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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

手首

2009年10月31日 | 小山卓治
男と女

恋の駆け引き
すれ違い
空回り

本当は好きでたまらないのに
いつのまにか
どこか違う風景を見始めている二人

 
   手首
   
   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   君は急におしゃべりをやめた
   ナイフを置いて唇を噛んだ
   窓の外 見おろすイルミネーション

   満ち潮のヘッドライト 引き潮のテールランプ
   俺はグラスを手に取ってまた置く
   音もたてず皿を引くウェイトレス

   2人はひとりぼっちとひとりぼっち
   たっぷりの皮肉で君を愛撫する
   後悔も知らない君の白い手首

   横顔の憂いを確かめる
   いつものジョークでいつもの仲直り
   ちょっとホッとしてそっと嫉妬して

   しなやかな指 フォークを回す
   真っ赤なパスタが唇を濡らす
   「俺をからかってるんだろう?」

   私それほど悪い子じゃないのよ
   君は強い女だとは言わないで
   こんなに憎むのは愛してるせいね
   「愛してる」「愛してる?」「愛してる」

   「友達に変な子がいてね」
   そんな君のおしゃべりを眺めてる
   「そうだね」「ほんとに?」「多分ね」

   「一緒になろう」と俺が言う
   君はミルフィーユをほおばって答えた
   「やめとく」


このシングルのジャケットがいい
赤が冴える
視線がいい
手首がキラリと光る

大きなサイズでONEでUPしてくれないかな
額に入れて壁にかけたい1枚



天国のドアノブ

2009年10月25日 | 小山卓治
昨夜のライヴで
6/27の新宿以来ほぼ4ヶ月ぶりに聴いたものだから
心構えができていなくて
不覚にも涙が止まらなかった。


大事な人を失って
初めて気づく

生きるというより
生き残るのだと

残って生きる
そしてその人が残してくれたものを
自分のやり方で大事に育む

卓治さんが初めてこの曲を歌ったライヴから
何回聴いてきただろうか

生き残ること
いつか自分がドアノブに手をかけるまで
誰かに自分を残すまで
続く宿題




   天国のドアノブ

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   眠れないまま迎えた午前4時 
   あいつのことを思い出す
   朝露に濡れて輝く花びら 
   ベランダのブルーデイジー
   天国のドアノブを回したあいつ
   生き残るって宿題を勝手に残して

   戦争はあいかわらず終わってないし 
   俺のパソコンは調子が悪い
   路上では聴いたことのないリズムで 
   歌い始めてる連中がいるぜ
   あの頃俺たちは若くて愚かだった
   今は若くはなく 愚かなままだ

   天国のドアノブに手をかける
   俺たちはみんな
   天国のドアノブに手をかける
   俺たちがいつか
   天国のドアノブに手をかける時
   安らかでいられますように

    彼女とは最近すれ違い 
   面倒な仕事ばかりが舞いこむ
   昨日のニュースが言ってた 
   また誰かが子供を訳もなく殺したってさ
   遠いけどそこにあるって信じてた
   ちっぽけだけど悪くない未来

   天国のドアノブに手をかける
   俺たちはみんな
   天国のドアノブに手をかける
   俺たちがいつか
   天国のドアノブに手をかける時
   安らかでいられますように

   始発電車の音がする
   2本目の煙草をくわえる
   ズルズルといやな音をたてて
   いつの間にか過ぎていく毎日
   それなりに経験は積んできたのに
   分からないことは余計に増えた
   分かってる 残された時間を
   精一杯生きてくしかないってことだろう
   ちきしょう いい天気だ
   そっちはどうだい 花は咲いてるかい

   天国のドアノブに手をかける
   俺たちはみんな
   天国のドアノブに手をかける
   俺たちがいつか
   天国のドアノブに手をかける時
   安らかでいられますように

   天国のドアノブに手をかける
   天国のドアノブに手をかける
   天国のドアノブに手をかける時
   安らかでいられますように







小山卓治 eyes Vol.20 秋号

2009年10月21日 | 小山卓治
やっと発行された

半月遅れだけどボリュームたっぷりだったし
アスピリンラジオではビッグサプライズもあって
10月3日の「西からの便り」もライヴビデオで見れたので

満足

巻頭詩はいつも楽しみにしているけど
今回は卓治さんの顔がよかった
目を閉じているフォトばかりを選んだもので
とてもいい顔してる
眼を閉じててもしっかり「小山卓治」

エンディングの横顔
しっかり眼を開いて
空を見ているのか・・・
なんて美しい顔
未来に心が向いている
そんな顔

欲を言うと
そのうち「樹の海」のような
もっと重たい詩を卓治さんの朗読で聴きたい

Takuyaさんの撮った
バンドライブ
eyesのカバーにも使われているけど
粒子の粗い感じが
あのときの卓治さんをぴったり表している
静の卓治さんもいいけど
動の卓治さんもすてきだ

コヤマさん
もっと撮りに来てください
卓治さんに恋するコヤマさん(って誰かが言ってたけど)でないと
撮れないフォトがあるから

ツアーレポートは楽しく読めたのだけれど
Jackの醜態は、うーん・・・
それにしてもアロマのboys達
今日の卓治さんの日記にもあったけど
3人とも27歳
そろそろboysからmenに変わらないとね

ライヴビデオの「西からの便り」
ライヴでの感動がまた甦ってきて
タイムリーに観たり聴いたりできることは大事だなと思った

アンケートの結果は
何らかの形として表れて欲しいなと思った
卓治さんとファンの未来のために

最後にコヤマさんが書いたことば
田口ランディさんのブログからの抜粋

友達は、ほんとうにいいものだ。友達がいるというだけでこの世界に生まれてきた目的の90パーセントは達成したようなものだ。どんな人になりたいか、と聞かれたらこう答えよう。
「友達」

ああ、そうだな
ほんとにそうだなって思った















種の歌

2009年10月17日 | 小山卓治
2003年のアルバム『種』に入っているこの曲

「この種を土にまき、大きく育てていくことが、これからの僕の使命だ。」
と小山卓治は語っている

種は空を飛びいろんな場所に落ちる
そして花を咲かせる種もあれば
そのまま踏みつぶされてしまう種もある

運を天に任せるのでなく
人の手を介して種が土に蒔かれ
丹精込めて育てられた苗は

きっといつかは花を咲かせ
実をつけ
そしてまた種となって
次の世代を生み出して行く

一歩がなかなか踏み出せない時
種を手に握りしめているのに蒔けない時
実を結ばないのが怖くて仕方ない時

種の歌を聴く

 
   種の歌 

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   たんぽぽの種は空を飛び
   小さな庭に花を咲かせた
   少女がちっちゃな指で花を摘み
   海を渡る父に贈った
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   国境の丘に花を咲かせた
   赤い雨に打たれ咲く花は
   たくさんの靴に踏みつぶされた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   廃墟の街に花を咲かせた
   人はみんな黙りこんだまま
   花に気づかずこうべを垂れた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   兵士の墓に花を咲かせた
   両手を合わせひざまずく妻は
   花の上に涙こぼした
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   小さな庭に花を咲かせた
   窓辺のベッドで眠る赤ちゃんの
   かたわらにそっと花は飾られた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と






どん

2009年10月11日 | 小山卓治
卓治さんが以前カバーした秋山羊子さんの曲〈どん〉
とても好きな曲の一つ

秋山さんが歌うのと違う感じで
卓治さんのそれは
なんだか消えていきそうで
はかなくて
哀しくて
切なくて


  もしも 誰かが 部屋に入ってきて
  宝箱を 奪っていったなら
  僕は 迷わず 歌い続けるだろう かえせ かえせって

という部分を聴いた時
心臓がドキドキした
そして小さい頃
宝箱を奪われたこと
そのことを忘れていたことを思い出した

5歳の頃
祖母が赤い箱型のバッグを買ってくれた
真っ赤でエナメルのようにつるつる光っていて
鍵が付いていて宝箱にしていた
みているだけでワクワクするような
そんな宝箱だった

ある日曜日
私は祖母と買い物に行った
その間に母の勤める会社の社長さんが
娘さんと一緒に何か用事があってきた
その娘さんは私より一つ上だった

その娘さんが私の赤い宝箱見て
「欲しい」と言ったらしく
母はその赤い宝箱をあげてしまった

家に帰ると中の宝物だけが机の上においてあった
母がどのようにそのことを説明したかは覚えていない
私は大泣きした覚えもないし
母を恨んだ記憶もない
たったそれだけのことだ

でも小さいながらも
そのとき世の中ではそんなことがあるのだと
悟った気がする

今の私なら
きっと、返せ、返せって歌い続け
返さなければ取り返しに行く
たぶん・・・


感じることに鈍になってゆくことが恐い
いくつになっても
美しい夕焼けをみて
「わあ、きれいだ」と叫びたいし
ドライブしてて海が突然見えたら
「海だ、海だよ、ねえねえ海だよ」と興奮したい
そしてその感動をことばで残したいと思う

卓治さん
今どんなことばを詞に残しているのだろう


   どん

   詞、曲:秋山羊子

   キラリ 光る たくさんの眼
   僕を 見張り 見守ってる
   転ばないよう 飛び跳ねないよう 24時間

   もしも 誰かが 部屋に入ってきて
   宝箱を 奪っていったなら
   僕は 迷わず 歌い続けるだろう かえせ かえせって 

   どんどんどんどん 使えなくなってく 
   僕はどんどんどん 錆びついてゆく
   嬉しいも 悲しいも 最高も 最低も
   いつのまにか 遠ざかってゆく

   欠点 ばっか あらさがししてる
   キラリ 光る 鋭い眼で
   いつしか 君の とってもいいところも
   わからなくなっていった 君も気づいているかもね
   
   どんどんどんどん 使えなくなってく
   僕はどんどんどん 錆びついてゆく
   嬉しいも 悲しいも 最高も 最低も
   いつのまにか 遠ざかってゆく

   どんどんどんどん 歌えなくなってく
   僕はどんどんどん 鈍になってゆく
   最高の気持ちいいも 最大の痛みさえ 感じなくなってゆく

   聞こえるはずのメッセージも
   君の心のぽっかりと空いた穴も
   気づかずに通り過ぎて 気づかずに通り過ぎて
   いつのまにか いつのまにか 感じなくなってゆく

   どんどんどんどん 使えなくなってく 
   僕はどんどんどん 錆びついてゆく
   嬉しいも 悲しいも 最高も 最低も
   いつのまにか 遠ざかってゆく

   どんどんどんどん 歌えなくなってゆく
   どんどんどん 鈍になってゆく
   最高の気持ちいいも 最大の痛みさえ 感じなくなってゆく
  
   ああ 僕はいったい 僕はいったい
   何を歌えばいいの   


Shadow Land

2009年10月04日 | 小山卓治
昨夜のライヴで聴いた
〈Shadow Land〉

アルバム「夢の島」からの1曲
このアルバムについて
「微かな夢を必死になって信じ、遙か遠くに見える希望に向かって長い道のりを歩くための歌は、ともすれば苦い歌にもなった。」と彼は語っている

〈Shadow land〉はとても静かに流れる
My love、My love・・・と繰り返すから
ラブソングか傷心の歌と思ってしまいそうだけれど
そうではなさそうだ

必死で守ろうとしていた心も失いそうになって
手を伸ばしてつかみ取ろうとしていた夢も
指と指の間から砂のようにこぼれ落ちて行く
そんな哀しみと空しさに溺れそうになっている

Shadow land
必死で夢をつかもうとしていた地は
実は実体のない幻のような地だったのか
その中で影さえも失いそう
ならばいっそ消えてしまいたいと思っても
消えることもできない
孤独感だけが自分を押しつぶしていく
そんな絶望が
とめどなく続く

村上春樹の
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の世界の終りでは
人々は心を持たないが故に平穏な日々を送る
影をはぎ取られ
歌を聴いて涙することもなく
葛藤も疑問もない
「幸せ」な世界
そんな世界に行けるなら
果たしていくのだろうか
私達は・・・



   Shadow Land 

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   窓から忍びこむ月が君の肩と
   シーツに流れる髪 淡く照らしてる
   そんなに優しくほほえみかけないで
   今夜の君を明日も欲しくなるから
   ネジの切れたオルゴールのよう
   街はゆっくり静まり始めた

   my love 背中合わせに
   my love 見ていた夢は
   my love まばたきの一瞬に
   my love 消えてしまった
   Shadow Land

   この街で夢を見つけようとした
   俺達少しだけ遅刻だったらしい
   そんなに哀しく目をそらさないで
   今夜は自分らしさを信じたいから
   俺達もう天使じゃないけど
   そんなことは気にしちゃいけない

   my love 孤独な夜を
   my love いくつ数えれば
   my love 本当の夜に
   my love たどり着けるのだろう

   my love 報われることもない
   my love 夢を抱きしめて
   my love とめどもなく続く
   my love とめどもなく
   Shadow Land

愛の力

2009年10月04日 | 小山卓治
今年1月11日
卓治さんが日記で紹介したので観た「情熱大陸」
スーダンで活動する川原尚行医師の姿に感動した

そして今日
カメラマンの内藤順司さんの写真展
「もうひとつのスーダン ロシナンテス・川原尚行医師の挑戦」
を広尾のJICA地球広場で観てきた


生きたいと願う

生きてほしいと祈る

愛情を注ぐ

強い愛の力

愛に力を与えるのは行動

行動することが愛を確かなものに変えていく

だから思うだけでは足りない

そう川原医師の瞳が語っている