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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

受難スネイク

2008-02-20 | 研究ノート
・トドマツ種子散布論文が一段落したので(してないけど・・・)、放置され気味であったヒノキ論文の修正作業に取り掛かる。本当に辛い目にあっているこの論文だが、前回の審査を受けて明らかに良くなってはいる(と自分では思っている)。後は細かいところを直していくだけだったはずなのだが、その時間すらとれずに、ここまで経ってしまったというわけである。

・10時半ごろまでかかって、ようやく修正が一通り完了。今回は手ごたえアリ、な感じである。一度プリントアウトして、再チェックしてから共著者に送ることにする。3月7日に所内技術職員向けのDNA研修2(パート1は一体全体いつごろだったか・・・)を行うことになったので、その準備もかねて久しぶりに実験室に入る。もはや、チップやチューブの置き場所なども忘れており、末期的な症状。

・前回、見事に失敗したライラックの分析にかかる。DNAと酵素を変えて4パターンでPCRにかける。これでダメならプライマー劣化が原因ということになるんだろうが、原液がないのでそうなると一巻の終わりである。オートクレーブにチューブをかけようとすると、何かひものようなものが入っている。何気なく取り出すと、ひからびた蛇(!)であった。大きさ70cmほどの小型の蛇だが、見事に干物になっている。



・まさか誰かが蛇の燻製をつくろうと思ってやったわけではなかろう。暖かいと思って入ったのが運のつきだったか、受難の蛇である。それにしても、いやはや、すごい光景だった。これを樹木園のAさんが見たら、卒倒していたことであろう。

・ゲルを作成しつつ、午後から再びヒノキ論文の最終調整。いよいよ細かい表現を直し、ようやく自分としては投稿バージョンまで到達した(と思う)ので、改訂のポイントをまとめつつ、共著者に送信。ワードに図表を貼り付けると途端に重たくなってしまうのが、申し訳ないところである。

・電気泳動と染色が終わり、いよいよUVイルミネーターでバンドの確認。今度は染色はうまくいっているようで、中央付近がびしっと輝いている。ほほう、高い方のTaqだけで増幅が起こり、安い方のTaqではダメダメ感を増している(というか、全然増えてない)。必ずしも、プライマーが原因というわけではなかったが、DNAは作り直したほうが断然良くなっているので、やはりこの劣化も響いていたようである。とりあえずある程度の原因が分かったのはよかったが、これからどうするか・・・、もう少し検討の余地ありである。

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