一昨日の四谷天窓.comfort
小山卓治と磯部舞子の〈祈り〉
打ち寄せる波のように
くり返す祈りが
かなえられる日が来るまで
戦い続けよう
ギターを叩く小山卓治と
それに絡むベチコのバイオリン
会場から自然に大きくなる歌声は
何とも心地よい一体感となって会場を包み
その場にいられたことに
ただただ感謝してしまった。
そして母を想った。
亡くなった母が書きためた短歌が
大学ノート2冊ある。
その短歌の多くは
そのまま母の祈りそのもので
彼女の家族や自然、生きるものすべてのものへの愛が溢れていて
そのことばのひとつひとつ
ことばとことばの間に
母の人柄が滲み出ている。
三回忌の今日
その中からいくつかを披露し
集まった皆で母を想った。
かつて人がよく集まった母の家は
今やただただ大きいばかりの淋しい家になったが
今日だけはまるで昔のように
大きな笑い声と
廊下を行き来する足音と
温かな料理の匂いに包まれた。
母の一番の祈りは
皆が幸せで健康に
そして仲良く過ごせることだったことを
改めて思いだした。