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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

負けないで

2010年12月12日 | 小山卓治
昨夜の小山卓治のバンドライヴ

〈負けないで〉がなんと言っても最高によかった。

あの場所にいるすべての人に

それぞれの中での〈負けないで〉のメッセージが

きっと届いたに違いない。

繰り返される「負けないで」のことばを

素直に受け止めて

そして真摯な気持ちになれる

そんな特別な〈負けないで〉だった。



   負けないで


   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   負けないで 負けないで
   負けないで 負けないで

   僕が疲れはてて
   うなだれている時に
   どこか空の向こうから
   その声を聞いた

   懐かしい歌声
   暖かい笑い声
   虚しくさまよってる
   僕の胸に届いた

   負けないで 負けないで
   負けないで 負けないで

   つまらない争いに
   僕が破れた時に
   君は僕を抱きしめ
   慰めてくれた

   だけど僕は君を
   置き去りにして行った
   君がくれた言葉を
   遠くに残して

   負けないで 負けないで
   負けないで 負けないで

   すべての街角から
   あふれだすメッセージ
   君にも聞こえるだろう?
   僕にも聞こえるさ

   僕は歩きだそう
   清らかさのために
   挫けそうな心に
   呼びかけながら

   負けないで 負けないで
   負けないで 負けないで







最終電車

2010年12月06日 | 小山卓治
小山卓治のライヴ
最近あちこちでやるようになって
ちょっと離れた新しい町へ出かけていく。

ライヴが終わって
最終電車に揺られて帰ってくることが
多くなったような気がする。

まったく見知らぬ他人と
ひとときの時間を共有する。
それぞれが1日を終えて
さまざまな思いを巡らせながら
無表情の顔の奥に
いろんな感情詰め込んで
疲れた体をひきずって
帰るためにそこにいる。

そんなことを考えながら
窓に映った自分を見る。
なろうと思ってもなれない自分にうんざりしながら
きっとなれるはずだとやっぱり心に誓う。
明日こそは
明日こそはと。

   明日こそは幸せな朝を迎えたい
   明日こそは幸せな朝を迎えたい

そんな朝を迎えることを
誰もが願っている。


   最終電車

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   最終電車の閉まるドアを抜けて
   男は疲れた体を吊革にぶら下げる
   ひそひそ話してる恋人達をにらんで
   男は腰のカセットのボリュームを上げる
   学校を飛びだしてからはろくなことはない
   教室じゃ俺はいつだって人気者だった
   うまくいかないことがこんなにあるなんて
   若いっていうのは結局 未熟者のことだ
   男はポケットの中でこぶしを握った
   明日こそは幸せな朝を迎えたい
   明日こそは幸せな朝を迎えたい

   ドアに寄りそって女は腕を組み
   さっき改札で別れた彼のことを思ってる
   最終電車までつき合わせたくせに
   危険なセリフのひとつでもはけないものかしら
   女っていうのはいつでも待たされてばかり
   冒険と勇気はバッグにしまいこんだまま
   私の自由な時間も今度の春までで
   終わってしまうのに何も見つけてない
   女は窓に写った自分を見つめてる
   明日こそは幸せな朝を迎えたい
   明日こそは幸せな朝を迎えたい

   丸めた新聞 小脇に挟み
   飲み過ぎた男は頭痛に悩まされてる
   隣でうたた寝している女の
   ミニスカートの裾が気になってしかたない
   週に3日は終電に乗るようになった
   守るっていうのは最後の男の戦いだ
   つっ走るのがさまになった時代は終わったが
   ガキになめられるほど落ち着いちゃいないさ
   男は酒臭いため息をついた
   明日こそは幸せな朝を迎えたい
   明日こそは幸せな朝を迎えたい

   足を引きずって改札へ急ぐ
   世間の丸い背中を車掌は見届ける
   靴音が響くホームのはしっこで
   励ますように高く今夜も笛を吹く
   出発進行って毎日くり返してきた
   俺達いったいどこへ出発したんだろう
   夢っていうのは少しずつすり切れていくけど
   明日はせめて今日よりもましな1日を
   電車は闇の中 無言でつき進む
   明日こそは幸せな朝を迎えたい
   明日こそは幸せな朝を迎えたい

はるかな故郷

2010年12月04日 | 小山卓治
今までずっと
お正月は故郷に帰るのが当たり前で
今年もそのつもりでいたのだけれど
今年はなんだか帰る場所がないようで

当たり前だったことが
少しずつ
変わっていくことが
とてもさみしい


   はるかにいます故郷よ
   私を迎え 優しく包み
   しかってくれますか
   はるかにいます故郷よ
   私はここにいます


一度故郷をあとにした私だから
故郷が変わっていくことは
受け入れなければいけない

そして故郷に変わらずにあるものを
大事に
大事にしようと思う。


告げそびれた言葉や

渡し忘れた手紙や

握りそこなった手に

後悔することがないように。


   




   はるかな故郷

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   長い長い旅の空の下
   風に吹かれています
   ふり返ると浮かぶさざんかや
   夕焼けに映えるあの山裾
   忘れ去ろうと決めた胸の内に
   深く残り続けます
   はるかにいます故郷よ
   変わってはいませんか

   幼い日喧嘩別れをした
   あいつはどこにいるの
   初めての恋と信じていた
   あの人は今も素敵ですか
   父よ母よ 告げそびれた言葉が
   今も胸を痛めます
   はるかにいます故郷よ
   許してくれますか

   季節忘れて咲く花を見て
   遠く想いをはせます
   温かな野辺の草の香り
   笑い声高く空にのぼる
   夢見ることは悪いことでしょうか
   愚かな旅路の果てで
   はるかにいます故郷よ
   私を迎え 優しく包み
   しかってくれますか
   はるかにいます故郷よ
   私はここにいます