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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

GIS事始

2009-01-20 | フィールドから
・当試験地にてGIS講習会。本日は、各演習林から参加した受講者に、当試験地内に設定したプロットの周囲についてのGPSデータを取得してもらうとともに、一部の樹林地について、レーザーコンパスによる樹木位置図を作成する、というのが実習の内容。実習という形をとってはいるが、当試験地にとっては、GISを機軸とした試験地管理のためのきっかけとなる(はずの・・・)記念すべき日である。




・講義室で挨拶と概要説明後、早速現地へ。先日設定した各島の変曲点で30秒間ほど静止し、座標データの平均値を取得。最初は、少し押し気味のタイムスケジュールだったが、島ごとに手分けしてGPSデータ取得を始めると、あっという間に作業完了。GPSを日ごろから利用している参加者も多く、想像以上にスムーズに行った。

・樹木位置図の作成は最新のレーザーコンパスとPDAを利用したシステム。決して安くはないものの、一式揃えておくと強力なラインナップだ(近いうちに揃えたい!)。ところでPDAを利用する場合、データ取得後の操作はとっても楽だが、個体番号を入力するのが意外と時間がかかる。また、順調にいっているときはいいのだが、いったんトラブルがあると大変である。

・個体番号などが既に分かっている場合には、レーザーコンパスで測定後、方位と距離を紙に書くという従来型の方法も捨てがたかったりする(その後、入力する手間はもちろんあるのだが・・・)。などと感じてしまうのは、当方がアナログ人間である証拠であろう。むろん、測定するポイントの数にもよるんだろうけど・・・。

・今回の実習では、当初、見通しのよいG03だけについて、樹木位置図作成を計画していたのだが、急遽、見通しの悪いG01も樹木位置図の作成することに。結局、今回の講習でG01とG03の樹木位置図が完成。先日、当方たちで個体位置図作成を行ったG02と合わせれば、樹木見本林のかなりの部分の個体位置図が完成するはずである。いやはや、本当に有難い!

・今回の講習会では、NさんをはじめとしてGIS作業部会・受講者の皆さんに大変お世話になった。これを機に一気にGISを機軸とした樹林地、個体管理を進めて、研究サイトとしての魅力を高めたい。それにしても、今回の実習マニュアルなどは実に素晴らしい。日ごろ、何気なく利用しているGPSだが、基本を押さえる必要があることを痛感。何事も基本が大事ですなあ・・・。

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