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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

二項分布な一日

2006-09-15 | 研究ノート
・快晴.芦別岳がくっきり見える.とてもすがすがしい一日なのだが,そういうときに限って室内作業である.先日からの焼松峠論文は結果まで修正終わり.それこそ,ようやく峠を越したか・・・.

・論文チェック依頼が2件.充実率,発芽率,発病率,生存率といずれも二項分布のデータがずらり.サイズとの関係を見たり,スタンド間の比較をしたり,と全てRのglmのbinomial, logitで片付けてしまう.それにしても,あまり分かっていない当方がこんな相談に乗っていていいんだろうか・・・と今更ながら不安にもなる.しかし,結果自体はリーズナブルなので,たぶん合っているのであろう(と自分に言い聞かせる).とにかく,立て続けに試しているうちに,glmの命令文をすっかり覚えてしまう.

・問題は,この結果をR初心者(そういうこちらも初心者だけど)の2人にどう伝えるかだ,と思っているうちに,命令も結果もそのままコピーしてメール本文に貼り付けて,後から解説をちょこちょこ加えるという荒技を思いつく.とても長いメールだが,添付ファイルじゃないのでスイスイ送ることができる.先方でも,そのままRにコピーして動かすことができたようで,なかなか悪くない.

・午後から,もう一つの書きかけ論文の修正に取り組む.久しぶりの育種ネタで,品種の血縁関係や起源をマイクロサテライトで推定しようというもの.考察では,品種の起源探しや枝変わりの話なども登場し,なかなか楽しい(と勝手に思っている)論文である.既に第一弾(この第一弾の前に様々な伏線があるわけですが・・・)に対する共著者からのコメントを頂いており,それをもとに修正作業.

・まず「イントロが長すぎ」とのことだが,久しぶりに眺めてみると,たしかに無用な文章があちこちに見られて本当に長い.読む人は大変だっただろうな,と反省.そういえば,久しぶりの育種ネタが嬉しかったか,盛り上がった状態のままイントロを書いたらしき記憶が・・・.不必要に長い引用も削ると,2ページ以内にちゃんと納まる.

・考察についても,「引用と結果がぐちゃぐちゃになっていて分かりにくい」との指摘を頂いたパラグラフを見てみる.引用文献の内容を細かく書くのはいいんだけど,たしかに結果との関係が見えにくく,そしてやはり無用に長い.引用文献もエッセンスを抽出し,変な部分はごっそり削る.それにしても,論文は寝かせておくと,粗が見えてきますなあ.的確なコメントに感謝しつつ,プリントアウトして赤ペン作業へと進む.

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