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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

5/27 小山卓治 New Days "027" 札幌 Cafe tone

2012年05月28日 | 小山卓治


晴れ渡った最終日
Cafe toneは閑静な住宅街にありながら
裏の北大の大きな農場では牛が放牧されていた。



今日は最終日で4人のユニットということで
札幌のファンにとっては
昨日のアンコールでの
〈傷だらけの天使〉1曲を抜きにすれば
初めて聴く4人のステージとなる。

Cafe toneはフロアの構造上なのか柱が多く
おまけにグランドピアノがどん!と置いてあるので
私が座っていた位置からは
4人が並ぶと左側のベチコがまったく見えないのが
なんだかとても残念だった。

ステージは4人の新しい門出を祝うべく
〈New Days〉からのスタート
やっぱりいいな。

演奏でもMCの掛け合いでも
最初の頃はおとなしめだった天神君が本領を発揮し
楽しくパワフルなステージを楽しんだ。
その分ベチコがやや抑えめに感じられたが
聴き心地よくよいバランスだったように思う。

〈Soulmate〉

   君はどうだい? 俺はどうだい?
   今日も輝けているかい?

死ぬまでこう問い続けたいと思いながら聴いた。
今回の旅でつくづく
人と人との心の通ったふれあい
腹を割って話せる友の存在
放っておけない友の存在
仲間への思いやりや気遣い
そして深い愛情・・・など
いろんなことを想った。
それはどれもこれも
支えとなって日々を過ごせる糧だ。

〈Shadow Land〉
Mercyのエレキギターが切なく甘く
ピアノに花を添える。



外はまだ明るく
吹き抜けの高い窓の外では
樹木が風に吹かれ
出窓ではガラスのレインドロップがキラキラと・・・
うっとりと贅沢な午後の1曲


   my love 孤独な夜を
   my love いくつ数えれば
   my love 本当の夜に
   my love たどり着けるのだろう

   my love 報われることもない
   my love 夢を抱きしめて
   my love とめどもなく続く
   my love とめどもなく
   Shadow Land

久しぶりに聴く4人の〈ひまわり〉が最高。
札幌のファンの中にはソロ以外でこの曲を聴いたことのない人だっていた。
こんな名曲を、この地で、このユニットで楽しめたことに
今回も来れたことを心から感謝した。

〈HEAT OF THE NIGHT〉
ユニットのこの曲は
モノクロの映画に色づけしたみたいにカラフル
そして動き出したくなるビートで
ワクワク、ゾクゾクさせられた。

充実した3daysの締めくくりは
〈祈り〉の合唱。
歌いながら
「小山卓治と北のファンには特別な絆がある」
そんな気がした。

   新しく始めたい
   僕らのやり方で
   昔と同じカギじゃ
   そのドアは開かない

   僕ら行くことにした
   君達も行かないか
   沈黙からの一歩
   踏みだすのは今だ

   打ち寄せる波のように
   くり返す祈りが
   かなえられる日が来るまで
   戦い続けよう


途中弦が切れて
ギターの音も消えた。
歌声はますます大きくなり
それぞれがいろんな想いで
歌い終えた。

3日間の小山卓治は本当に幸せそうだった。
北の地で長い冬を越して
春の訪れを待つように
ファンは辛抱強く小山卓治を待っている。
そしてやっとやって来たその日を
心から喜び
心からもてなし
心から楽しんでいる
だからひとりひとりが輝いているし
小山卓治もその輝きを大事にしている。

関東や広島からの遠征組の方々
小樽や江別、釧路からきた方々
札幌のファンの方達
そして、カノンさん
皆さん、本当にありがとう。
素晴らしい3日間でした。

セットリスト

1. New Days [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
2. PARADISE ALLEY [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
3. Soulmate [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
4. 夕陽に泣きたい [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
5. Night After Night [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
6. 談合坂パーキングエリア [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
7. Shadow Land [Piano, w/ Mercy]
8. Yellow Center Line [Piano]
9. 光が降る
10. Gallery [w/ 磯部舞子]
11. ひまわり [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
12. 夢の島  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
13. HEAT OF THE NIGHT  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
14. 最終電車  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]

E1. 傷だらけの天使  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E2. 君が本当に欲しいもの  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E3. 種の歌  [w/ Mercy,磯部舞子,天神タケシ]
E4. 祈り  [生声 合唱]





5/26 小山卓治 New Days "026" 札幌 COO

2012年05月27日 | 小山卓治

札幌郊外の公園はタンポポが満開!


本日ライヴのあるCOOは
南一条西20丁目にあって
ホテルのある南三条西9丁目から歩いて20分。
あちこちに洒落た雑貨屋、カフェとか花屋があって
つい覗いてみたくなる。

地下1階の店を降りていくと
いろいろなミュージシャンのポスターやらチラシが貼ってあり
懐かしい顔や名前もあってしばし眺めてしまった。
すでにたくさんのお客さんがいて
今日の初スリーピースユニットの演奏を
心待ちにしている。

小山卓治は白シャツに茶革のジャケット
Mercyは赤チェックシャツにいつもの帽子2枚重ね
天神タケシは白ロングTシャツにかけたてのアフロで登場。
皆ジーンズをはいているが
それぞれの年代風にいい感じではきこなしている。

すでに藤沢虎丸座で3人の演奏を聴いているが
今晩は、さらにパワーアップされて
息の合った演奏を楽しんだ。

〈New Days〉はアップビートで
一緒に歌いたくなるノリのよさがいい。
いい曲になってきているなあと思う。

〈オリオンのティア〉はもともと好きな曲だが
ベースの低い音が曲のロマンチック度をさらにアップ
ドキドキさせられる。

髪をアフロにして8年目という天神タケシ
細身の身体にちょっとはにかんだ笑顔と渋いベースの音
きっと、もてるだろうなと思っていたら
2人のうら若い女の子がちゃんと聴きにきていた。

禁煙したのは「歌がうまくなりたいから!」
という理由に尽きるようで
「自分の年令と向き合っていかなくてはならない中で
上り調子のラインが一本あってもいい」と。

50を過ぎると40代ではまだ感じることのない(できない)
「老い」を感じるようになる。
それに対して何もせずになるがままに生きるのではなく
変えたいと決意し実行することで
きっとそのあとの10年も変わってくるのかなと思う。

久しぶりに聴いた女性パートも入った〈クリスタルレインドロップ〉
難しくてなかなか歌えないけれど
素敵だな。
いつか歌えるようになってみたい。

〈 Lucky Guy〉が嬉しかった。

   夜明けを知らせる風が俺達の間をすり抜ける
   もう何も始まりはしない 誰もがそう気づいてた
   あの子は立ちあがり唇の端を少し歪めて
   これがあんたの望み? 長い髪がクルリと回った

   あいつの名前はブロック塀に
   スプレーで今も描かれてる
   思わせとけばいいじゃないか
   あいつは本物のラッキーガイってさ

自分がどうなりたいか
人からどう思われたいか
何をしたいか
何をもって本物とするのかは
歳とともに
変わってくるけれど
その過程で誰かに出会い
恋をしたり別れたり
大切なものを失ったりしながら
自分を見つけていく。

何を持ってラッキーと言うのかも
人それぞれだけれど
だんだんと
運も不運も自分次第だとわかってくるものだ。

〈PARADISE ALLEY〉や〈DOWN〉では
天神タケシのコーラスも入り
なかなかいい感じだ。
ひたすらベースを弾く彼も素敵だが
歌う彼もいいものだ。

アンコールではベチコが登場。
「もしや!?」と思ったらやっぱりやってくれた〈前夜〉。

ありがとう。
しばらく聴かせてもらえなかったけど
久しぶりにじっくり聴いた。

自分が今ここにいることや
生きること、死にゆくことの意味
葛藤や絶望、希望や決意・・・

そんな曲が聴きたいと思う。
そして、そんな曲をまたつくってほしいと強く思う。

〈前夜〉や〈天国のドアノブ〉、そして〈負けないで〉を聴きながら
そう深く思った夜だった。


突然の土砂降りで雨宿り

セットリストは

1. 手首 (w/Mercy & 天神タケシ)
2. いつか河を越えて (w/Mercy & 天神タケシ)
3. 西からの便り (w/Mercy & 天神タケシ)
4. New Days (w/Mercy & 天神タケシ)
5. 夕陽に泣きたい (w/Mercy & 天神タケシ)
6. オリオンのティアラ (w/Mercy & 天神タケシ)
7. kiss (w/Mercy )
8. クリスタルレインドロップ
9. Lucky Guy
10. 天国のドアノブ (w/Mercy & 天神タケシ)
11. PARADISE ALLEY (w/Mercy & 天神タケシ)
12. 夢の島 (w/Mercy & 天神タケシ)
13. DOWN (w/Mercy & 天神タケシ)

E1. 前夜 (w/磯部舞子)
E2. 傷だらけの天使 (w/Mercy、天神タケシ&磯部舞子)
E3. 負けないで(生声でソロ)

5/25 小山卓治 New Days "025" 札幌 fudge

2012年05月26日 | 小山卓治

札幌のたんぽぽも結構綿毛になっていた。

小山卓治の札幌fudge生声ライヴは
2008年以来毎年行われていて
すっかりおなじみになっているけれど
今日は嬉しいことに満席だった。

窓際に座って歌う小山卓治を照らす柔らかな黄色い照明と
微かに開けられた窓からの風に揺れるカーテンが
生声にぴったりあっていて
なんとも心地よく感じられる
そんなfudgeが私は好きだ。

颯爽と黒シャツにジーンズで登場した小山卓治は
地元札幌、小樽、釧路からなどの北海道民、
関東圏、そして遠くは広島からのファンの
「待ってました!」の拍手に
力強く「嬉しいよ!」と一言。
本当に嬉しそうないい顔をしていた
今夜の小山卓治だった。



そんな今日のために彼が選んだ曲は・・・

1. ジオラマ
2. 絶望のダンス
3. Rock'n Roll's Over
4. 真夜中のボードビル
5. ある夜の電話
6. P.M.11:11
7. ばあちゃんごめんね
8. 最初の奇跡
9. バタフライ
10. Passing Bell
11. Hot Butter
12. Time

E1. 今までの僕は
E2. 種の歌(w/磯部舞子)
E3. 長すぎる夜と遠すぎる朝

〈Passing Bell〉は
「みんなもよかったら歌って」と。
普段はあまり聴くことのできない名曲を
堂々と一緒に歌えるのは嬉しい。

〈Hot Butter〉は
男女分けてコーラスの指導も入って
なかなか楽しくいい感じだった。
〈Show Time〉もそうだけれど
コーラスに参加して一緒に歌える曲は
思い出深いものになる。

とても好きな〈今までの僕は〉だが
聴いていると思うことがひとつ。

   oh funny day 手をつなぐのじゃなく
   oh sunny day 心をつなぎたい
   oh funny day その方がいいさ
   初めてそれに気づいたんだ

私の夫は結婚前の
まだつき合っている当時から今まで
一度も手をつないでくれたことがない
私はいつもそれが不満だった。
でも最近は心が繋がっていれば
まあいいか・・・と
思うようになった。
ま、歳とって手をつないで歩く老夫婦も
素敵だけどね・・・。

さて、今日はソロのはずが
なぜかベチコが客席に。
じゃあ、何かやろうよということで
〈種の歌〉をアンコールで一緒に。
何だか久しぶりに聴くベチコのバイオリン
明後日が楽しみ!

終了後は札幌では恒例の打ち上げ。
ライヴ参加者がほとんど全員参加しての
大にぎわいの打ち上げで
賑やかなこと、楽しいこと!

天神タケシとMercyも最終便で到着。
うーん、虎丸座が思い出される。
明日が楽しみだな。








5/20 小山卓治 New Days 024 藤沢虎丸座 

2012年05月22日 | 小山卓治
久しぶりに降り立った片瀬江ノ島駅は
曇り空の下、初夏の暑さで
家族連れやカップルで大賑わい。

あたりをぶらぶらしながら
たんぽぽの写真を撮ったり
海を見たり。
たんぽぽはあちこちに
ぽつんぽつんと残っている。



初夏に近づくにつれ
草花の丈が伸びて
たんぽぽもそれに負けず
長い首を草の間から出している。



さて、大阪、名古屋、藤沢の旅の最終日とあって
小山卓治とMercyはややお疲れ気味な表情で登場。
虎丸座のみ参加の天神タケシだけが
すっきりさわやかな表情で
かけたてホヤホヤのアフロがなんともいい感じ。

でもいざ演奏が始まるとそんなことは関係なく
〈手首〉から始まった男3人のぶっとい音と
かっこよく粋な演奏に引き込まれた。

この3人のユニットもいいな。
札幌での演奏がますます楽しみ!
レパートリーを増やして
これからもっと一緒にやってほしい。

〈天国のドアノブ〉は
最近では楽曲として
じっくり聴けるようになっていたのに
やっぱりいろいろ思い出されてしまって
涙が止まらなくなってしまった。
それにしても
最近の小山卓治の
この曲の歌いっぷりは凄い迫力で
まるで金縛りにあったように
心も体もがっちりと摑まれる。

ピアノでやった
〈今までの僕は〉と〈虹の袂〉がよかったな。
一緒に2曲とは滅多にないことで嬉しくなった。

禁煙を始めて半年の小山卓治。
どうやら「タバコなんてなくなっちゃえばいいのに!」
と、思うほどまでになったらしい。

でも、あのタバコの煙のサインを
ちっとも変えないのは
どこかにまだ迷いがあるのではと
勘ぐってしまう。

まっ、そんなことはないか。

改めて・・・
禁煙成功おめでとうございます。

「ちょっと太った」と言っていたけれど
シェイプアップして
かっこいい小山卓治の体型をキープしてくださいね。

それから、天神君のアフロは
やっぱりかっこいいね。

終演後は、某ファンと一緒に記念撮影。



そんなこんなで楽しく盛り上がった
虎丸座ライヴでした。



セットリストは

1. 手首 (w/Mercy & 天神タケシ)
2. いつか河を越えて (w/Mercy & 天神タケシ)
3. 西からの便り (w/Mercy & 天神タケシ)
4. New Days (w/Mercy & 天神タケシ)
5. 夕陽に泣きたい (w/Mercy & 天神タケシ)
6. オリオンのティアラ (w/Mercy & 天神タケシ)
7. kiss (w/Mercy )
8. ばあちゃんごめんね
9. Gallery
10. 今までの僕は (Piano)
11. 天国のドアノブ (w/Mercy & 天神タケシ)
12. PARADISE ALLEY (w/Mercy & 天神タケシ)
13. 夢の島 (w/Mercy & 天神タケシ)
14. DOWN (w/Mercy & 天神タケシ)

E1. Soulmate (w/Mercy & 天神タケシ)
E2. 傷だらけの天使 (w/Mercy & 天神タケシ)
E3. 虹の袂(Piano)


呼吸

2012年05月12日 | 日記


   

   届く度に遠のいてく 現在ここにいることのその意味
   
   受け入れることは諦めなのか?それとも勇気なのか?
   
   生まれたこと 死に往くこと そこにはきっと意味なんてない
   
   でも歌う 歌にさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   (浜田裕介:呼吸-Breath-より)


医師に「あと数日です。」と言われ

その通りに父はゆっくりと旅立って逝った。

最期の日々を父と二人で過ごし

その呼吸を見守った。


静かな病室の時間の中で

彼が生きている証は

手のぬくもりと呼吸だけ

天使のようなナースの温かい言葉に

夜の静寂のなかで何度ホッとしたことか。


最期まで看てくれるはずの母が先に逝って3年

その後、坂を転げ落ちるように父は身も心も痩せていった。

「何が欲しい?」と耳元で聞くと

声にならないことばで

「かあさんのところに逝きたい」と。

それからほどなくして

話も意思表示もまったくできなくなった父。


夫がしみじみと言った。

「生き続けるって辛いことだね。」

息子が切なそうに言った。

「生きていて何の意味があるのかな、おじいちゃん。」


生まれてきたこと

死に往くことに

意味なんてない

ただただ全うするだけ


生きたくても生きられなかった母

死にたくても逝けなかった父

そんなものだ。


でもきっと死ぬまで問い続けるんだろうな

生まれたことの意味

死に往くことの意味。


〈呼吸〉は

病床で繰り返し父に歌ってあげた歌。

歌は人を救えないけれど

答えを出してはくれないけれど

その美しい言葉やメロディは

共に過ごした時間の中で

二人を繋げてくれたと感じている。