健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ワインの芳香

2015-10-11 08:30:34 | 研究
Scientific Reportsに掲載された研究論文によると、ワイン醸造でこれまで見過ごされていた「出芽酵母(学名:Saccharomyces cerevisiae)」と呼ばれる酵母菌の一種は、ワインの風味や味に重要であることが明らかになったそうです。研究結果は、出芽酵母は、ワイン生産の難解な概念「テロワール(terroir)」を解くカギとなりそうということです(AFPBB NEWS)。テロワールは、フランスBordeauxなどの各名産地の独自のワイン生産に通じる土壌、地形、気候、農法などを総合した概念だそうです。これまでは、ワインの地理的な違いは、植物の遺伝的特徴、各地の土壌や気候、農法などに主に起因するとされていたそうです。微生物がテロワールに関与する可能性があるとする見方は今までにないもので、それが事実であることを実験に基づいて示したのは、今回の研究が初めてだそうです。
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