先日、興味深いニュースが報道されていました。毒性の強いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが、人の細胞内で増えるのに必要な遺伝子変異が突き止められたというものです(MSN産経ニュース)。タイで感染し死亡した患者から採取したウイルスを詳しく調べたところ、ウイルスの増殖にかかわる「核外輸送タンパク質」をつくる遺伝子に、変異が起きていたことを確認したそうです。この変異を取り除いたウイルスは、培養した人の細胞で増えなかったが、変異を加えたウイルスは活発に増殖したそうです。この研究成果は、どのような変異が起きれば感染力が増すかという仕組みの解明に向けて大きな一歩になるのではないでしょうか。
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