・昨晩から富良野入りしている。昨日までの豪雨がウソのように朝から快晴。北演は先客万来といった感じで,皆さんバタバタと忙しそうである(それをさらに加速させているのは当方のせい・・・)。今日から、2班に分かれて、標高別試験地の測定。これは1960年ごろに10数種(自生種と導入種)を4標高域(530,730,930,1100m)に植栽した大規模な試験地である。
・この試験地については、当然、富良野にいるときから気にはなっていたのだが、基本の植栽本数が7行×32列×2反復×4標高域×10数種という膨大なのものなので、どうにも手を出せずにいたものである。今回、技術スタッフの全面的な協力を得て、今回の測定の運びとなった。
・トドマツは想像以上に生存率が低い。これは種子産地のせいだろうか・・・。これらの標高別試験地の種子産地は各種1箇所となっているので、低標高から高標高に移植すると枯れるというトドマツの標高別相互移植試験地の結果を追認することになっているのかもしれない(設定はこちらが先だけど・・・)。
・一方,隣のクロエゾは120本近くが生存し、930mでもなんら問題なく生存している。自生標高域を考えれば当たり前かもしれないが,実にきれいな結果である。シラカバ,ケヤマハンノキなどは30本程度しか生存しておらず,ストローブなどに至っては完全に消滅している。当初の目的である高標高や寒冷地に適する樹種を選ぶという目的は見事に達成できている、といえそうだ。それはいいのだが,120本もあると,DBHだけといっても測定には意外なほどに時間がかかる。

・午後からは多少はペースが上り、600本程度を完了。しかし、先は長い。今回の測定で分かったことがもう一つ。カラマツ(ニホンカラマツ)はほとんど消滅しているのだが、グイマツ×カラマツのF1雑種は高い生存率を示している。一方、グイマツ自体は、その中間の生存率である。雑種がネズミに強いというのは話には聞いていたものの、こうしてみると交雑育種とは大したもんだという実感がある。

・ところで、グイマツF1はネズミにかじられていないのかというとそうでもなく、古い食害はかなり激しいものもある。しかし、食われても死んでいない!ところがすごい。ある程度食べてから、”やっぱりまずい”という感じで、全周を食われなかったのが生存している原因なのだろうか。
・この試験地については、当然、富良野にいるときから気にはなっていたのだが、基本の植栽本数が7行×32列×2反復×4標高域×10数種という膨大なのものなので、どうにも手を出せずにいたものである。今回、技術スタッフの全面的な協力を得て、今回の測定の運びとなった。
・トドマツは想像以上に生存率が低い。これは種子産地のせいだろうか・・・。これらの標高別試験地の種子産地は各種1箇所となっているので、低標高から高標高に移植すると枯れるというトドマツの標高別相互移植試験地の結果を追認することになっているのかもしれない(設定はこちらが先だけど・・・)。
・一方,隣のクロエゾは120本近くが生存し、930mでもなんら問題なく生存している。自生標高域を考えれば当たり前かもしれないが,実にきれいな結果である。シラカバ,ケヤマハンノキなどは30本程度しか生存しておらず,ストローブなどに至っては完全に消滅している。当初の目的である高標高や寒冷地に適する樹種を選ぶという目的は見事に達成できている、といえそうだ。それはいいのだが,120本もあると,DBHだけといっても測定には意外なほどに時間がかかる。

・午後からは多少はペースが上り、600本程度を完了。しかし、先は長い。今回の測定で分かったことがもう一つ。カラマツ(ニホンカラマツ)はほとんど消滅しているのだが、グイマツ×カラマツのF1雑種は高い生存率を示している。一方、グイマツ自体は、その中間の生存率である。雑種がネズミに強いというのは話には聞いていたものの、こうしてみると交雑育種とは大したもんだという実感がある。

・ところで、グイマツF1はネズミにかじられていないのかというとそうでもなく、古い食害はかなり激しいものもある。しかし、食われても死んでいない!ところがすごい。ある程度食べてから、”やっぱりまずい”という感じで、全周を食われなかったのが生存している原因なのだろうか。