と言っても、日本の話ではありません。米国のネバダ州で、自動で走行する車を公道で走行させることができる法律を全米で初めて施行したそうです。この自動走行車を開発したのは、あのグーグルとスタンフォード大学の共同によるものだそうです。車のハンドルやアクセルを操作しなくても位置情報などのデータを解析しながら自動で走らせることができるシステムを開発。「グーグル・カー」とも呼ばれているそうです。が、ベース車両はプリウスですね。プリウスにレーザーを使って距離を測定する機器や衝突を防ぐセンサーを取り付け、ハンドルやアクセルを操作しなくても自動で走行できる仕組みで、まずは視覚障害者向けに商用化を目指しているそうです。システムにあらかじめ行き先を登録しておけば、グーグルが収集した膨大な地図データや車両の位置情報を解析し、歩行者や車との衝突を避けながら目的地まで運転してくれるそうです。映像で少し見ましたが、素晴らしい技術です。夢の車が現実に。もうすぐそこまで来ているのではと感じました。
面白い記事が報道されていました。恐竜のげっぷやおならに含まれる温室効果ガスのメタンの量は、現代の人間の生産活動で出す量に匹敵するという試算を英国の研究チームがまとめて発表したそうです(ASAHI.COM)。恐竜が出すメタンで地球温暖化が進んでエサとなる植物の成長が早まり、恐竜が自ら快適に暮らせる環境を作り出していたのかもしれないというのです。メタンは二酸化炭素に比べて20倍以上の温室効果があるとさあれています。このメタンガスは、天然ガスを採掘する際や、牧場で牛や豚、羊が食べ物を消化する時のげっぷやおならなどとして発生します。研究では、過去に発表された論文などから、森や草原1平方キロメートルに、体重20トンの草食恐竜が10頭くらいいたと推定し、体の大きさから、メタンの排出量を割り出したそうです。地球全体の草食恐竜が年間約5億2千万トンを出していたと試算したそうです。つまり、人間から排出されるガスも温室効果をもたらすことになりますね。と言うことは、地球の人口が増え続けているということは・・・・・・。
重い歯周病で失われた歯茎などを、患者自らの皮下脂肪から抽出した幹細胞を移植して再生する世界初の臨床研究が始まるそうです(YOMIURI ONLIEN)。すでに、動物実験では再生効果が確認されており、先月下旬、厚生労働省のヒト幹細胞に関する審査委員会に研究計画を提出したそうです。認められれば年内にも実施し、安全性や有効性を確かめるそうです。歯周病は成人の約8割がかかり、歯を失う最大の原因になっています。感染による炎症で、歯茎と、その下の歯槽骨やセメント質などの歯周組織が破壊され、口臭の原因にもなるものですね。臨床研究は、中等症から重症の患者12人が対象となるそうです。局所麻酔をした患者の腹部から皮下脂肪を30~10cc採り、歯周組織の元になる幹細胞を抽出し、3週間培養した後、歯槽骨が欠けた部分に移植するというものだそうです。果たして成果は・・・・・。
膀胱にたまる尿の量を体内時計が調節している。そんな研究結果が報道されています(YOMIURI ONLINE)。体内時計を制御する「時計遺伝子」が、膀胱の筋肉を収縮しやすくするたんぱく質の量を睡眠中は減らすことで排尿を抑えていたというものです。時計遺伝子の働きで、活動中はこのたんぱく質の量が増えるため、マウスは少しずつ頻繁に排尿するそうです。マウスの時計遺伝子を働かなくすると、排尿に昼夜の区別がなくなったとも。例えば、睡眠中は腎臓が作る尿の量が減るとともに、膀胱にためることのできる尿の量も増えるため、長時間排尿せずに済むらしいのです。この研究成果は、膀胱の筋肉を収縮しやすくするたんぱく質の量を制御する物質が見つかれば、子どもの夜尿症や高齢者の夜間頻尿の治療薬につながるものだそうです。
30歳前後の女性に発症例が多い神経難病多発性硬化症の患者に投与される代表的な治療薬が効かない症例を簡単に見分ける方法が発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。多発性硬化症の治療は、インターフェロンβを定期的に注射して症状の進行を遅らせる方法が主流ですが、脳に病巣がある患者約60人を中辻講師らが調べると、約3分の1の患者でこの治療法では効果が確認されなかったそうです。これらの患者では、セマフォリン4Aというたんぱく質が血液中に高濃度で検出されています。これは通常、細胞の表面にくっつき、周囲の免疫細胞を集めるなどしているが、何らかの原因で細胞を離れて血液中に大量に流れ出し、症状の進行を加速させるらしいのです。このたんぱく質を調べる血液検査は半日程度で可能だそうで、治療薬を早期に切り替えることで症状の進行を効果的に抑えられる可能性があるそうです。
薩長連合。江戸時代末期に徳川幕府を終焉させるのに重要な役割を担った薩摩藩と長州藩の連合。薩摩と長州は現在の鹿児島と山口に当たりますね。その両県にある大学が連合を組んだというニュースが報道されています(朝日新聞)。山口大学と鹿児島大学の連合ですが、その連合によるものは「学部」だそうです。両大学が共同で獣医学部を設立したというものです。今年の4月にスタートして1カ月。入学試験はそれぞれの大学で行われるそうですが、入学後は同じ試験で成績評価が行われ、学位記には両大学名が記載されるそうです。こうした共同学部の設置は大学設置基準の改正により2009年3月より可能となったそうですが、この両大学の獣医学部が最初のケース。その後に続く設置申請は今のところないそうです。今後上手く授業が進行するのか、注目ですね。
今日は5月5日はこどもの日。総務省は4日、15歳未満の子どもの数(4月1日時点、1万人未満は四捨五入)を発表したそうです(ASAHI.COM)。総務省によると、男子は852万人、女子は812万人。年齢別では12~14歳357万人、9~11歳347万人、6~8歳325万人、3~5歳321万人、0~2歳316万人だったそうす。これらの数値は、前年より12万人少ない1665万人で31年連続の減少だったそうです。総人口(1億2765万人)に占める割合も13.0%で、38年連続で低下したそうです。いずれも比較できる統計がある1950年以降で過去最低で、少子化の進行が改めて浮き彫りになったそうです。都道府県別(昨年10月1日時点、総数1670万5千人)で子どもの割合が最も高いのは、沖縄の17.7%(24万7千人)。東京は前年より5千人増えて149万1千人だったが、割合は秋田(12万1千人)と並んで最も低い11.3%だったそうです。原発事故で多くの人が県外で避難生活を送る福島の子どもの割合は13.2%(26万3千人)だったが、減り幅は各地の1千~9千人より多い1万3千人となったそうです。
先日、興味深いニュースが報道されていました。毒性の強いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが、人の細胞内で増えるのに必要な遺伝子変異が突き止められたというものです(MSN産経ニュース)。タイで感染し死亡した患者から採取したウイルスを詳しく調べたところ、ウイルスの増殖にかかわる「核外輸送タンパク質」をつくる遺伝子に、変異が起きていたことを確認したそうです。この変異を取り除いたウイルスは、培養した人の細胞で増えなかったが、変異を加えたウイルスは活発に増殖したそうです。この研究成果は、どのような変異が起きれば感染力が増すかという仕組みの解明に向けて大きな一歩になるのではないでしょうか。
ゴールデンウィークも残すところ4日。後半に突入しました。大学の授業や会議が1日、2日と通常通りあったので、何となくゴールデンウィークと言う気がしません。先週末、来年の第34回国際重力生理学会の開催に向けた準備会合が豊橋で行われました。ドイツと米国から会長と事務局長がそれぞれ来日し、メイン会場やホテルの確認とタイムスケジュールなどの打ち合わせを行いました。開催日も決まり、あと1年ちょっとで外国からの研究者をこの豊橋の地に迎えることになります。その前に、今年は国内学会の開始も控えており、忙しい日々となることは間違いありません。そのためにという訳でもありませんが、このゴールデンウィークを有意義に活用したいと思います。
18歳人口の減少により、大学の定員割れが深刻な問題となっています。定員割れが続けば、いずれ大学経営が行き詰まり、いずれ閉校になります。東京町田市にある東京女学館大学を運営する学校法人東京女学館の理事会は、同大の学生募集を来年度から停止することを決めたと一昨日報道がありました(ASAHI.COM)。現在の1年生が卒業する2016年3月で閉校する方針だそうです。同大は、1956年に開設された短大を前身とし、2002年に国際教養学部のみの4年制大学となったそうです。初年度納付金が179万円と、女子大の中では高めだそうです。4年制の開校以来、定員割れが続き、今年度は定員を前年度より20人少ない95人にしたが、入学者は52人だったそうです。