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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

DINER

2011年07月12日 | 小山卓治

聴くたびに
映画「パーフェクト・ワールド」の
DINERのシーンを思い出す。

パーフェクトワールドを夢見る男と
そんなものは
とうの昔にないと知っている女。

だけど女は
「男ってバカよね」と言いながら
「でも男はそこがいいのよね」とも思う。

そんな女がいるから
男はいつまでも旅ができるんだろう。


7/9,7/10と2夜連続のライヴで
普段はあまり聴けない曲が
たくさん聴けたけれど
〈DINER〉は
その中でも最高によかった。


   DINER

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   男はその店の扉を開けた時に
   砂漠をみっつ越えたようにうす汚れていたのさ
   女はカウンターの奥で頬杖をついてた
   起きたばかりの目をこすり ほつれた髪を直してる
   男は靴の泥を落としスツールに座りこんだ
   くしゃくしゃの煙草を取りだしながらオーダーをつぶやいた

   “苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼いてくれ”

   男の視線を腰の辺りに感じながら
   女はエプロンをほどいて男を盗み見る
   “この道をまっすぐ飛ばせば、次の街に着くのかい?”
   “そうよ、ただまっすぐにまっすぐに行きさえすればね”
   “連れて行ってやってもいいぜ”
   “流れ者に用はないわ”
   “ここに一生いたっておまえにできることといったら
   苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼くぐらいさ”

   男は舌を鳴らしながら乱暴に店を出ていった
   皿を流しに放りこみ 遠ざかる車の音を聞く
   男が灰皿に残した煙草がくすぶってる
   それから男のセクシーな低い声を真似てみる。

   “苦いコーヒーにスクランブルエッグ
   バターたっぷりのトースト
   チーズをかけたTボーンを
   ミディアムレアーで焼いてくれ”









カーニバル

2011年07月03日 | 小山卓治
慌ただしい日々と
暑い夜が
ぐるぐると繰り返され
やらなきゃいけないことが
片付かないまま増えている
今日この頃。

土曜の夜はビール片手に
ひとりパソコンに向かい

小山卓治のカーニバルに
乾杯!


   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯


ここという場所で
ため息つきながらも
やっていくしかない。

ではなくて

ここという場所があるから
ため息もつける。
眠れぬ夜のあとも
朝はそっと背中を押してくれる。


   カーニバル

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   朝が来て憂鬱な気持ちで目を覚ました
   昨日の夜のかけらがベッドにうずくまってる
   交わした約束はもう忘れ去られて
   夢見ることも忘れた街が動きだした

   俺達の夜の砦は壊されて
   裸のままで朝日に照らされた
   俺はふらつく足で立ち上がり
   生まれたばかりの街を歩きだした

   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯

   俺達がつかんだ真夜中の真実は
   始発電車に巻きこまれ輝きを失った
   作り笑いをこわばらせ1日が始まり
   誰もが無責任な顔でエキストラを演じてる

   通りに立ちつくし俺達は
   ため息混じりにただ夜を待ってる
   今夜こそこの手に真実と
   報われる夢をつかむんだ

   いくつもの夜が過ぎて
   いくつもの朝を迎え
   俺達ここで生きていかなければ
   ちっぽけなカーニバルに乾杯