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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

Young Blood

2009年11月29日 | 日記
ノラ・ジョーンズの〈Young Blood〉

イントロに惚れて
ビートに溺れて
歌詞にため息

ロックなビート
荒ぶる若い魂の暴走
ハイテンションなノリ
一気に吐き出される
辛辣なメッセージ
でも颯爽として軽快


Young Blood

Written by Norah Jones and Mike Martin

I'll pretend my heart's not on fire
If you steal my true love's name
Broke down subway in this city of spires
Tape your picture over his in the frame

We'll imagine we're sleeping revolvers
Shotgun wedding in a strange SoHo
Our chambers hold silvery collars
Gun down werewolves wherever we go
We gun down werewolves wherever we go

Midnight phone calls in the back of a Mustang
Creased white pages torn right from the spine
Kissed my neck with a crooked, cracked fang
You always hoped one day you'd be mine

Threw our fathers on funeral pyres
I'm not sure that we were playing a game
Busted gasket in a field full of liars
No one noticed we set five boroughs aflame
No one noticed we set five boroughs aflame

Young blood
Young bone
Old ghosts
Go home

Band of gold with a diamond implied
You wrote letters that you never sent
I made promises I'll always deny
Now we'll never know what the other meant

Watch is ticking like a heartbeat gone berserk
Lost the chance to wind the key
Roosters are nothing but clucking clockwork
Our fears are only what we tell them to be
Our fears are only what we tell them to be

Drown the last of our matches
Burn the rest of each other
You were strongest when I ached for breath
Through the thick of smoke we'll finally smother

Young blood
Young bone
Old ghosts
Go home




Chasing Pirates

2009年11月24日 | 日記
ノラ・ジョーンズの新しいアルバム「THE FALL」
がとっても心地いい

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」での主演で
女優としても素敵だなと思ったけど
新作のアルバムは今までとは雰囲気がずいぶん違う
ピアノではなくギターの彼女もいい

ソフトで軽やか
柔らかな歌声
色っぽいけど可愛くて
いたずらっぽい視線

「Chasing Pirates」では

I don't know how to slow it down
My mind's racing from chasing pirates

と、恋にときめいてペースを落せないでいる
海賊を追いかけるように思いを駆け巡らせている
そんな女心を歌っている

1月20日に日本で一夜限りのライブがあるけど
チケット当選したらいいな・・・









1WEST 72 STREET NY NY 10023

2009年11月19日 | 小山卓治
小山卓治のファーストアルバム「NG」(1983年)より

「アルバムの写真は、当時交友のあった近藤良一氏が1980年に撮った作品だ。
場所はニューヨークのチェルシー・ホテルの一室。
テレビからは、ジョン・レノンが射殺された直後のダコタ・ハウスの様子がニュースで流れている。
この写真を見たことでインスパイアされ、「1WEST 72 STREET NY NY 10023」ができた。
このタイトルは、ダコタ・ハウスの住所がそのままタイトルになっている。」
と彼は書いている。


1980年にジョン・レノンが射殺された。
この曲が作られた1983年、私はNYにいた。
ダコタ・ハウスの前を通るたびにジョン・レノンを想った。
小山卓治という存在はまったく知らなかった。

時が過ぎ
何年か前、初めてこの曲を聴いたとき
あの頃のNYがまるでモノクロの映画のように
甦ってきた。

地下鉄の匂いがする男
オイルの匂いがする女

二人が出会い
愛しあう

哀しみを抱えた心と心
そんな二人がつないだ手と手だから
すべてを感じ取って
お互いの哀しみを愛しいと思えるのだろう

初めてこの曲を聴いたとき
尾崎豊の「I LOVE YOU」を想った
でも尾崎豊の男と女には
破滅の予感しかしない
明日がない

NY NYの男と女には
ほのかな未来が見える

固く手をつないで日陰を飛び出した男と女には
現実と向き合い
うまくやっていけるだけの力が見える

あの頃のNYには
こんな風に出会った男と女があちこちにいたような気がする

あの頃の男と女
今頃どうしているのだろうか
相変わらず売れない絵を描き
NYの小さなアパートで細々とやっているのだろうか
それとも
郊外の小さな家でそこそこに暮しているのだろうか



   1WEST 72 STREET NY NY 10023

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   “あんた地下鉄の匂いがする”
   “君はオイルの匂いがするよ”
   裏切られてふた晩ずつ泣いた後
   2人はこんな風に始まったんだ

   最初に2人はベッドで愛を持ち寄り
   固く手をつないで日陰を飛びだした
   女は上手にダンスを踊った
   男は上手にBRUCEを歌った

   駅前で演説を30分聞いた後
   募金箱を持った女をからかった
   号外で紙飛行機を飛ばして
   ネックレスを売りはらい食事をすませた

   Oh Well Well
   2人ならきっとうまくやっていけるよ
   Oh Well Well
   何ひとつ2人を止めることなんかなかった

   夜になり大きなネオンに差しかかった時
   ふたつの影はたくさんの靴に踏まれた
   モザイクのような星空を見上げて
   破れたポケットから小銭をこぼした

   “俺達をどこかへ加えてくれないか?”
   だけどそれから夜は花火のようにはじけた
   壁のポスターは警官にはがされ
   信号は赤の点滅を続けた

   Oh Well Well
   2人ならきっとうまくやっていけるよ
   Oh Well Well
   何ひとつ2人を止めることなんかなかった

   夜が明けてすっかり老けこんだ体で
   ダコタへたどり着いた2人は
   朝日に静かに洗い流された
   サビついた時計は新しい時を刻み続けてる

   Oh Well Well
   2人ならきっとうまくやっていけるよ
   Oh Well Well
   何ひとつ2人を止めることなんかなかった

家族

2009年11月15日 | 小山卓治
1984年のアルバム「ひまわり」から

「モノクロの写真に血を塗りたくったような風景の次に出てきた風景では、
セピア色の写 真の中で人々が笑っていた。
今日1日を生きたことに感謝し、明日を生きるための希望を確かめ合う人々だった。その風景の隅に俺も立っていた。
大事なことは生き続けることなんだと、26歳になった俺は思い始めていた。
LPのタイトルを「ひまわり」とした。」
と小山卓治は書いている。 


家族
世界で一番近く
一番温かな拠り所

その中で感謝し
明日への希望を見いだせる

その風景の中の1人でいる限り
きっと生きていけるだろう
たとえ隅っこでも

でもどこかで
1本
また1本と
弦が切れて

時に
不協和音を
出し続けることもある

きぃぃぃ 
きぃぃぃ
きぃぃぃ・・・と

だけど
風景がどんどん変わっても
弦が切れても
太陽は容赦なく照りつける
「前へ進め」と

だから月に祈る
祈って
また
朝を迎える

  

   家族
   
   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   父さんが死んで2年 この街へ来て1年
   鉄パイプのベッドのバネの具合にも慣れた
   母さんは兄貴のことをまるで信用していない
   姉さんは窓辺でいつも歌を歌ってる

   はっきり憶えているよ ええそりゃもうはっきりと
   私に向かって息を切らせておまえ達が飛んでくる
   母さんは陽だまりの中でいつも思いだし笑い
   ひとつあきらめるごとにひとつ思い出が増える

   ゆっくりと流れる河に沿った石畳
   僕は自転車に乗って毎日ここを通る
   1人前になるまでもうひと息だ

   姉さんは昔に比べてずっと笑わなくなった
   にやけた男と1度だけ変なことになったらしい
   遊ばれたんだって言われても姉さんは待ち続ける
   男にほめられた髪の毛の手入れを忘れはしない

   取り引きをしくじった兄貴のアリバイは
   仲間の裏切りで簡単に暴かれた
   家中の金をかき集め真夜中に出ていった
   母さんの顔にいつまでも泥を塗るつもりだ

   馬鹿なまねはしないさ 僕ならうまくやれる
   金儲けの手口などいくらだって知ってるよ
   気の弱いやつから順番に駄目になっていく
   だけど家族が助けあうのは当たり前のことだ

   ゆっくりと流れる河に沿った石畳
   僕は自転車に乗って毎日ここを通る
   1人前になるまでもうひと息だ

Gallery

2009年11月10日 | 小山卓治
1989年のアルバム「夢の島」から

小山卓治は
「微かな夢を必死になって信じ、遙か遠くに見える希望に向かって
長い道のりを歩くための歌は、ともすれば苦い歌にもなった。」
と語っている

長い道のりを歩くって
しんどいときもある

Galleryの主人公は
飛んでった女の子
飛んでった男の子

そして飛んでいかなかったけど
たくさんの
たくさんの
飛んでいきたいと思っても飛べない
そして飛ばない男の子と女の子

人は生きる理由が見当たらなくても
何とか生きている
死ぬための理由が見当たらないから
何とか生きる理由を見つけようと思う

飛ばない子と
飛んでしまった子
どこが違うのか

「うっかり」ということばを
田口ランディが「生きなおすためにもってこいの日」で
使っているけど

飛んじゃった子は「うっかり」だったかもしれない
「うっかり」じゃなかったかもしれない

生きていると
きっときっと
心から笑える
足かせがなく自由に走れる
頬をなでる風が愛しい
ちっちゃなことにしあわせを感じる

そんな日が来るよって
伝えたい




   Gallery

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   地下鉄のホームの隅に
   小さな花束が置いてある
   先週ここから飛んでった
   女の子のためのものだろうな
   俺ともし出会っていたなら
   恋したかもしれない
   きっとおんなじようなことを
   考えてたはずだ

   思いきり笑って
   思いきり走りたい
   生きる理由も見当たらない
   死ぬための理由もない

   山道のカーブの脇に
   小さな花束が置いてある
   昨日バイクで飛んでった
   男の子のためのものだろうな
   俺もスピードを上げながら
   カーブを攻め始める
   頭の中が白くなって
   生きてるって気がする

   思いきり笑って
   思いきり走りたい
   誰かがここをギャラリーと
   呼び始めたんだってさ

   俺もスピードを上げながら
   カーブを攻め始める
   頭の中が白くなって
   生きてるって気がする

   思いきり笑って
   思いきり走りたい
   誰かがここをギャラリーと
   呼び始めたんだってさ

   思いきり笑って
   思いきり走りたい
   今日もみんなが集まった
   ほんの少し生きるため


「ユリエ」の世界

2009年11月05日 | 小山卓治

ユリエは
その緩やかな曲調に合わず
深い深い哀しみと
心の闇の中にいる

この曲の主人公はユリエ
ユリエからみた世界

でもいつもこの曲を聴いて思う

ユリエのママの世界からみたら
どうだったんだろうかって

1億人いれば1億人分の世界があって
それぞれの世界は自分を中心に回っている。

映画を観ても
脇役やその他大勢はいともあっさりと殺されていき
主人公は矢が降っても火だるまになっても生き残る

でも脇役もその他大勢も
実は主人公でそれぞれの世界があるのにね

語られることのない思いや苦しみや絶望を秘めて
まるでいなかったかのように消えていく
それを思うとなんだか無性に哀しくなる

親であることは
自分で選んだ道だから

自分の世界の中でまっとうするしかない
どんなに苦しくても
どんなに逃げたくても


ユリエのママは何を思ったのだろう



   ユリエ

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   ユリエはその朝 学校に行かない決心をした
   ポケットに財布と お気に入りのカーディガンを肩にはおって
   火傷した右手で玄関のドアを閉めて飛び出す
   ユリエは学校と反対の方角へ国道を歩く
   ユリエとすれ違う何人かは不思議そうにユリエを見てた
   ねえパパ もう2度と私をぶつこともないんだよ
   ねえママ ホントは少しホッとしてるんじゃないの?
   ユリエは口笛でヒヨドリの声を真似しながら歩く

   ユリエはコンビニでジュースとサンドイッチを買ってほおばった
   パトカーを見るたび自分を探してるんじゃないかと思った
   空はキラキラ輝いて 少し歩けば海が見えてくる
   ユリエは思い出す ずっと前にパパとママで海に行ったね
   大きな膝の中 あったかくてずっと丸まって眠ってた
   ねえパパ 自分の娘にあんなことして楽しい?
   ねえママ 私の目つきが嫌と何度も言ったね
   ユリエは鼻先で潮の香りを感じてちょっとほほえんだ

   教室じゃ今頃 アヤカとサリナが心配してくれてるよ
   先生は絶対 真っ青になってるよ 何だかおかしいな
   日記帳もきっと燃えたね 写真も制服ももういらない
   国道の向こうにテトラポッドの列がどこまでも並びだす
   ユリエは道沿いの低い防波堤に飛び乗って海を見る
   ねえパパ 燃える灯油の中はどんな気持ちだった?
   ねえママ いつか天国のことを私に話して
   ユリエは口笛でヒヨドリの声を真似しながら歩きだす