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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

週末は嫌い

2010年06月28日 | 小山卓治
『そんな彼なら捨てちゃえば?』という映画をみて

〈週末は嫌い〉の男と女を思った。


男と女

振られたあと、別れたあと・・・

それぞれに引きずるけれど



女は強い

というか

気持ちの切り替えが早い

というか

前向きに行動する


一方、男は・・・




昔々、大学の女の先生が自分の離婚の顛末について話してくれた。

 「彼が出て行って3日間は泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣いて

 4日目には彼のもの全部捨てて

 5日目にはジムに行って汗を流して、エステにも行って

 6日目には・・・

 新しい恋を見つけにお洒落して出かけて

 そして・・・」



まあ、そんな女ばかりではないし

〈週末は嫌い〉みたいな女の子も

もちろんいるのだけれど





   
   週末は嫌い


   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   あの頃はいつもの地下鉄のB2出口から外へ出て
   週末には駅前のスーパーで2人分のお買い物
   電話がかかる前に下ごしらえをすませて
   食事の後はシャワーを浴びてシーツの上で背泳ぎ
    
   昨日はレンタルショップで軽めの映画を1本借りてきて
   ワインと一緒に大笑い でもテレビを消したら急につまんなくて
   気がついたら自分の手をぼんやり見てた
   バカみたいって顔だけ洗ってベッドに潜りこんだ
 
   誰かに大切にされてないのに 自分を大切になんかできっこない
   笑ってでもいなきゃ泣いちゃいそうだから 最近思うんだ
   週末は嫌い
 
   食事をした友達は少し話題に困ってたみたいだから
   私は平気な顔をして「彼は元気なの?」って聞いてあげた
   帰りにおっきめの本屋さんに寄って
   嫌いだって言ってた赤川次郎を買って帰った
 
   何かお稽古ごとでも始めようかな やっぱりあの猫をもらうことにしようかな
   有給がずいぶんたまっちゃった しばらくぼんやり過ごしてみたいな
   でも週末は嫌い
 
   いつものように地下鉄のB2出口から外へ出て
   デパ地下で買ってきたお総菜を冷蔵庫に入れる
   ブロッコリーを買いすぎて駄目にした
   明日はひさしぶりにちゃんとお掃除をしよう
 
   1人の方がすっごく自由だな 全部が私の時間なんだから
   パスタにパセリをかけながら 降り出した雨の音を聞いてる
   週末は嫌い
   週末は嫌い

Army Dreamers / 大統領様

2010年06月25日 | 小山卓治
やまがたすみこの歌う〈Army Dreamers〉

このうえない母の悲哀


息子を失うということは

母親にとっておそらくもっとも深い哀しみ

しかも戦争で失うなんて

What a waste・・・

どんないい理由を考えても

What a waste・・・

としか言えない

what a waste・・・

   

   Army Dreamers

   訳詞:井上鑑 作曲:kate Bush

   あたたかな午後
   喪服の飛行場
   つめたい家路
   花束に埋もれて

   私のArmy Boy
   ママのヒーロー
   4人の兵士が
   おごそかに運ぶ

   Rock Starになったかもしれない
   Guitarをもってなかったけど
   政治家になったかもしれない
   勉強するひまもなかった
   父親になったかもしれない
   恋人のそばにいられたら

   What a waste
   Army dreamers

   涙あふれても
   イエスは気づかない
   ウサギはキツネに
   勝てないってことに

   私のArmy Boy
   きちんと着飾り
   黒い土の中
   二度と笑わない

   

私は思う

どんな手段を使っても

息子は戦争なんかに行かせたくないと

強く思う


大統領さま・・・

どうか私の息子に召集令状を送らないでください。

どうか・・・



   大統領様 Le Deserteur

   詞 Boris Paul Vian 曲 Harold Bernard Berg
   訳詞 高石ともや


   大統領殿 お暇があれば
   読んでほしい この手紙を
   僕は今 戦場へ行く
   徴兵カードをもらったところ
   僕は逃げる 戦いたくない
   哀れな人を殺したくない
   大統領殿 腹を立てないで
   聞いてほしい 僕は逃げる

   父は昔戦争で死んだ
   子供達は泣きじゃくってた
   女手ひとつ苦労をしていた
   母も今はお墓の中
   爆弾をもてあそび
   僕の心を奪っていった
   旅に出よう 明日の朝にも
   僕の住み慣れた家を後に

   世界中のすべての兄弟
   僕は行こう 言って歩こう
   人生を大切にしなさい
   僕らはみんな兄弟だ
   血を流すならあなたの血を
   猫っかぶりの偉いお方
   僕は逃げる 武器は持っていない
   憲兵達よ 撃つがいい
   撃つがいい



空を飛ぶたんぽぽの種のように

平和への想いが

遠くの地まで届きますように

祈らずにはいられない

戦いで息子を失う

母の悲哀が

なくなる日が来ますように



歌が降りてくる

2010年06月24日 | 小山卓治
コヤママサシのアートワークがとても美しい

やまがたすみこのアルバム

『歌が降りてくる 2010』



青色が紙ジャケに映える

パッケージングも手が込んでいて

繊細で美しい

そしてまた

やまがたすみこの歌も繊細で美しい


   歌が降りてくる

   人が昇っていく

   そしていつか

   人は歌と出会う


   歌が降りてくる

   人が昇っていく

   そしていつか

   人は歌と出会う




こわれた自転車

2010年06月17日 | 小山卓治
昔々のこと

NYのWest112 Stのアパートの8階からは

リバーサイドパークが見下ろせた。

ある日、パーク入り口に新しい自転車が1台

鉄柵にしっかりとロックでくくりつけられて

ハドソン川を赤く染める夕日に輝いていた。

でも

翌日になると前輪が消えていた。

翌々日には後輪が

そして次の日はサドル

また次の日はハンドルと

次から次へとなくなっていき

最後にはロックがかけられたフレーム部分だけが残った。


持ち主にも見捨てられたこわれた自転車は

それでも夕日に照らされて

輝き続けていた。


雨に打たれても

走れなくても

そこで輝いていた。




   こわれた自転車


   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   乗り捨てられた車の
   ボンネットの上に
   座りこんで俺は
   君を思ってる
   遠く離れたこの街角で

   窓際に立って俺を
   見送ったシルエット
   本当は泣いてたのかい
   それとも笑ってたの
   遠い空だけ見続けてた俺を

   いつかこの手につかんでやる
   それは明日かもしれないんだ

   笑い声をあげながら
   たくさんの背中は
   行き先も知れずに
   ネオンに溶けていく
   とても綺麗で嘘に見えるよ

   歩道に転がっている
   こわれた自転車に
   霧のような雨が
   降りそそぎ始めた
   まだ帰れない
   何も見つけていない

   この街のステップで踊れないよ
   雨に打たれてもう走れないよ

   いつかこの手につかんでやる
   それは明日かもしれないんだ

   broken bicycle
   just like a broken bicycle






ひかり

2010年06月07日 | 小山卓治
ひかりはみえないけれど

葉っぱをとおして

ひかりがみえた

森の午後

光のオルガンが聴きたくなった


   光のオルガン
   
   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   空を仰ぐあなた
   あなたを見上げてる僕
   静けさに聞き入る
   輪郭だけになる
   風の道を歩き
   空の行方知れば
   心はほどけてく
   すべてがすべてにつながる
   幸せはそこに
   ほら もう そこに

   新しい自由
   思い出のような未来
   美しく哀しい
   激しくて優しい
   空と大地の真ん中
   小さなふたつの点
   それが僕らの姿だ
   消えそうにもろくてはかない
   空に両手かざし
   光のオルガンを弾け
   光のオルガンを弾け
   光のオルガンを弾け