健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

恐竜の体温

2015-10-24 08:30:35 | 研究
恐竜の卵殻を化学的に分析する最新手法を用いて、これら絶滅した爬虫類の体温を「測定」することに成功したとする研究結果がNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この結果、恐竜は恒温動物でも変温動物でもなく、両者の中間に位置付けられる存在だったとする他の研究チームによる最近の研究を裏付けるものとなったそうです。恐竜が体内で熱を発生させ、体温を上げることはできたが、体温を常に高いレベルに維持するのは不可能だったというのです。恒温動物は通常、一定の体温を維持している一方、変温動物は、トカゲが日なたぼっこをするように、体を温めるのに外部の熱源に依存しています。恐竜をめぐっては、哺乳類のように狩りをする恒温動物だったのか、または多くの爬虫類のように動きがのろい変温動物だったのか、科学者らの間で150年にわたり論争が繰り返されてきたそうです。恒温動物は通常、高い体温を維持するために餌を大量に食べる必要があるため、頻繁に狩りをしたり、大量の植物を摂取したりするそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする