健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

感染した時に、発熱して細菌などから身を守る仕組み

2012-05-13 08:30:24 | 研究
感染すると、発熱して細菌などから身を守る身体の仕組みが解明されたそうです(YOMIURI ONLOINE)。白血球の一種で、体内に侵入してきた病原体を食べる好中球をターゲットに研究を行ったそうです。好中球は活性酸素を使って異物を殺しますが、活性酸素をつくるには、水素イオンが必要だそうです。この水素イオンは、好中球の細胞膜にある「水素イオンチャネル」というたんぱく質が通り道となって、細胞内から供給されるそうです。二つのイオンチャネルが結合して働くことはわかっていたが、仕組みは未解明だったそうです。マウスのイオンチャネルの結合部分を特定し、構造を解析した結果、結合部分にはたんぱく質のかけら2本がらせん状に絡まっており、体温と同じ37度でほどけ始めたそうです。しかし、40度になると完全に離れ、水素イオンを通す量が増えたというのです。活性酸素の生成が通常は抑えられ、病原体などに感染すると発熱してイオンチャネルが開き、大量に作られると考えられるということです。いろいろな事が明らかにされていきますね。
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