーニバル

E1種の歌(客席で生声)
E2夢の国へ

田舎のひなびた風景を連想させる
哀しげなハープの前奏ではじまった
〈ひまわり〉は
昨日の生声とはまったく違う。
これだけ違う雰囲気になるのか
すごいな!と感激。
新しいギターも絶好調だ。

グランドピアノで歌った〈Rock'n Roll's Over〉が
素晴らしかった。
軽快に
流れるように
大きなピアノの音が店内に響き渡る。
いい音ってこういうのをいうんだなと
知らないながらも思わせる迫力だった。



MCでは
  今までのギターは25年使ってきたんだ。
  ということは、
  この新しいギターは
  俺が78歳になるまで使えるってことだ。
  78まで弾けるか、歌えるか
  うーん、きっと歌ってるかな。
  ・・・・
  春夏秋冬でたとえるなら
  今の俺は53歳で秋ってところ。
  なかなかいい人生を送ってきたと思う。
  ・・・・
  花が咲くのは実をつけるためなんだよね。
  しんどいこともあると思うけど
  これからも残していきたいと思っている。

というようなこと(間違えていたらごめんなさい)を話して
〈天国のドアノブ〉を歌った。

昨日もそうだったが
全身全霊を込めて歌う〈天国のドアノブ〉は
その詞を聴く者、歌う彼を見つめる者を
身動きすることすら許さない迫力がある。

花の実をつけてその生を全うした
すべての者への切なる愛しみが
小山卓治の生きることへの強い想いを
確かなものにしていると
そう感じさせる。

最後にアンコールで歌った〈夢の国へ〉。
この歌を聴くと
幼い私と父と母の記憶や
私と幼い子ども達の記憶が
鮮やかに甦る。

   父さんはここにいる
   母さんもいるからね
   どんなことがあっても
   いつも君たちを守るから
   心配しないで

最後にホロリとさせられ
ライヴが終わった。

小山卓治は
彼のひとつひとつの曲を
それぞれの季節
それぞれの街で
微妙に違う形や色で
咲かせてくれる。

どの花も一つとして同じものはない。
だから地方のライヴ遠征は
やめられないと
そう思わせてくれる
そんな2日間だった。




6/4 石川・加賀アートギャラリー・生声ライヴ

2011年06月05日 | 小山卓治
金沢にはもう何十年も前に
行ったことがあるけれど
加賀市は初めて。

米原から特急で向かう車窓からは
樹々の美しい緑と
田植えの済んだばかりの
水田が続く。

静かな駅を降りると
北には
大きな観音様がそびえ立ち
南には
大きな加賀アートギャラリー
人口が73,000人の小さな市で
これだけの大きな施設はすごいなと
感心してしまった。

ギャラリーには
開場時間が過ぎて
どんどん人が集まってくる。



天井が高くて美しいデザイン
音がいいだろうなと期待してしまう。
でもこんなに広いスペースだと
生声が隅々まで届くだろうかと
少し心配にもなった。



さすがギャラリーの椅子
とても素敵で
家にも一つ欲しくなる。



さてギャラリーに集まった老若男女
150人はいたらしい。
誰かが声をかけると集まってくる
大きな繋がりが地方にはあるのだろうけれど
きっと大きな苦労もあったのだろうな。

小山卓治は
黒のシャツに
珍しくシワ加工のグレーのロングスカーフで登場。
初めての場所で
多くの初めてのお客さんに
彼が選んだ曲は・・・

1.夕陽に泣きたい
2.Blind Love
3.FILM GIRL
4.いつか河を越えて
5.こわれた自転車
6.ひまわり
7.クリスタルレインドロップ
8.種の歌
9.天国のドアノブ
10.傷だらけの天使
11.最終電車

E1.祈り

の12曲だった。




いつか河を越えてあたりから
喉が少し辛そうに見えた。
あれだけの広いスペースでの生声は
きつかっただろうと思う。
でもしっかり最後まで歌い上げた。


  自分ももう53歳になって
  大切な人を失くす歳になった。
  昔は自分勝手に生きて
  自分勝手に死ねばいいと考えていたけれど
  今は違う。
  ・・・・・・・
  今日ここにいること
  一期一会を大切にしたい。
  自分のできる何かを残していきたいと思う。

と話して『天国のドアノブ」を歌った。
この間のバンドライヴの それとはまた違い
生声だとしみじみと
ひとつひとつの言葉が伝わってくる。

私も失くした大切な人を想った。
自分のできる何か・・・
それはたとえ日々の暮らしの中で
見えなかったり
消えていったり
わかってもらえなかったりするものでも
でも
それが想いをこめたものである限り
きっとどこかで
だれかに
目には見えない宝ものとして
残っていくものだろう
そんなことを考えながら
ライヴが終了した。


さて
驚いたのは
物販でCDやクリアファイルが売れること、売れること!
サインする小山卓治も大忙しだった。




さて武生はどんな夜になることやら・・・。

北の国から

2011年05月30日 | 小山卓治



5月に入ったばかりの小山卓治の北海道ツアーでは

空港から札幌に向かう電車からの風景も

豊平川マラソンで走った川沿いも

札幌から小樽に向かう国道沿いも

これから春に向かうところで

鮮やかな新緑も

色とりどりの花々も

まだまだというところだったけれど

旅の思い出は

どんな新緑も咲き誇る花々も

かなわないほど鮮やかだった。

そして新たに

カノンさんの『北海道ツアー2011』のホームページに

ライヴレポとUST中継のアーカイブが加わって

あのときのあの歌やあの表情、あの言葉が甦って楽しい。


小山卓治北海道ツアー2011


            
そして今日、北の国から届いた便り。

  北海道は、ようやく春です。
  タンポポ、桜、ツツジ、ライラック、すずらん、チューリップ・・・
  一斉に咲いてます。

こんな写真も届いた。


photo by kanon


彼女が

道を歩きながらみつけたタンポポに

カメラを向けている姿が目に浮かぶようだ。


北の国にはタンポポの群生する広い野原があるらしい。

いつかきっと見に行こう。


明日への記憶

2011年05月23日 | 日記
姉妹でありながら

同じ家で育ちながら

その幼少時の記憶は

同じ出来事に対して

なぜかまったく違うものだったりして

どちらが本当なのかわからないこともある。

作文とか日記に書かれていることは

貴重な記憶の記録だったり

まさに今の自分のあり方そのものだったりで

納得したり、笑えたり。

母が亡くなってから

実家のものをずいぶん処分したけれど

記憶を呼び覚ましてくれるものや

姉妹で幼少時の懐かしい出来事を

共有できるものはなかなか捨てられない。



姉と私で

一つだけ記憶がピッタリ合致する出来事がある。

   
   母の実家の近くの山道を

   姉と私が母に手を引っ張られて歩いている。

   崖っぷちで長い時間立っている母。

   疲れて横で黙って座り込んでいる姉と私。

   崖の上からは、はるか下に流れる川が見える。

   それから、母は私達の手を引っ張って山を下りた。


それだけの記憶である。

母が何をしようとしていたか

姉も私も母の生前に尋ねたことがない。

尋ねてはいけないことだと思っていたからだと思う。

幼心に母が遠くに行ってしまうのではないかと

恐れていた自分もいたし

甘えんぼでいつも母の手をペロっと舐めていた自分もいた。

今ではうちの猫が私の手をペロっと舐める。

その顔は幸せそのもので

そのたびに母の手を思い出す。

自分自身の明日への記憶は

母が私に残してくれたものから

ずっと続いているような

そんな気がする。